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夜警国家【やけいこっか】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

夜警国家
やけいこっか
Nachtwachterstaat
国家は外敵侵入を防ぎ,国内の治安を確保し,個人の私有財産を守るという必要最小限任務だけを行い,その他は自由放任にせよと主張する自由主義国家観をいう。社会主義者,F.ラサールが『労働者綱領』 (1862) のなかで,当時のイギリスのブルジョアジー国家観を批判した言葉である。

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デジタル大辞泉

やけい‐こっか〔‐コクカ〕【夜警国家】
国家の機能を、外敵の防御、国内の治安維持など最小限の夜警的な役割に限定した国家。自由主義国家を私有財産の番人として批判したラッサール用語福祉国家行政国家に対置される。

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世界大百科事典 第2版

やけいこっか【夜警国家 Nachtwächterstaat】
国家の機能は,外敵からの防御,国内の治安維持など,必要最小限の公共事業にあるとする国家観。ドイツの国家社会主義者F.ラサールが,ブルジョア的私有財産の番人,夜中のガードマンになぞらえて自由主義国家を批判したことに由来する。福祉国家行政国家に対置される概念である。夜警国家は,自由放任主義のもとに成立する国家観であり,その前提には〈教養と財産〉のある自律した市民の存在があった。政治はこれら市民の同質性にもとづく定見良識のもとになされるものとされた。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

やけいこっか【夜警国家】
国家の任務が対外的防衛・国内治安維持など最小限の夜警的役割に限定されている国家。ラサールが自由主義国家を批判して用いた語。福祉国家・行政国家と対置される。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

夜警国家
やけいこっか
Nachtwchterstaatドイツ語
17世紀中葉から19世紀中葉にかけての資本主義国家の国家観。個人が自由にその経済活動を行えるように、国家の機能は、外敵の防御、国内の治安維持、必要最小限の公共事業にとどめるべし、という国家観。この国家観では、経済的には自由放任主義、財政的には「安価な政府」つまり「最良の政治(政府)は最小の政治(政府)」がよしとされる。夜警国家ということばは、ドイツの国家社会主義者ラッサールが、自由主義国家をブルジョア的私有財産の番人・夜警として批判したことに由来する。19世紀末以降、各国において社会・労働問題が顕在化すると、これらの問題を解決するために国家は積極的に社会・労働・経済政策に取り組むべしという福祉国家・社会国家・行政国家の考えが登場した。[田中 浩]

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精選版 日本国語大辞典

やけい‐こっか ‥コクカ【夜警国家】
〘名〙 (Nachtwächterstaat の訳語) 外敵の防御、国内治安の維持、個人の私有財産および自由に対する侵害の除去など、必要最小限の任務だけを行なう国家。ドイツの国家社会主義者ラッサールが自由主義国家を批判した語。

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