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大陸棚【たいりくだな】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

大陸棚
たいりくだな
continental shelf
陸棚ともいう。大陸や大きな島の周辺の深さ約 200mまでの傾斜がきわめてゆるやかな海底。しかし,水深は地域によって多様である。平均の傾斜角度は約6′で,海岸平野の延長部とみなされ,地質学的には海水におおわれた大陸といえる。全海洋面積の約 7.6%を占める。大陸棚が平坦な原因として,第四紀氷河時代の氷期,間氷期の海面変化による波食や土砂の堆積作用があげられる。大陸棚の基盤は陸地の延長部にあたり,石油,石炭など地下資源も埋蔵されている。海底炭田海底油田の開発はおもに大陸棚地域で行われている。また水産資源の宝庫である場合が多い。大陸棚は,1958年の大陸棚条約沿岸国の天然資源の探査と開発のための主権を認められたが,その範囲は第3次国連海洋法会議において,大陸棚マージン外縁までに拡大される傾向にある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵

大陸棚
大陸または島に隣接する棚状の海底。大部分は水深100〜200m、幅(低潮線から急に深くなる外縁までの距離)は平均72km、総面積は全海洋面積の7.4%。氷期の海面低下時の浸食作用で形成され、その後、堆積物に覆われてさらに平坦になったと考えられている。大陸棚海域は一般に好漁場で、海底石油や天然ガス鉱物資源の埋蔵量も多い。
(小林和男 東京大学名誉教授 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

朝日新聞掲載「キーワード」

大陸棚
大陸や島の沿岸から続く比較的浅い海底部分。国連海洋法条約では、地殻が陸地と同じ地質などと証明できれば、沿岸から200カイリの排他的経済水域(EEZ)を超えて最大350カイリまで、自国の大陸棚を延長できるとしている。
(2012-04-29 朝日新聞 朝刊 2総合)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

たいりく‐だな【大陸棚】
地理学上、大陸周辺にある、深海に向かう傾斜が大きくなる部分までの海底。おおむね水深約200メートルまでの領域。陸棚。
国連海洋法条約で認められた、各国が海底資源を優先的に利用できる海底。その国の排他的経済水域(沿岸200海里)の外側150海里か、水深2500メートルの等深線から100海里のいずれか遠い方の範囲内で認められる。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

たいりくだな【大陸棚 continental shelf】
大陸(あるいは島)に隣接する海底で,低潮線から始まり,大洋の深所に向かって傾斜の著しい増加がおこるところまでをいう。この傾斜変換点を連ねた地帯を大陸棚外縁shelf edgeという。大陸棚面積は全海洋面積の7.4%で,北半球では12%,南半球では3.9%である。三大洋のうち大西洋が9.9%,太平洋5.2%,インド洋4.2%である。大陸棚外縁の深さは30~600mにわたるが,多くは約140mである。大陸棚の幅は0~1400km,平均して約72km,平均傾斜0゜7′といわれる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

たいりくだな【大陸棚】
地理学上、大陸の縁辺部にある水深200メートル程度まで続く緩やかに傾斜した海底。陸棚。
国際連合海洋法条約上、沿岸から二〇〇海里または大陸縁辺部の外縁(沿岸から最大三五〇海里)までの海底。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

大陸棚
たいりくだな
continental shelf
海岸の低潮線から沖合いに向け深さが急に増大する所までの地域。非常に傾斜が緩やかで、傾斜角は平均でわずかに0度7分にすぎない。深さの傾斜が急増する所(大陸棚外縁)の深さは、場所によって30メートルから600メートルぐらいまであり、大陸棚の幅も、ほとんどないに等しいものから1400キロメートルにも及ぶ所まである。平均すると大陸棚の幅は72キロメートル、外縁の水深は140メートルとされている。海底は非常に平坦(へいたん)で、比高20メートルを超える凹凸はほとんどないが、ときには海底谷や海底凹谷などが刻まれていることもある。
 大陸棚の成因については、氷河期が関係していることが定説となっている。もっとも一般的には、いちばん最近の氷河期、ビュルム氷期(約2万年前)のおり、海水は雪氷となって大陸上に滞留したため海面が低下し、その過程で波食により平坦面ができ、ふたたび海面の上昇により水没して大陸棚になったと考えられている。ビュルム氷期最盛期の氷河の広がりや厚さの推定を基にして、海面の低下を計算すると、現在より100~150メートル低かったことになり、大陸棚外縁の平均の深さと一致する。
 氷期の海面低下時に、河口部に発達した沖積平野が、海面の上昇により水没して大陸棚になったと考えられる場合や、氷河期に海に押し出された大陸氷河が海底を氷食して平坦面をつくり、氷河が溶けたあとに大陸棚となったと考えられる場合もある。
 大陸棚は、これまでも底引漁業や沿岸漁業の好漁場として利用されてきたが、最近ではさらに養殖漁業の場として活用される一方、海底油田や海底炭鉱などの海底資源の場、海上空港や埋立てによる臨海工業地帯の造成など海洋空間としての利用など、ますます価値が高まってきた。この大陸棚を自国の権益のもとに置こうとして、大陸棚の専有を宣言する国も相次いだ。しかし、その定義がまちまちで混乱がおこっているため、国連海洋法会議において統一が図られつつある。大陸斜面脚部の勾配(こうばい)変化の最大の所を基点とし、外側に60海里まで、または堆積(たいせき)層の厚みが基点からの距離の1%に減少する所までのいずれかとされている。ただし最小でも海岸から200海里まで、最大でも350海里または水深2500メートルの外側100海里以内とされている。[安井 正]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

たいりく‐だな【大陸棚】
〘名〙 大陸周辺に広がる傾斜のゆるい海底。深さは平均約二〇〇メートル。漁場となっている所が多く、また地下資源も豊富。国際法上では、海岸に隣接しているが領海外にある水深二〇〇メートル以内(または海底区域の天然資源開発可能なところまで)の海床および海底地下。一九五八年、ジュネーブ海洋法国際会議で採択された「大陸棚に関する条約」により国際法上の制度として確立。大陸棚に対しての探索と天然資源の開発に関しては、沿岸国が独占的な権利を行使することができる。陸棚。

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