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官宣旨【かんせんじ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

官宣旨
かんせんじ
平安時代以降,太政官符太政官牒に代って太政官の左,弁官が,その職掌に関して出した下文 (くだしぶみ) 形式宣旨。書出しが「左 (右) 弁官下」とあるのが特徴。

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デジタル大辞泉

かん‐せんじ〔クワン‐〕【官宣旨】
平安時代以降、弁官下文(くだしぶみ)形式で出した公文書弁官下文。宣

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世界大百科事典 第2版

かんせんじ【官宣旨】
弁官下文(くだしぶみ)とも呼ばれ,太政官上卿(しようけい)の宣(口頭による命令)に基づき,太政官の一部局である弁官局が諸国や寺社にあてて発給する下文。様式的には,〈左(右)弁官下〉で始まり,文体が漢文体書体楷書体日付書下(かきくだし)年号である。上卿の宣によって発給され,宛所が機関である点で,官符官牒等の太政官文書と共通している。しかし下文の特徴として,差出所(弁官)から宛所に下すを,〈下〉という伝達文言で直截に表現し,官印を省略し,位署が簡略化されている点が大きな相違である。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

官宣旨
かんせんじ

太政官(だいじょうかん)の一部局である弁官局(べんかんきょく)が諸国・諸寺社に下した公文書。左・右弁官局のいずれかが、太政官の当日の政務担当公卿(くぎょう)である上卿(しょうけい)の命を受け、請印(しょういん)や授受の儀式を省略して宛所(あてどころ)に直接に下す文書で、無印の下文(くだしぶみ)様式を用い、担当者の位署(署名)などの表記も簡略化されている。律令(りつりょう)に規定された文書に比して作成・発給の手続が簡便な点が特徴である。初見は『華頂要略(かちょうようりゃく)』所収の貞観(じょうがん)11年(869)5月11日付けのもの。以前太政官が官符(かんぷ)または官牒(かんちょう)にて発した政務事項のうち、緊急を要するもの、軽易な内容のものは、平安時代以降官宣旨で下すようになる。とくに、11世紀中ごろから13世紀中ごろまでは、国司(こくし)と諸権門勢家(けんもんせいか)との荘園(しょうえん)をめぐる相論(そうろん)を太政官が裁許したが、その訴訟手続文書としてもっとも盛んに用いられた。

[富田正弘]

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精選版 日本国語大辞典

かん‐せんじ クヮン‥【官宣旨】
〘名〙 平安時代以来行なわれた公文書。弁官が出す下文(くだしぶみ)。弁官下文。
※東南院文書‐二ノ五・天喜四年(1056)五月五日・東大寺請文案「請官宣旨壱紙。被載応早召進隠宿犯人房主僧事。右、今月三日宣旨、以同五日到来称」

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