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太陽風【たいようふう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

太陽風
たいようふう
solar wind
太陽コロナから吹出すプラズマの流れ。おもに陽子電子から成る。地球軌道近傍 (太陽から約 1.5×108km 離れた地点) では太陽風に含まれる陽子 (電子) の数は1~10個/cm3で,その速度は 350~700 km/s である。したがって陽子や電子が 1cm2の面積を1秒間に通り抜ける数は 108~109 個にも達する。このような粒子の流れのため,彗星の尾が太陽と反対方向に流されたり,地球の磁気圏の形が変えられたりする。太陽がこのようなプラズマ流を放出しているという考えは 20世紀の初めからあったが,現在太陽風と呼んでいるようなプラズマ流が理論的に導かれたのは 1958年 E.パーカーによる。その後太陽風は宇宙ロケットによって直接に測定されるようになり,太陽風は惑星間空間磁場を伴っていることがわかってきた。

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デジタル大辞泉

たいよう‐ふう〔タイヤウ‐〕【太陽風】
太陽のコロナから放出されるプラズマの流れ。速さは秒速320~770キロ。主に電子陽子からなり、地磁気のため地表には到達しない。彗星の尾が太陽の反対側に伸びたり、磁気嵐オーロラなどが起こったりするのはこれが原因。たいようかぜ。

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世界大百科事典 第2版

たいようふう【太陽風 solar wind】
高温な太陽コロナが,外方で弱くなっていく太陽の重力場でとらえきれずに流出する現象を太陽風という。地球近傍で粒子密度1~10cm-3程度,温度105K程度のプラズマが秒速数百kmという高速で太陽から吹きつけているのが1960年代の初期の人工衛星により発見され,太陽風と名付けられた。この太陽風は地球近傍で10-4ガウス程度の弱い磁場をもち,その符号が地球に相対的な太陽の回転につれて反転を繰り返すことから,太陽風磁場は図2に示すような2葉または4葉の磁場のセクター構造をもっていることがわかった。

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大辞林 第三版

たいようふう【太陽風】
太陽から太陽系空間に放出されているプラズマの流れ。主に電子と陽子から成り、速さは毎秒約350~700キロメートル。彗星が太陽の反対側へガスの尾を引くのは太陽風で吹き飛ばされるためである。地磁気のために地球表面には到達しないが、磁気嵐・極光・電離層の乱れなどは太陽風が要因となって起こる。たいようかぜ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

太陽風
たいようふう
solar wind
太陽から流れ出ているプラズマの流れ。200万K(ケルビン)という高温のコロナ中のプラズマ粒子は、高速で運動をしている。コロナのプラズマの主成分の陽子は秒速200キロメートルという速さで動きまわっている。しかし太陽は質量が大きいので、太陽表面からの脱出速度は秒速617.5キロメートルであり、高速の粒子であっても表面近くからは逃げられない。しかし、重力は離れるほど弱くなるので、太陽中心から太陽半径の3~4倍離れたコロナ領域(ここも高温である)では脱出速度を超えるようになり、太陽の引力を振り切って外に流れ出し太陽風となる。活動領域上のコロナは磁力線がループ状に閉じているのでプラズマは流出しにくいが、コロナ・ホールでは磁力線が外に向かって開いており流出しやすい。そこから流出する太陽風は3~4日かかって地球に到達する。地球近傍の太陽風は粒子密度が1立方センチメートル当り1~10個、温度約10万K、秒速300~800キロメ-トルで、10万分の1ガウス程度の弱い磁場を有する。太陽風の影響により、地球は地球磁気圏を形成するし、彗星(すいせい)は長い尾をなびかせる。太陽風はパーカーEugene N. Parker(1927― )が1958年に存在を理論的に予想し、1960年代の初期の人工衛星により発見された。[日江井榮二郎]

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精選版 日本国語大辞典

たいよう‐ふう タイヤウ‥【太陽風】
〘名〙 太陽から放出され、磁場を伴うプラズマの流れ。平均速度は秒速三〇〇~八〇〇キロメートル、温度は摂氏約一〇万度。地球磁場に衝突して磁気嵐やオーロラなどを生ずる。太陽プラズマ

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