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執権【しっけん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

執権
しっけん
政務を執行する者。 (1) 朝廷の記録所職員のうちの弁官の称。 (2) 院庁 (いんのちょう) の別当のうち常時事務を主宰する者。 (3) 鎌倉幕府で将軍を補佐し,幕政を統轄した職。源頼朝の死後,北条氏が台頭し義時が侍所別当和田義盛を滅ぼして,政所,侍所の両別当職を兼ね,幕府の実権を握って執権と称し,以後北条氏が世襲した。鎌倉幕府の事実上の最高責任者。 (→執権政治 )  

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デジタル大辞泉

しっ‐けん【執権】
政治の実権を握ること。また、その人。
院政時代院の庁の長官の称。
鎌倉幕府職名。幕政を統轄した最高の職。第3代将軍源実朝のとき北条時政が就任し、以後、北条氏が世襲した。
室町時代管領(かんれい)のこと。また、主家を補佐するところから、諸大名の家臣の称。

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世界大百科事典 第2版

しっけん【執権】
鎌倉幕府の職名。本来は権力を握ること。職名としてはまず朝廷の記録所の勾当の別称。この制は1069年(延久1)の記録所の設置にさかのぼるが,勾当を執権と称したことが確認できるのは1186年(文治2)以後である。また蔵人の中でとくに蔵人頭執権職事(しつけんのしきじ)ということもあった。次に院庁では別当の中で器量の者1名を執権に任じ,院中雑務の責任者とした。この制は後鳥羽院政期に始まり,臨時の職であった。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

しっけん【執権】
政権を握ること。また、その人。
鎌倉幕府の政所まんどころの長官。将軍を補佐し政務を統轄した最高の職。源実朝のときに北条時政が任ぜられ、以後、北条氏が世襲。
室町幕府の管領かんれいの別名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

執権
しっけん
鎌倉幕府の職名で、将軍を補佐し政務を総轄した。幕府成立期には政所(まんどころ)の別当(べっとう)大江広元(おおえのひろもと)のことを執権といったが、3代将軍源実朝(さねとも)の時代に北条時政(ほうじょうときまさ)も政所別当の地位について2人となり、時政の権力が増大するとともに執権と称して政務の実権を掌握するに至った。時政のあと北条義時(よしとき)がその地位を継いだが、1213年(建保1)に侍所(さむらいどころ)別当であった和田義盛(よしもり)を滅亡させ、政所と侍所の両別当を兼ねて幕政を統轄するに及び、将軍はまったく名目的な存在となった。以後、北条氏がこの地位を世襲し、連署(れんしょ)、評定衆(ひょうじょうしゅう)、引付衆(ひきつけしゅう)らを率いて幕府の実権を掌握し、北条氏の独裁体制を確立した。この執権北条氏の独裁的な体制を執権政治という。[田中文英]

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精選版 日本国語大辞典

しっ‐けん【執権】
〘名〙
① 政権をとること、権勢をふるうこと。また、その人。
※袋草紙(1157‐59頃)上「在外戚、執権御座つるに」 〔漢書‐魏相伝〕
② 院中雑務執行の責任者。院別当のうちから一人を選んで任じた。
※葉黄記‐寛元四年(1246)正月二九日「然而先例或他人雖執事、器量之者一人又奉執権。今此議也」
③ 朝廷の記録所の弁。
※玉葉‐文治三年(1187)二月一七日「記録所弁事、延久、保元、共蔵人弁為執権
④ 鎌倉時代、幕府の政所(まんどころ)の長官。将軍を補佐し、政務を統轄した最高の職。将軍源実朝のとき北条時政が任ぜられて以後は、北条氏が世襲した。
※吾妻鏡‐建仁三年(1203)一〇月九日「次第故実、執権悉奉之云々」
⑤ 室町時代、管領の別称。また、主家を補佐するところから諸大名の家臣が称することもあった。
※鎌倉殿中以下年中行事(1454か)「管領執権と云事、毎々諸人申条不然〈略〉管領一人をば執権と申べき也」
⑥ 江戸時代、大名・小名の家臣で、家の事務を総轄した職。家老。
※浄瑠璃・赤染衛門栄華物語(1680)二「家のしっけん小玉の彌忠太聞もあへず」

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