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【あざ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


あざ
市町村内を小区分した地名表示で,大字小字がある。もともと字は同一時期に開発された田畑などの一まとまりをさす呼び名であったが,江戸時代に検地帳に登録されて固定化し,さらに明治初年の地租改正に際して再編整理され,現在の土地台帳記載のものになった。この字をしばしば小字というのは,より大きな大字が出現したためである。大字は 1888年の市町村制の施行に先立つ大幅な町村合併で,合併以前の町村名が地籍表示として残されたものである。

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デジタル大辞泉

あざ【字】
市町村内を細分した区画の名。大字(おおあざ)の中に、さらに小字(こあざ)がある。

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あざ‐な【字】
昔、中国で成人男子が実名以外につけた名。日本でも学者・文人がこれをまねて用いた。諸葛亮孔明菅原道真の菅三など。
実名以外に、呼びならわされた名。あだな。
町・村の小区画。あざ

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じ【字】
言語を書き表すのに用いる符号。仮名漢字ローマ字梵字(ぼんじ)ハングルなど種類が多い。文字。
漢字。「このは難しい」「当て
筆跡。「これは彼のではない」
(人の名や言葉の頭文字に「の字」を付けた形で)その人やそのことを婉曲にいう。「あいつは彼女にほのらしい」
「お前の心もよの―の気も」〈人・梅美婦禰・三〉
紋所の名。文字を図案化したもの。
《一文銭の表面にある4文字のうちの一つの意、すなわち4分の1から》2分5厘。また、一文銭。
「一銭一―損かけまじ」〈浄・冥途の飛脚
楊弓(ようきゅう)双六などの賭けに用いる、紅白の紙に包んだ銅銭。
「勝負に賭くるおあしならんとありければ…いやいや―にて候はず」〈浄・松風村雨〉

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じ【字】[漢字項目]
[音](呉) [訓]あざ あざな
学習漢字]1年
〈ジ〉
言葉を書き表す記号。「字画字形字書印字英字活字漢字欠字誤字国字習字数字正字点字文字(もじ・もんじ)略字
あざな。「名字(みょうじ)
[補説]本来、基本になる象形・指事文字である「文」に対し、それらをもとにした会意・形声文字を「字」という。
〈あざ〉「大字(おおあざ)小字(こあざ)
[名のり]な 
[難読]仮字(かな)真字(まな)

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な【字/名】
《「」と同語源》文字。「―」「仮―」

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世界大百科事典 第2版

あざ【字】
行政区画の単位で,大字と小字とがあり,ふつう,字というのは小字である。元来は狭い範囲の土地の名であった。古代における〈あざ〉の意義は定かではない。《和名抄》では〈くろ(畔)〉のことを〈あぜ〉と読む例も見える。〈あぜ〉はかつて〈あ〉ともいわれているから,〈あぜ〉という語が出現する以前に〈あざ〉という言葉があったであろうという想像も成り立つ。したがって,〈あ〉を〈せ(塞)く〉ということから小区画の土地を意味するという説もある。

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あざな【字 zì】
中国において,成人あるいは許嫁ののち,実名のほかにつける別名。実名を忌む風習より生じた。いつから始まったかは明らかではないが,周初に行われていたとするのが通説で,《礼記(らいき)》《儀礼(ぎらい)》に規定がみえる。漢,六朝では小字(おさなな)が流行した。今日でも字で呼びならわす風が残っている。日本では,明治初年まで使われた。たとえば西郷隆盛書状では,目上の者に対するとき以外はすべて字の吉之助が用いられている。

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じ【字】

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大辞林 第三版

あざ【字】
〔「あざな」の下略か〕
町や村の中の一区画の名。大字と小字とがある。普通は小字を単に字という。

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あざな【字】
中国で、男子が成人後、実名のほかにつけた名。実名を知られることを忌む風習により生じ、字がつくと実名は諱いみなといってあまり使わなかった。日本でも漢学者などが用いた。 →
他人が呼びならわした本名以外の名。あだな。
町や村の中の一区画。あざ。

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じ【字】
言葉を書き表すのに用いる記号。文字。 「 -を覚える」
(言葉や人名の最初の一字に「の字」を加えて)その言葉や人名を遠回しに言う場合に用いる。 「彼は彼女にほの-だ」 「まの-(政次のことなり)/人情本・梅児誉美
〔銭には四文字が刻されているところから、その4分の1の意で〕 二分五厘の称。また、一文銭のこと。もん。 「一銭一-損かけまじ/浄瑠璃・冥途の飛脚
楊弓や双六などに賭ける銭。紅白の紙に包む。 「いや〱-にて候はず/浄瑠璃・松風村雨」
漢字。特に、字音で読まれるものとしての漢字をいう。 「和名なくば、何にても-のままによめかし/胆大小心録」

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な【字】
〔「な(名)」と同源〕
文字。字。 「ま-」 「か-」 「高麗の上たてまつれる表䟽ふみ、烏の羽に書けり。-、羽の黒きままに、既に識る者無し/日本書紀 敏達訓

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精選版 日本国語大辞典

あざ【字】
〘名〙
① 近世、土地の小名。明治時代市町村合併以降は近世の村を大字、それ以下の小名を小字と呼ぶようになった。普通は小字を単に字という。あざな。〔地方凡例録(1794)〕
② 家々のかたまり。小さな集落。
※闇の絵巻(1930)〈梶井基次郎〉「道の傍らには小さな字(アザ)があって」

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あざ‐な【字】
〘名〙
(イ) 中国で、男子が元服の時につけて、それ以後通用させた別名。通常、実名と何らかの関係のある文字が選ばれる。実名を知られるのを忌んだ原始信仰に基づき、実名を呼ぶのを不敬と考えるようになったところからの風習。
※法華義疏紙背和訓(928頃か)「字(阿佐奈)」 〔礼記‐曲礼・上〕
(ロ) 日本で、中国の風習にならって文人、学者などがつけた、実名以外の名。
※書紀(720)仁賢即位前(北野本訓)「計天皇の諱(たたのみな)は大脚。〈略〉字(みアサナ)は嶋郎」
※源氏(1001‐14頃)乙女「あざなつくることはひむかしのゐんにてし給ふ」
② 実名のほかに人々が呼びならわしている別名。また、その名を言うこと。通称。あだな
※霊異記(810‐824)中「一つの寺有り。号けて金鷲と曰ふ。金鷲優婆塞、斯の山寺に住するが故に、以て字とす」
※今昔(1120頃か)二四「名は不知(しらず)、字をば佐太とぞ云ける」
③ 幼名。〔日葡辞書(1603‐04)〕
④ 同じ物を別のことばでいったもの。
※万葉(8C後)一八・四一〇六・左注「言佐夫流者遊行女婦之字也」
⑤ 町村内の小区画の単位の名。あざ。
※随筆・玉勝間(1795‐1812)二「あざなといふ物の事〈略〉其外にも田地の字、何の字くれの字などいふも、皆正しく定まれる名としもなくて、よびならへるをいへり」
[語誌](1)本居宣長の「随筆・玉勝間‐二」に「古へより、正しき名の外によぶ名を、字(アザナ)といへること多し、中むかしには、今のいはゆる俗名をも、字といへることあり」とあり、これが近世の認識であった。平安貴族の「あざな」は儀礼的なもので、鎌倉時代には自然消滅し、公家社会での風習が途絶えた頃、僧侶が「あざな」を称するようになった。ついで江戸時代には、儒者・文人の間に広まったが、総じて尊称的なものと考えられていたようである。
(2)院政期には、「異名」と「あざな」とは使い分けが存し、「異名」は、身体・性行などの特異な点に基づく命名であり、使用が被呼称者の属する社会層に限られ、当人にとって心情を損なうマイナスの評価を伴うもので、現在の渾名(あだな)に相当するものであった。一方、「あざな」は、命名の由縁や使用者に関係なく、被呼称者に直接呼びかけられるプラスの評価を伴うものであった。

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じ【字】
[1] 〘名〙
① 言語を視覚的にしるし留めるために用いる記号。かな、漢字、梵字(ぼんじ)、ローマ字、ハングルなどの類。また、「字余り」などのように、かなで表わされる音の数、音節をいうこともある。文字。もじ。
※続日本紀‐天平二年(730)正月辛丑「書以仁義礼智信五字、随其字而賜物」
※観智院本三宝絵(984)中「こぞの経と見合するにかれにはなき字一あり」 〔説文‐序〕
② 特に、字音で読まれるものとしての漢字をいう。
※仮名草子・浮世物語(1665頃)一「都傾くと書きたる字(ジ)の声を傾城(けいせい)といふなり」
③ 書かれたことば。ことばの書かれた形。
※連理秘抄(1349)「韻字 物の名と詞の字と是を嫌ふべからず」
④ 筆跡。手跡。
※日葡辞書(1603‐04)「Iiuaqega(ジワケガ) ミエヌ〈訳〉この文字が読めない」
⑤ 銭を紅白の紙に包み、楊弓、双六などの賭に用いるもの。→地(じ)(四)。
浄瑠璃・松風村雨束帯鑑(1707頃)四「これは楊弓・双六の、勝負にかくるおあしならんとありければ、司の前聞き給ひ、いやいや字(ジ)にて候はず」
⑥ 銭(ぜに)をいう。銭の表面に文字が四つあるので、その四分の一、すなわち二分五厘の称。また、字を文と同一とみて、銭一文の称。→地(じ)(四)。
※浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)上「如何様共仕送って、一銭・一じ損かけまじ」
⑦ 薬の量目で一匁の称。
※医案類語(1774)一〇「臙脂一字」
⑧ (人名の一字に「の字」を付けた形で用いて) 人の名前をあらわに言わないで示すのに用いる語。
※人情本・春色梅児誉美(1832‐33)初「しかしおゐらアもふ幸さんの時にゃア、ノウまのじ(政次のことなり)」
⑨ 紋所の名。①を紋様に象ったもの。丸に一の字、丸に十の字、小の字菱、丸に利の字などがある。
[2] 〘接尾〙
① 人を数えるのに用いる。
※布告第八五五‐明治三年(1870)一一月二二日「官員免職之節、是迄名代十二字召出にて御達相成候処、自今十字召出にて当人へ御達相成候事、但有罪免職の輩は、名代二字召出御達相成候事」
② ⇒じ(時)(二)②

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