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大理石【だいりせき】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

大理石
だいりせき
marble
石灰岩などが変成作用を受け,その中の方解石が再結晶してできた岩石で,結晶質石灰岩ともいう。斑紋が美しく,磨いて彫刻や建築用石材に用いられる。のみや刃物で比較的簡単に削れる硬さのため,古来から好んで用いられた。大理の名は中国の産地,雲南省大理市に由来する。世界的な大理石の産地はイタリアで,日本では岐阜県大垣市赤坂,山口県美祢市などが産地として知られている。

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デジタル大辞泉

だいり‐せき【大理石】
石灰岩変成作用を受けてできた粗粒方解石からなる岩石。結晶質石灰岩。また、美しい石灰岩も総称し、建築・装飾用の石材として用いる。中国雲南省大理から産するものが有名であったところからの名。マーブル

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なめ‐いし【大理石】
《なめらかな石の大理石(だいりせき)のこと。
「―はいよよ真白に」〈白秋断章

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リフォーム用語集

大理石
石灰岩の変成岩。多様な色調・模様がみられ、本磨きにした場合は美しい色調となる。緻密で強度が大きく吸水性は小さいが、耐酸・耐火性に乏しい。内壁や床などに用いられることが多い。

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岩石学辞典

大理石
大理石は主として方解石の粒状集合体からなる岩石で,石灰岩が変成作用によって再結晶し,粒状の結晶質となったもの.セオフラスタスは大理石を焼くと石灰に変わる石としたが[Theophrastus : 320 BC],後にプリニウスは拡張して高度に研磨できるすべての石を大理石とした[Pliny : 77].地質学では石灰岩の変成作用で作られた粒状の結晶質岩石として使用されている.一般に石灰質の岩石ばかりでなく,火成岩でも堆積岩でも均質の硬度があり,研磨して装飾用石材として使われる岩石をすべて大理石ということがある[渡辺編 : 1935].大理石の接頭語鉱物名を付けてこれらの鉱物の存在を示すために使われる[Joplin : 1935].ギリシャ語のmarmareosはきらきら光るの意味.中国雲南省大理府に産するものが古くから有名で,この岩石の総称となった.marbleを大理石としたのは宮里である[宮里 : 1875,歌代ほか : 1978].

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世界大百科事典 第2版

だいりせき【大理石 marble】
狭義には等粒状のよく再結晶した方解石やドロマイトからなる変成岩(岩石学では一般に結晶質石灰岩という)をさす。建築装飾用石材名としてはより広義に使われており,主として方解石からなる石灰岩をさすが,同種色彩や模様をもつ岩石,たとえば蛇紋岩を含む石灰岩などをも含めていう。名称は中国雲南省大理府に産する美しい斑状の石灰岩に由来し,英語のマーブルは光のなかできらめく結晶石を意味するギリシア語marmaronに由来する。

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大辞林 第三版

だいりせき【大理石】
ほとんど方解石の結晶からなる変成岩。石灰岩が変成作用を受けたもので、白地に美しい斑紋がある。また、美麗な石灰岩の建築用石材をもいう。建築材・彫刻材などに用いられる。マーブル。

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なめいし【大理石】
なめらかな石の意
大理石だいりせき

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日本大百科全書(ニッポニカ)

大理石
だいりせき
marble
石灰岩が熱変成作用を受けて再結晶し、粗粒な方解石や苦灰石(ドロマイト)の結晶の集合体となった岩石。岩石学的には結晶質石灰岩である。装飾用の建築石材として広義に用いる場合には、石灰岩の総称である。石灰岩が純粋な炭酸カルシウムからなる場合には、熱変成を受けても粗粒な方解石からなる白色の大理石であるが、普通はそれ以外の種々の成分が少量含まれているので、熱変成の結果いろいろな鉱物が生じていることが多い。たとえば、もとの岩石が苦灰岩であれば、苦灰石から方解石とブルース石ができて、両者からなる岩石ができる。石灰質成分に加えてシリカ(二酸化ケイ素)成分が含まれていると珪灰(けいかい)石ができ、これにマグネシウム成分が含まれていると、透輝石ができることが多い。さらにマグネシウム成分に富んでいる場合には、苦土橄欖(かんらん)石や透輝石のほかにヒューム石などができる。また、石灰質泥岩や泥質石灰岩のような石灰岩と泥岩の中間的組成の岩石が熱変成作用を受けると、珪灰石、透輝石、緑簾(りょくれん)石、石灰ざくろ石、ベスブ石、スカポライト(柱石(ちゅうせき))など、カルシウムで特徴づけられる珪酸塩鉱物ができる。このような鉱物の集合体である岩石はスカルンとよばれ、石灰岩が熱変成作用を受けたときにできる特徴的なものである。
 装飾用建材あるいは彫刻用材料などに用いられる石灰岩は、再結晶する・しないにかかわらず大理石とよばれる。大理石は色や模様がいろいろで、きめが細かく、研磨すると美しい光沢をもつという性質があり、硬度も低く加工して利用しやすい。石灰岩ではないが、暗緑色の地に白色の方解石の脈が網目状に発達した蛇紋岩(蛇灰岩)も大理石とよばれることがある。大理石という名称は、中国雲南省大理府の地名に由来する。大理石の利用の歴史は古く、西洋においては古代エジプト以来、彫刻や工芸品あるいは建造物に使用されている。とくに有名なものはイタリアのトスカナ州カッラーラ産の白大理石で、建築用石材として世界中で利用されてきた。そのなかで均質細粒のものは彫刻用にとくに優れており、数多くの神像が制作された。日本の白大理石としては、白雲(はくうん)(岩手県)、寒水(かんすい)(茨城県)、霞(かすみ)(山口県)などがあるが、いずれも産出量は少ない。大理石の色は灰色から黒色、黄褐色、桃紅色、ときには青色など多彩で、模様も多様である。角礫(かくれき)岩あるいは礫岩状の石灰岩は、その網目状の斑(まだら)模様から更紗(さらさ)とよばれている。平行な縞(しま)模様が発達し、淡褐色・多孔質のものはトラバーチンとよばれ、装飾用建材として多量に使用されている。淡黄緑色の地に木目模様のある半透明の石灰質沈殿物は、オニクスの名で有名であるが、産出量が限られるため高価で、もっぱら工芸品に利用されている。近代建築の発展に伴い日本では大理石の需要が増大し、イタリア、ギリシア、ポルトガル、台湾などから輸入されている。[斎藤靖二]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

だいり‐せき【大理石】
〘名〙 (中国雲南省大理県に産するものが有名であるところからいう) 方解石を主成分とする結晶質の岩石。石灰岩が変成作用を受けて生じたもので、白色または淡青色。装飾用石材に用いる。広義には蛇紋(じゃもん)岩、輝緑凝灰岩などの非石灰質の緻密な岩石をもさす。マーブル。
※舎密開宗(1837‐47)七「義布斯加爾基の用甚た浩し。水を和して物像を塑り、金銀の鋳型を挺し大理石を贋造し」
※虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一二「冬は斑入(ふいり)の大理石(ダイリセキ)を四角に組んで」 〔五雑俎‐地部・一〕

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なめ‐いし【大理石】
〘名〙 (なめらかな石の意) 大理石のこと。
※邪宗門(1909)〈北原白秋〉魔睡・邪宗門秘曲「屋(いへ)はまた石もて造り、大理石(ナメイシ)の白き血潮は、ぎやまんの壺に盛られて」

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化学辞典 第2版

大理石
ダイリセキ
marble

商品的価値のある石灰質岩石.粒状結晶質石灰岩,あるいはほとんど方解石からなる岩塊として産出する.利用されるものには,石灰岩,しょう乳石,トラバーチン,蛇紋岩などがある.トラバーチンは固結したサンゴ礁,石灰質温泉沈殿物をいう.人造大理石は,着色の悪い大理石を砕き,白色セメントで固めたもの.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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