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大唐西域記【だいとうさいいきき】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

大唐西域記
だいとうさいいきき
Da-tang xi-yuji Da-tang xi-yuji
中国,の僧玄奘 (げんじょう) 。 12巻。弁機が文章をまとめ貞観 20 (646) 年に完成。中国,唐初の 17年間にわたってインドへ求法留学した玄奘が,帰国直後,太宗諮問に答え西域,インドの事情を詳述した旅行記。西域 34国 (巻1) ,北インド (巻2~4) ,中インド (巻4~10) ,南インド (巻 10~11) ,西インド (巻 11) ,帰途の西域 22国 (巻 12) ,計 138国の記事を含み,うち 110国は玄奘の立寄ったところで,28国は伝聞によるという。各国の地勢,方位里程,国情言語風俗伝説仏教諸派の伝播事情,仏跡などについて精密な記述があり,『慈恩寺三蔵法師伝』に含まれる玄奘の旅行記とあわせみるべきもの。古代のインド,中央アジアに関する最も信頼のおける地誌であり,イギリスの探検家 M.スタイン本書を日常の手引としたほどその資料価値は高い。東西交渉史のうえでも中世マルコ・ポーロの旅行記と並称される名著

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

だいとうさいいきき〔ダイタウサイヰキキ〕【大唐西域記】
中国唐代の僧玄奘(げんじょう)の西域・インド旅行の見聞録。12巻。弟子の弁機の編録により646年成立。地理・風俗・言語・仏教事情・産物・伝説などを、629年から645年までの遊歴に記したもの。西域記。だいとうせいいきき。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

だいとうさいいきき【大唐西域記 Dà Táng xī yù jì】
中国,唐の求法僧玄奘(げんじよう)の西域インド旅行記。12巻。弟子の弁機撰。646年(貞観20)に成る。629年(貞観3)に長安を出発し,国禁を犯して求法の旅に出た玄奘は,西域諸国を経てインドに至り,仏教教学の研究と仏跡の巡礼を行った。そして大部経典をたずさえ,645年に帰国し朝野の歓迎をうけた。その遊歴伝聞した138国(付記16国)の仏跡,風俗,生活などを,太宗の勅命によって編述したものが本書である。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

だいとうさいいきき【大唐西域記】
中国、唐代の僧玄奘げんじようの中央アジア・インド旅行記。一二巻。弟子の弁機の編により646年成立。仏教の経典を求めて629年から45年にインドへ旅した際の見聞録。諸国の仏教事情や仏跡のほか、気候・風俗・歴史・地理・物産・伝説などを詳細に記す。西域記。だいとうせいいきき。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

大唐西域記
だいとうさいいきき
中国、唐の高僧玄奘(げんじょう)(三蔵(さんぞう)法師)がインド旅行(629~645)中の見聞を語ったものを、弟子の弁機(べんき)が筆録した書物。「だいとうせいいきき」ともいう。『西域記』と略称する。646年作。12巻からなり、玄奘の歩いた順に、138か国にわたって、地理、風俗、産物、言語、伝承、仏教事情が述べられており、政治や民族についても貴重な資料となっている。第1巻は中央アジアとアフガニスタン、第2巻から第11巻までがインド各地、第12巻がふたたびアフガニスタンと中央アジアにあてられている。記述のなかには玄奘が直接には赴かなかった国についての伝聞もあり、これが玄奘の直接入手した知識と区別されていないので注意を要する。本書の研究には慧立(えりゅう)編『大慈恩寺(だいじおんじ)三蔵法師伝』(玄奘の伝記)が参考になる。本書は、19世紀以降のインド、パキスタン、アフガニスタン、トルキスタンにおける欧米や日本の学者の考古学的調査において重要な指南書となった。また、文学の分野にも影響を及ぼし、怪奇小説『西遊記(さいゆうき)』は本書の刺激によって書かれた。本書のヨーロッパ語訳としては、ジュリアンS. Julienの仏訳(1857~58)、ビールS. Bealの英訳(1884)、ウォッターズT. Wattersの英訳(1904~05)がある。日本では、研究書として堀謙徳(けんとく)『解説西域記』(1912)、足立喜六(あだちきろく)『大唐西域記の研究』(1942~43)のほか、水谷真成(しんじょう)による注釈付き翻訳がある。[定方 晟]
『水谷真成訳『中国古典文学大系22 大唐西域記』(1971・平凡社) ▽前嶋信次著『玄奘三蔵』(岩波新書)』

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精選版 日本国語大辞典

だいとうさいいきき ダイタウサイヰキキ【大唐西域記】
中国で作られた地理書。一二巻。唐の太宗のとき、玄奘奉勅撰。弟子の弁機の助力を得て、六四六年上奏。六二九年から六四五年のインド旅行中に巡歴した各地の地理、制度、風俗、産業、仏教の状況や伝説などを記述。仏教史、歴史、地理、考古学、言語学などの重要史料となっている。西域記。だいとうせいいきき。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

大唐西域記
だいとうさいいきき
唐僧玄奘 (げんじよう) によるインド旅行報告記
弟子の弁機が玄奘の口述を編集し,646年に完成。12巻。内容は各国の仏教霊跡・風俗・生活などにわたり,西域史・インド史研究の根本史料の1つ。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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