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実学【ジツガク】

デジタル大辞泉

じつ‐がく【実学】
社会生活に実際に役立つ学問医学法律学経済学工学など。江戸時代蘭学明治時代職業教育などもさす。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

じつがく【実学】
一般には実証性に裏づけられ,実際生活の役にたつ学問の意。その他,現実的な学問,道徳的実践の学,人間的真実の追求の学,政治的実践の学など多義にわたり,時代により異なる。
[日本]
 日本で実学という概念が思想史にはじめて登場するのは,彼岸の生活を実在とするのではなく現実生活を重んずるようになった17世紀,江戸期からとみてよい。江戸前期では,仏教を虚学とし,儒教とくに朱子学を実学と考えた林羅山,中江藤樹らによれば道徳的実践,人間的真実の追求こそ実学と考えられた。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

じつがく【実学】
理論より実用性・技術を重んずる学問。実際生活の役に立つ学問。農学・工学・商学・医学など。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

実学
じつがく
実用的な学問。江戸時代、思弁性の強い仏教や形而上(けいじじょう)的な朱子学に対して、道義を重んじ活動主義を唱える伊藤仁斎(じんさい)や、「経世済民の学」を主張する荻生徂徠(おぎゅうそらい)らは、実学を重視し、学問の実用性や日常的・社会的実践性を強調した。また農工商などの産業経済の発達は実業的な知識、技術を必要とするようになったため、「読み書きそろばん」をはじめ、農学、本草(ほんぞう)学、天文学、暦学、医学などの経験的・実証的な学問がおこってきた。さらに享保(きょうほう)期(1716~36)以降、西洋の自然科学の導入が始まり、技術中心ではあったが蘭学(らんがく)もおこった。
 幕末維新以降は、欧米近代文明の摂取が本格化し、洋学が、文明開化、近代化の推進に必須(ひっす)なものとして奨励され、実学の中心となっていった。福沢諭吉は、『学問のすゝめ』(初篇(へん)1872)のなかで、従来の和学・儒学を「学問の実に遠くして日用の間に合はぬ」と排斥し、「人間普通日用に近き実学」こそ新しい学問だと主張、学問を庶民一般に開放するとともに、実学の性格を明確にした。以後、近代の学問は、資本主義の発達と結び付いて、法律・経済などの政策科学や数理工医などの実験科学の発達にみられるように実学が主流となり、理想主義的なまた非実用的な学問は「虚学」として軽視されるようになった。しかし学問の分化、専門化は著しく、徂徠や福沢が目的とした、学問をいかに人間生活に結合させるか、との実践的態度に支えられた実学は、逆に廃れていったともいえよう。[松永昌三]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

じつ‐がく【実学】
〘名〙
① (理論的研究・基礎的研究に対して) 習った知識や技術がそのまま社会生活に役立つような学問。商学・工学・医学など。
※太閤記(1625)二〇「こまもろこしのかた史なんどは、修身斉家之実学而已」 〔中庸‐章句〕
② 実際に身についている学問。
※公議所日誌‐八上・明治二年(1869)四月「実才実学を洞察するは、試官の任なれば」

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