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外題【げだい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

外題
げだい
(1) 書籍,掛物,巻物などの外側につける題箋のこと。紙,絹に墨書したものが多いが,特殊な例としては『平家納経』のごとく文字金具の外題に透彫 (すかしぼり) 金具で飾ったものがある。 (2) 歌舞伎浄瑠璃用語。上演される歌舞伎,浄瑠璃の題名名題 (なだい) ,芸題ともいう。元禄以後から字数奇数とし,特殊な読み方をする造字を用いることが盛んになった。

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デジタル大辞泉

げ‐だい【外題】
書物・掛け軸などの表紙に記してある書名・題名。→内題
上方で、歌舞伎浄瑠璃の題名のこと。江戸では、名題(なだい)という。芸題。
古文書で、申文(もうしぶみ)解状(げじょう)などの上申文書の端や奥などに、上位者が申請内容に対する裁決・認証の旨を記したもの。

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世界大百科事典 第2版

げだい【外題】
書物や浄瑠璃,歌舞伎狂言の題。書物の表紙に記す書名をいい,扉や本文の初めに書かれる内題に対する。題簽(だいせん)に記して表紙に貼られる。浄瑠璃や歌舞伎狂言の題を外題というのは上方の用法で,江戸では名題(なだい)という。また,裁許を請うために下から奉る解状(げじよう)((げ))の端に管轄の長が自署してあたえる裁決文を外題という。【編集部】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

げだい【外題】
巻子・冊子の表紙に書く書名・巻名。のちには墨書き、あるいは印刷した簽せんを貼る。 → 内題
歌舞伎や浄瑠璃の正式の題名。芸題。 〔主に京坂で用い、江戸では名題なだいといった〕
申文もうしぶみ・解状げじようなどの袖・奥・裏などに、承認した旨をしるすこと。また、その文言。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

外題
げだい
(1)古文書の様式の一つ。申状(もうしじょう)・解状(げじょう)などの上申文書の袖(そで)や奥に、上級者がその文書に対する裁決や証明・認可の旨を記したもの。平安時代には私領の譲与などに際して、国司(こくし)の承認を求める解(げ)を提出し、国判を受けねばならなかったが、これは通常、解の余白に記された。また、鎌倉幕府では、初め御家人(ごけにん)の所領譲与に対して、その安堵(あんど)のため、幕府の下文(くだしぶみ)・下知状(げちじょう)が発給されていたが、1303年(嘉元1)から、こうした譲与安堵には、下文などは発給せず、申請者の提出した譲状(ゆずりじょう)の袖にその譲与を安堵する旨を、執権(しっけん)・連署(れんしょ)の署判による下知状の様式で書き込むこととした。これを「安堵の外題」という。
(2)掛軸・書物などの表紙に記す表題。表紙にじかに記したり、細長い短冊型の紙(題簽(だいせん))に書し、表紙や巻子(かんす)の外側端に貼(は)ったりする。
(3)歌舞伎(かぶき)や浄瑠璃(じょうるり)などの脚本の題名。芸題。おもに上方(かみがた)における名称で、江戸では名題(なだい)という。[千々和到]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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図書館情報学用語辞典

外題
「げだい」と読む.表紙に示されている書名.和漢書の本文巻首や序,目次などにある内題に対する語.外題は表紙に直接に手書きする場合と,書名を書いたり印刷したりした題簽を貼り付ける場合とがある.そのため,題簽を貼り外題ともいう.書名が印刷された題簽を印刷題簽といい,印刷題簽に示されている書名を印刷外題という.題簽に手で書かれた書名を書き外題という.和漢書の刊本では,印刷題簽を貼り付けるのが通例である.

出典:図書館情報学用語辞典 第4版
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精選版 日本国語大辞典

げ‐だい【外題】
〘名〙 (「げ」は「外」の呉音)
① 書物の表紙や巻き物の巻き終わりの部分に貼(は)った、短冊(たんざく)形の紙に書かれた表題。また、その紙。表紙をめくった内側に書いてある内題に対していう。題簽(だいせん)。また、転じて、書名。
※宇津保(970‐999頃)蔵開中「『是は女一宮には見せたりや』大将『見給つけし所にて、下だいばかりをなん』」
② 申文(もうしぶみ)、解状(げじょう)などの上申文書の袖または奥に書きつけて、その状に対する裁決のしるしとして与えたもの。外題状。
令集解(868)公式「額云。凡被官符京物。諸国之解文者。先必進官。官外題下物納所司耳」
③ 上方で歌舞伎、浄瑠璃、落語などの題名のこと。江戸では名題(なだい)という。
※雑俳・うき世笠(1703)「さまざまにげだいをかへて語るそが」
※随筆・及瓜漫筆(1859)中「江戸にて座元といふを名代といひ、仕切場といふを勘定場といひ、大名題といふを外題といひ」
[補注]③は「芸題」とも書く。

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