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実存【じつぞん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

実存
じつぞん
existentia
哲学,特に実存主義哲学の用語。アリストテレススコラ哲学によれば実存は本質 essentiaに対する概念で,後者が事物の何であるかを内的に規定する形相原理であるのに対して,前者は事物一般が現実に存在することそれ自体をさす。したがってそれ自体は定義しえない。実存哲学では措定する,外に立つ ex-sistere点が強調され,現存するものの個別性,具体性がその本質よりも優位にあるとされた。さらにこの意味での実存が真に意味をもつ,人間の実存が注視され,実存哲学での実存とは人間実存をのみさすようになった。実存をこのような意味で用いた代表的人物はキルケゴールサルトルなどである。

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デジタル大辞泉

じつ‐ぞん【実存】
[名](スル)
実際にこの世に存在すること。現実に存在すること。実在。「実存した人物」
existence
㋐スコラ哲学で、可能的存在である本質に対し、実現された個体的存在。現実的存在。
㋑実存主義で、特に人間的実存をいう。独自な存在者として自己の存在に関心をもちつつ存在する人間の主体的なあり方。自覚存在。

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世界大百科事典 第2版

じつぞん【実存】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

じつぞん【実存】
( 名 ) スル 〔existence〕
実際に存在すること。 「彼は架空の存在ではなく-する人物である」
〘哲〙
スコラ哲学で、可能的存在である本質に対して、事物が存在することそれ自体をいう語。現実的存在。現存。
実存主義で、特に人間的実存をいう。個別者として自己の存在を自覚的に問いつつ存在する人間の主体的なあり方。具体的状況にある人間の有限性・不安・虚無と、それを超越し本来的な自己を求める人間の運動。自覚存在。

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(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

実存
じつぞん

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精選版 日本国語大辞典

じつ‐ぞん【実存】
〘名〙
① 実際にこの世に存在すること。実在。
※厭世詩家と女性(1892)〈北村透谷〉「今日といふ現在は幾代にも亙る可(べき)実存(ジッソン)の如くに感じ」
② (existence の訳語) スコラ哲学で、事物の本質は一般的なものとして考えられるのに対して、事物が現実に存在することそれ自体をいう。現実存在。
③ 実存哲学で、特に、人間が自分の存在を問題にし、自己を失っているような状態から脱して、真に自己であろうと努力するあり方をいう。自覚存在。
ネオヒューマニズムの問題と文学(1933)〈三木清〉三「この詩人的哲学者が自己の生と実存とを追求して」

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