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外部被曝【がいぶひばく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

外部被曝
がいぶひばく
external exposure
体外の放射線源から生体が放射線を受けること。放射線源が体内にある場合の内部被曝に対していう。外部被曝線量は,普通ポケット線量計やフィルムバッジにより測定する。放射線の生物に与える影響は強度だけでなく,放射線の種類,エネルギーによって異なる。外部被曝の場合,透過力の強い高エネルギーX線,γ線,中性子線が重要で,透過力の弱いα線やβ線,低エネルギーX線は皮膚への影響以外さほど重要ではない。このような効果を考慮した人体被曝量を表す単位としてシーベルト Sv (1Sv=100rem) が用いられる。これは吸収線量,線質係数,修正係数ので求められる。線質係数は放射線の種類やエネルギーによる影響の違いを考慮に入れるための係数であり,この値が大きいほど人体への影響が大きい。修正係数は現在1とみなされている。外部被曝については許容量の基準が国内および国際的に定められている。

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デジタル大辞泉

がいぶ‐ひばく〔グワイブ‐〕【外部被×曝】
人体外部の放射性物質放射線発生装置による被曝α線は透過力が弱いため線源が体外にある限り悪影響はない。β線は1センチメートル程度の透過力があり、皮膚表面のみ被曝する。γ線は透過力が非常に強いため全身を被曝することがある。一方、体内に取り込んだ放射性物質からの被曝を内部被曝という。体外被曝体外照射外照射

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世界大百科事典 第2版

がいぶひばく【外部被曝】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

外部被曝
がいぶひばく
external exposure
身体の外側から被曝すること。
 放射性物質からの放射線に曝露することを「放射線被曝」といい、身体の外からの被曝を「外部被曝」、身体の中に入った放射性物質からの被曝を「内部被曝」という。
 身体の外からの被曝としては、宇宙や太陽から、また、空気中に存在するラドンやトロンから、さらに、大地(土壌・岩石)などからの放射線など、もともと自然界に存在する放射線(自然放射線)によるものがあり、日本における平均の年間線量は約2.1ミリシーベルト(mSv)である。空気中のγ(ガンマ)線量を測定する空間線量率をみると、東京で0.037マイクロシーベルト(μSv)/時、福島市で0.11マイクロシーベルト/時、ソウルで0.117マイクロシーベルト/時、パリで0.043マイクロシーベルト/時、ロンドンで0.108マイクロシーベルト/時と、その地域ごとの大地(環境)の違いを反映している。また、人の活動に伴う放射線としては、住宅の建材などによるものもあるが、一般に被曝量がもっとも多いのは医療におけるX線撮影(1回の胸部X線撮影で約0.06ミリシーベルト)やCT検査(1回約2.4~12.9ミリシーベルト)があげられる。また、飛行機で東京とニューヨークを往復した場合には、宇宙線により約0.11~0.16ミリシーベルトの被曝をする。
 外部被曝を少なくするためには、以下の3原則がある。すなわち、(1)放射性物質から離れる、(2)放射性物質との間に遮蔽(しゃへい)物を置く、(3)放射性物質に被曝する時間を短くする、ということがたいせつである。[安村誠司]

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