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塩化水素【えんかすいそ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

塩化水素
えんかすいそ
hydrogen chloride
化学式 HCl刺激性の気体食塩硫酸を作用させ,あるいは塩素中で水素を燃焼させて製造する。無色不燃性。空気中の湿気発煙する。比重 1.268 (空気=1) 。融点-114.22℃,沸点-85.05℃。水に溶けて塩酸を生じる。塩酸として使用するほか,アセチレンから塩化ビニル,オレフィン類から塩化アルキル,亜ヒ酸から塩化ヒ素などの製造に用いられる。人体に影響があるほか,金属腐食,植物の枯死を招く。

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朝日新聞掲載「キーワード」

塩化水素
刺激臭がある無色透明の気体で水に溶けやすい。水と結びつくと塩酸に変わるため、目やのどなどに付着すると、痛みなどの刺激を与える。多量の場合はやけど失明を引き起こす恐れもある。大気汚染防止法排出基準は、廃棄物焼却炉1立方メートル当たり0・7グラム。
(2011-04-30 朝日新聞 朝刊 2総合)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

えんか‐すいそ〔エンクワ‐〕【塩化水素】
食塩に濃硫酸を加えて熱すると得られる、常温で無色、刺激臭のある気体。湿った空気中では発煙する。工業的には水素塩素とから直接合成。水溶液塩酸塩化ビニルの製造原料化学式 HCl

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

えんかすいそ【塩化水素 hydrogen chloride】
化学式HCl。無色の刺激臭のある気体で,その水溶液を塩酸という。実験室では,濃塩酸に濃硫酸を滴下したり,塩化ナトリウムと濃塩酸を反応させて得る。工業的には塩酸の製造過程でつくられる。融点-114.2℃,沸点-84.9℃。臨界温度51.4℃,臨界圧力81.5気圧。湿った空気中で発煙する。H-Cl結合距離は0.1274nmで,その結合は共有結合性83%,イオン結合性17%と考えられており,気体ではむしろ極性のある共有結合性分子とみなされるが,水にきわめてよく溶け,水溶液中ではH(水分子と結合してオキソニウムイオンH3Oとして存在している)とClとに事実上完全に解離する。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

えんかすいそ【塩化水素】
塩化ナトリウムなどの塩化物に濃硫酸を加えると発生する強い刺激臭のある無色の気体。工業的には食塩を電気分解して生ずる塩素と水素から合成する。化学式 HCl 湿った空気中で発煙。水によく溶けて塩酸を生ずる。塩化ビニルの原料として重要。塩酸ガス。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

塩化水素
えんかすいそ
hydrogen chloride
水素と塩素の化合物。天然には火山ガスに含まれることがあり、実験室では濃硫酸に濃塩酸を滴下(てきか)して発生させるか、塩化ナトリウムに濃硫酸を加え熱してつくる。工業的には塩素と水素との気流を噴出、衝突させて点火すると連鎖反応によって塩化水素を生成する。無色で、刺激臭のある発煙性の気体。吸湿性が強く、空気中の水分を吸収して塩酸を生じ、金属を腐食する。冷却すると、無色の液体から固体になる。水によく溶けて塩酸になる。水溶液から一水和物HClH2O、二水和物HCl2H2O、三水和物HCl3H2Oなどの結晶が得られる。アルコール、エーテル、ベンゼンなどにもよく溶ける。完全に乾いた塩化水素は不活性であることが多いが、水溶液である塩酸は非常に反応性が高い。塩酸の製造のほか、無水和物は塩化ビニルや塩化エチレンの原料となる。吸湿性が強いので、有機合成における脱水剤や非水溶媒中では縮合剤として用いられる。[守永健一・中原勝儼]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

えんか‐すいそ エンクヮ‥【塩化水素】
〘名〙 塩素と水素との化合物。化学式 HCl 無色で刺激臭のある気体。水素と塩素ガスからの直接合成法によって生産。湿った空気中では発煙する。水溶液を塩酸という。塩酸の製造、塩化ビニルの原料などに用いる。塩酸ガス。

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化学辞典 第2版

塩化水素
エンカスイソ
hydrogen chloride

HCl(36.46).塩化アンモニウムアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の塩化物に硫酸を加えて加熱すると得られる.工業的には,食塩水の電解により生成する塩素と水素を反応させてつくられる.無色の刺激臭のある発煙性の気体.融点-114.2 ℃,沸点-85 ℃.水に易溶(0 ℃,82.3 g/100 g).水溶液を塩酸という.メタノール,エタノールおよびエーテルに易溶.フッ素とはげしく反応してフッ化水素と塩素とを生じる.多くの金属と反応し,水素を発生して塩化物を生じる.アルカリ金属およびアルカリ土類金属は燃焼する.塩化水素は過酸化水素によって酸化されて塩素を生じ,アンモニアと反応して塩化アンモニウムを生じる.塩酸の製造,塩化ビニル,塩化アルキルの原料などとして広く用いられる.劇物で鼻や眼の粘膜をおかす.吸入は危険.[CAS 7647-01-0]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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