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多党制【たとうせい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

多党制
たとうせい
小党分立ともいう。複数の政党が,原則としてどの政党も選挙で単独過半数議席を獲得できないために,選挙後,連合政権が形成される政党政治システムをいう。多党制は,社会に存在する多様な意見・利益が政治的決定過程に表出されるのを促進し,また小数意見にも影響力行使の機会が与えられるので,デモクラシーの基本価値に一致する。一般に多党制は不安定な政治を生み,二党制は安定した政治を生むと信じられているが,多党制が短命政権で,自動的に不安定な政治を生むとの考え方は妥当ではない。議院内閣制国家 17ヵ国の 275議会を対象に数量分析した L.ドッドの研究によれば,ここ 50年間に開かれたすべての平時議会の 75%は多党制議会であり,40ヵ月以上続いた内閣の 80%はこの多党制議会のもとで生まれている。なお多党制は,ドイツスウェーデンなどの穏健な多党制と,旧ワイマール・ドイツなどの分極的多党制,それに原子化多党制に分類できる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

たとう‐せい〔タタウ‐〕【多党制】
政党が多数存在して、政権の獲得を争っている政治制度民主主義実現に必要な条件とされる。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

たとうせい【多党制】

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

多党制
たとうせい
multiparty system

一般には、単独では政権を担当するだけの勢力をもたない多数の政党が競合している政治状況をさす。小党分立制ともいい、二大政党制に対する語。このような用語法の場合には、多党制の下では連立政権にならざるをえないから、二大政党制と比べて政局が不安定になりやすいといわれ、ワイマール共和国時代のドイツがその典型例としてあげられてきた。しかし、今日では、アメリカ、イギリスのような二大政党制を維持している国はむしろ例外であって、欧州諸国においては多数の政党が存在し、連立政権の安定性も確認されてきている。

 日本の場合は、五五年体制の確立以後、自由民主党が単独で長期政権を維持してきたが(1993年成立の細川内閣まで)、1960年代以降、社会、公明、民社(1994年解党)、共産、民主の各野党が与党に対抗している多党制の時代に入った(1994年以降は、自民党と社会、公明党などとの連立政権)。しかし1994年(平成6)に小選挙区比例代表並立制が採択されると、社会党(現社会民主党)、公明党、共産党などはその議席を大幅に失い、そのかわりに自由民主党と民主党の二大政党制が出現した。このため社民、公明などは自民、民主政権を補完する役割に甘んじており、いまのところ日本では多党制現象は弱まっているといえよう。

[田中 浩]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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