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夏至【げし】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

夏至
げし
summer solstice
二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 21日または 22日) に始り,小暑 (7月7日または8日) の前日までの約 15日間であるが,現行暦では,この期間の第1日目つまり6月 21日または 22日をさす。この頃太陽は天の赤道の北側に最も離れ,北半球では昼間が最も長い。昔中国ではこの期間を5日を一候とする三候 (鹿角解,蜩始鳴,半夏生 ) に区分した。それは,鹿の角を切取ったり,せみが鳴いたり,半夏という雑草が生えたりする時期を意味している。半夏生 (はんげしょう) は現行暦でも雑節として残されている。

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デジタル大辞泉

げ‐し【夏至】
二十四節気の一。太陽の黄経(こうけい)が90度に達する日をいい、太陽暦で6月21日ごろ。太陽の中心が夏至点を通過し、北半球では昼が最も長く、夜が最も短い日。 夏》「白衣著て禰宜(ねぎ)にもなるや―の杣(そま)/蛇笏」⇔冬至(とうじ)

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日本文化いろは事典

夏至
6月21日頃 夏至とは「日長きこと至る(きわまる)」という意味です。つまり「一年で一番日が長い日」です。夏至の頃は梅雨の真っ只中なので、冬よりも昼が短く感じてしまうことが多いようです。農家は田植えに忙しくなる時期です。

出典:シナジーマーティング(株)

夏至
二十四節気の1つで、一年で最も昼の時間が長くなる日です。それは、太陽が最も北(北回帰線の真上)に来るために起こる現象です。しかし実際は夏至は梅雨の真っ只中なので、日照時間は冬よりも短いことが多いようです。6月21日頃。

出典:シナジーマーティング(株)

占い用語集

夏至
二十四節気の一つ。北半球では一年の中で一番日照時間の長い日で、6月21日前後になる。夏至を過ぎると、太陽に代表される「陽」の力が少しずつ弱まり、陰の力が増していく。

出典:占い学校 アカデメイア・カレッジ
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世界大百科事典 第2版

げし【夏至 summer solstice】
二十四節気の一つ。太陽がその軌道上でもっとも北に位置するとき,すなわち黄経90゜にあって春分点と秋分点の中間にある。地球の北緯23゜30′の北回帰線では真上に太陽を見,日本のような北半球にあっては太陽の南中高度はもっとも高くなり日影はもっとも短くなる。そして昼間時間は最長に夜間は最短になる。現行の太陽暦では6月21日ころになるが,旧暦では夏至を含む月を5月とするという規則があった。【内田 正男】
[ヨーロッパの民俗]
 太陽神崇拝がゲルマン人の間にあったことはカエサルの記述からも知れるが,キリスト教公認後は早くから夏至は聖ヨハネ祭(6月24日),冬至はクリスマスにとって代わられた。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

げし【夏至】
〔古くは「げじ」とも〕
二十四節気の一。太陽が黄経90度に達した時をいい、現行の太陽暦で6月22日頃。北半球では太陽の南中高度が最も高く、昼間が最も長くなる。五月中気。 [季] 夏。 《 白衣著て禰宜にもなるや-の杣 /飯田蛇笏 》 ⇔ 冬至

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

夏至
げし
中国や日本の太陰太陽暦の二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ。太陽が黄道上もっとも北にある夏至点を通過する時刻で、これを含む日が夏至の日である。太陽の視黄経が90度に達するときで、現行暦では6月21日ころにあたる。この日太陽は赤道からもっとも北に離れ(赤緯23度半)、北半球では一年中で昼の時間がもっとも長く、夜の時間はもっとも短い。北極圏では終日太陽は地平線下に没することはなく、いわゆる白夜の現象を呈する。これに反し、南半球では昼は最短、夜は最長となり、南極圏では終日太陽は地平線下にあって姿を現すことはない。[渡辺敏夫]

気象

北海道を除く日本の本土は、夏至の前後およそ20日ずつが梅雨期間である。すなわち夏至以前の20日間は梅雨前期にあたり、ここでは雨量はさして多くないが、しとしと型の長雨が続く。夏至以後、7月中旬の梅雨明けまでは梅雨後期にあたり、集中豪雨型の大雨が断続する。前期と後期の中間のおよそ夏至のころは、梅雨は中休みをすることが多く、そのようなときには一時、真夏の晴天が現れるが、これが持続して空梅雨(洞梅雨)(からつゆ)となってしまうような年もみられる。このように夏至は、気象学的には日本の季節を特徴づける重要な雨期の中心になっているのである。[根本順吉]

民俗

長野県北佐久地方、兵庫県但馬(たじま)地方、岡山県上房(じょうぼう)郡などでは夏至のことをチュウという。わが国では夏至の行事としては取り立てて記するものはないが、夏至より11日目にあたる半夏生(はんげしょう)または半夏(はんげ)という日は農作のうえでだいじな日とされている。田植はこの日までに終わらないと、「半夏半作」といって収穫が半減するという。大阪近郊では夏至から半夏までタコを食べる習慣がある。タコの足のように稲の根がよく地面に広がりつくようにと願うのだという。関東地方などでは新小麦で焼き餅(もち)をつくって神に供える。島根県や熊本県の各郡でも小麦の団子やまんじゅうをつくって神に供えている。熊本県阿蘇(あそ)地方には、「チュウはずらせ半夏は待つな」といって、田植は夏至よりすこしあとに、半夏を過ぎないようにとの言い習わしがある。半夏生の日には天から毒が降り、毒草が生えるなどといって、いろいろの禁忌がある。この日竹林に入ってはならぬという。タケの花の咲いているのを見ると死ぬという。また畑の野菜や果物をこの日食べると病気になるという。熊本県玉名地方ではこの日ウマにけっして青草を食べさせない。秋田県平鹿(ひらか)地方では半夏の日に草で目を突くと盲目になるといっている。変わった言い伝えでは、熊本県阿蘇地方では半夏の日に生梅を食べると頭がはげるといって忌み、同県八代(やつしろ)地方ではこの日朝寝をすると頭がはげるといって昔から早起きしたという。半夏生はまた生活上の一つのくぎりとなっていた。熊本県の天草(あまくさ)地方では半夏の日は水泳ぎを始める日で、その前には水に入らない。同県阿蘇地方ではダユルシといって八十八夜から半夏生までの間にウシの放牧を許されており、それ以後は家へ連れていかねばならない。香川県の西部地方では半夏生を上半期の決算期としている。
 外国では、中国で夏至節の行事があった。ただし陰暦などの関係によると思うが、端午の節供と混同した行事がみられる。『荊楚歳時記(けいそさいじき)』によれば、夏至節には「角黍(かくしょ)」といってちまきを食すとあり、また楝(おうち)の葉を頭に挿して、五色の糸を臂(ひじ)に掛け「長命縷(ちょうめいる)」となしたとあるのは、5月5日の行事と同様である。そのほか、キクをとって灰をつくり小麦の虫害を防ぐことも行われた。
 ヨーロッパでも、夏至の行事は広く行われていた。イギリスでは夏至祭といっても正確な夏至の日でなく、その3日後の聖ヨハネの誕生日に行われている。国々によって行事には異同があるが、共通していることは火祭の行われることである。夏至の祝い火の周りを人々は踊り歩き、火を跳び越えたりする。酒を飲んで大騒ぎするのである。火は多く小高い所で焚(た)くので、風上から吹き付ける煙が畑の作物の上を吹くと豊作になると信じられている。フランスのプロバンス地方では子供たちが火焚きの薪(たきぎ)を集めて歩くというのは、わが国の小正月(こしょうがつ)のどんど焼きとよく似ている。ドイツのプロシア地方では夏至の祝い火は落雷除(よ)け、魔法除け、牛疫除けと信じられている。ハンガリーでは夏至のころはヘビが跳梁(ちょうりょう)しだすが、火祭は蛇を駆逐して作物の収穫を守ってくれると信じられている。夏至の火祭は、これを過ぎると日がだんだんと短くなるので、これを防ぐために火を焚いて太陽の活力の衰えるのを防止するにあったといわれている。[大藤時彦]

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精選版 日本国語大辞典

げ‐し【夏至】
〘名〙 (古くは「げじ」とも。「げ」は「夏」の呉音) 二十四節気の一つ。六月の中気、今日では太陽が黄道上の九〇度の点を通過する時をいい、新暦の六月二二日頃に当たる。太陽の赤緯は最北となり、北半球では南中の高度が最も高く、昼がいちばん長い。《季・夏》
※中右記‐保安元年(1120)五月一八日「巳時許入日野、依夏至夜方違也」
※浮世草子・男色大鑑(1687)三「時しも里は夏至(ゲシ)に入て、田植哥のおかしげなる」
※和蘭天説(1795)凡例「夏至(ゲシ)と雖、日南にあり」 〔史記‐封禅書〕

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