Rakuten infoseek

辞書

Infoseek辞書サービス終了のお知らせ

実践理性【じっせんりせい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

実践理性
じっせんりせい
praktische Vernunft
カントの哲学用語として一般に知られるが,この言葉の歴史は古い。ギリシア語 phronēsis (→フロネシス ) に由来し,プラトンでは nous (→ヌース ) ,noēsis (→ノエシス・ノエセオス ) としての知的直観の能力と区別され,アリストテレスでは epistēmēが理論的認識能力としてほかの仕方ではありえないものであるのに対し,phronēsisと technēは実践的能力としてのほかの仕方でもありうるものとされ,phronēsisは道徳的実践の能力 praxis,technēは制作の能力 poiēsis (→ポイエシス ) であるとされた。カントでは理論理性に対する語として実践理性優位が説かれた。すなわち (1) 霊魂不滅,(2) 自由,(3) 神の存在の問題の理論的解決は不可能であるとされ,これらの問題は理性の実践的使用によってのみ解決されるとされた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

じっせん‐りせい【実践理性】
《〈ドイツ〉praktische Vernunftカント哲学で、自律性をもち、経験的動機に依存せず、先天的な道徳法則によって意志を規定する理性。⇔理論理性。→純粋理性

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

じっせんりせい【実践理性】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

精選版 日本国語大辞典

じっせん‐りせい【実践理性】
〘名〙 (Praktische Vernunft の訳語) 目的の実現に向かって行為を統御する理性。また、道徳的法則にもとづいて意志を規定する理性。特にカントの哲学では、理論的には認識できないような自由・霊魂不滅性・神という概念を、道徳性のために実在性を持つものとして要求する点で、実践理性は、理論理性に対し優位であるとされる。⇔理論理性
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の人生観「僕は今何よりも実践理性を、竹沢先生の所謂生きた智慧となってゐる思想をほしく思ふんです」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

実践理性」の用語解説はコトバンクが提供しています。

実践理性の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.