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女優【じょゆう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

女優
じょゆう
actress
演劇,映画,テレビ,ラジオなどに出演する女性の俳優。女優は演劇の発生とともにあったと推定されるが,演劇が政治性,儀式性,宗教性と分離されて一つのジャンルとして自立するにつれて,表面から姿を消し,古代ギリシア劇,中世宗教劇,シェークスピア劇などは男優のみが演じていた。日本では,神事に奉仕した巫女 (みこ) がその古い形であり,白拍子,女曲舞 (おんなくせまい) などを経て,阿国歌舞伎,女歌舞伎 (遊女歌舞伎) で一つの頂点をきわめたが,寛永6 (1629) 年風紀上の理由で江戸幕府によって禁圧されてのち中絶した。しかし,明治以後の西欧近代劇の移入現代劇の登場は女優の存在を不可欠にし,現在では,歌舞伎など一部の演劇を除きその活躍はめざましい。

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デジタル大辞泉

じょ‐ゆう〔ヂヨイウ〕【女優】
女性の俳優。女役者。⇔男優

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デジタル大辞泉プラス

女優
1947年公開の日本映画。監督:衣笠貞之助、脚本:久板栄二郎、衣笠貞之助、撮影:中井朝一、録音:安恵重遠、音楽:早坂文雄。出演:山田五十鈴、土方与志、赤木蘭子、千石規子、藤間房子、伊豆肇、進藤英太郎ほか。第2回毎日映画コンクール録音賞、音楽賞受賞。

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女優
1956年公開の日本映画。監督・脚色:新藤兼人、原作:森赫子、撮影:宮島義勇。出演:乙羽信子細川ちか子、小沢栄、御橋公、清水一郎、嵯峨善兵、殿山泰司ほか。

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世界大百科事典 第2版

じょゆう【女優】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

じょゆう【女優】
女性の俳優。 ⇔ 男優

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日本大百科全書(ニッポニカ)

女優
じょゆう
女性の俳優。現在は演劇だけでなく、映画、ラジオ、テレビの女性演技者をも含めて幅広く使われている。演劇の起源を、生活ないしは生産労働と結び付く神事、呪術(じゅじゅつ)と関係づけて考えるならば、洋の東西を問わず、古代の巫女(みこ)的役割を女優の原初的形態とみることができる。しかし、古代ギリシア劇の時代からルネサンス期にかけての西欧演劇や、能狂言が成立する室町期の日本演劇において、女優の存在は公認されず、主として男性俳優中心に演劇は成立していた。そこには女性の社会的、宗教的地位の低さが関係していたと思われる。
 ルネサンスの洗礼をいち早く受けたイタリアの即興仮面喜劇コメディア・デラルテにおける女優の登場を先駆とし、フランスの古典主義演劇をはじめ、女性役を女性演技者が演じてこそ真実であるとする合理的精神が広まるにつれ、女優という職能が確立されていった。しかし、エリザベス朝のイギリス演劇においては、女性の役は少年が演じていた。そして近代初頭には、フランスのサラ・ベルナール、イギリスのシドンズ夫人、エレン・テリー、イタリアのエレオノーラ・ドゥーゼらの名女優が各国に登場し、女優が職業としても社会的に確立して現在に至っている。
 日本では白拍子(しらびょうし)、女曲舞(くせまい)、女猿楽(さるがく)、女田楽(でんがく)など庶民的雑芸のなかで、女芸人の存在はあった。そして1603年(慶長8)京都に進出し、歌舞伎(かぶき)の祖とされる出雲(いずも)の阿国(おくに)の出現は、この女芸人の系譜の社会的突出とすることができる。しかし阿国的な遊女歌舞伎は1629年(寛永6)に禁止され、以後の歌舞伎には女方(おんながた)という独特な演技術が男優によってつくりだされ、女優的役割は遊女や芸者の世界に閉じ込められた。しかし明治以降の近代化に伴い、女優の必要が叫ばれ、新派劇に川上貞奴(さだやっこ)らの芸者出身の女優が登場し、女優養成も行われた。なお日本の公認の舞台に初めて女優が登場したのは、1891年(明治24)11月、東京・浅草吾妻座(あづまざ)での伊井蓉峰(ようほう)ら新派劇の済美館(せいびかん)公演『政党美談淑女之操(せいとうびだんしゅくじょのみさお)』における千歳米坡(ちとせべいは)であるが、名実ともに日本近代女優の第一号といえるのは、文芸協会で養成され、1911年(明治44)に『人形の家』のノラを演じた松井須磨子(すまこ)であろう。以後、築地(つきじ)小劇場時代に田村秋子、山本安英(やすえ)、東山千栄子(ちえこ)、杉村春子らの女優が輩出し、新派には水谷八重子らが登場する。日本の近代女優の歩みは日本の女性解放運動の歴史と重なり合うといえよう。[石澤秀二]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

じょ‐ゆう ヂョイウ【女優】
〘名〙 女性の俳優。おんなやくしゃ。
※舞姫(1890)〈森鴎外〉「余が屡々芝居に出入して、女優と交るといふことを、官長の許に報じつ」 〔夢渓筆談‐故事〕

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