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宋学【そうがく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

宋学
そうがく
Song-xue
中国,代に興り,その時代に大きな影響力をもった儒学総称狭義には朱子学をさす。漢以後,儒学は文献の字句の解釈を中心として,思索の学問ではなかったが,宋代に入ると儒者道教や仏教などの影響を受け,儒教の古典に即しつつ,人間論,宇宙論を展開した。その思想内容から性理学理気学,道学などとも呼ばれる。代表的な思想家范仲淹欧陽修司馬光周濂渓,張横渠,程明道程伊川であるが,彼らの思想を受けて宋学を大成したのは朱子である。なお宋学の別派ともいうべき陸象山王陽明陸王学の存在も見落せない。

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デジタル大辞泉

そう‐がく【×宋学】
中国宋代の学者の唱えた学問の総称。特に周敦頤(しゅうとんい)に始まり、程顥(ていこう)程頤(ていい)が究め、朱熹(しゅき)に至って大成された新しい儒教哲学をさし、狭義には朱子学をさす。経書の訓詁(くんこ)・注釈を重んじる漢・唐代の方法を改め、その哲学的解釈や儒教の実践に力を入れた。性理学程朱学。→朱子学

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世界大百科事典 第2版

そうがく【宋学 Sòng xué】
中国,宋代に興った学問文化の総称。没落した貴族に代わって,新しい時代の担い手となった士大夫によって生み出されたもの。一口に宋学と言っても多様であるが,その底を流れる共通の傾向は以下のようにまとめることができる。(1)理想主義,(2)主知主義,(3)内省主義,(4)人間性への信頼にもとづく楽天主義,(5)経典に対する自由な批判精神,(6)宇宙的感覚,(7)根源的なものへの問いかけ,(8)倫理的潔癖さ,(9)社会的連帯感と責任感

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大辞林 第三版

そうがく【宋学】
中国、宋代に出現した新儒学の総称で、主として朱子学をさす。漢・唐の訓詁くんこ学にそのまま依拠することなく、宋代の合理的精神によって古典を主体的に解釈し、理気論によって儒教の教理を哲学的に体系化し、士大夫(官僚)自身に忠誠な聖人となることを志向する意識を浸透させたので、理学(性理学)とも呼ばれる。朱子学と対立した宋の陸九淵らの心学派や、陳亮・葉適しようせきらの事功学派(永嘉学派)なども広義には含まれることがある。 → 朱子学

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日本大百科全書(ニッポニカ)

宋学
そうがく
中国、宋代(960~1279)におこった学術思想の総称であるが、とくに、仏教、道教の影響を受けて復興された新儒教(Neo-Confucianism)をさし、なかでも、その集大成である朱子学のことをいう場合が多い。
 儒教は、漢から唐にかけて経典解釈学が中心となったため思想的には沈滞化した。一方、仏教や道教は独自の教理組織を充実し、人々の思想的欲求を満たし、知識人必須(ひっす)の教養となった。こうした風潮のなかから道・仏を排除し、伝統教学である儒教を民族の正統思想として復興させたのが宋学である。その遠き先駆として中唐の韓愈(かんゆ)や李(りこう)がいる。宋学は従来の五経(ごきょう)中心から四書(ししょ)中心へと進み、経典の自由解釈の学風など、新時代の思想的要請にこたえたが、とくに倫理学、歴史学のみでなく、宇宙論、存在論、形而上(けいじじょう)学などを包摂して、道・仏に対抗しうるものを構築した点に特色がある。宋学の始祖は北宋の周敦頤(しゅうとんい)で、その門に程(ていこう)、程頤(ていい)が出て宋学の基礎ができた。范仲淹(はんちゅうえん)、欧陽修(おうようしゅう)、胡(こえん)、孫復(そんぷく)、石介(せきかい)はその先導であり、同代に邵雍(しょうよう)、司馬光(しばこう)、王安石(あんせき)、蘇軾(そしょく)、張載(ちょうさい)らが輩出した。南宋の朱子(朱熹(しゅき))は、周、程の学を中心に、北宋諸儒の学術を取捨して宋学を集大成したが、さらに仏教とくに禅学、陸象山(りくしょうざん)心学、永嘉永康(えいかえいこう)の功利の学などと対決し、広大にして精緻(せいち)な学問体系(朱子学)を樹立した。宋学(朱子学)は、元、明(みん)、清(しん)に至るまで主流的官学アカデミーとして君臨し、東アジアに広範な影響を与えた。[福田 殖]
『楠本正継著『宋明時代儒学思想の研究』(1962・広池学園出版部) ▽友枝竜太郎著『朱子の思想形成』(1969・春秋社) ▽岡田武彦著『宋明哲学序説』(1977・文言社) ▽諸橋轍次他著『朱子学大系第一巻 朱子学入門』(1974・明徳出版社)』

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精選版 日本国語大辞典

そう‐がく【宋学】
〘名〙
① 宋代に体系化された新しい儒教哲学。狭義には朱子学をさし、広義には朱子と対立した諸学説も含む。漢・唐の訓詁学が経書の意義を説くことに専念したのに対し、独自な立場から経典を解釈し、道教、仏教思想も取り入れた宇宙観、歴史観、人間観をつくった。清朝に至って考証学が興るまで、中国の学問の主流を占めたが、その大義名分を重んずる道学的な主張は厳格主義的な面をもつ。性理学。道学。
童子問(1707)序「昔吾先君子、夙耽宋学、研味性理」 〔江藩‐宋学淵源記〕
② 転じて、堅苦しいこと。
※談義本・無而七癖(1754)二「親仁はきつい宋学(ソウガク)じゃ」

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