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【しろ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


しろ
Das Schloß
ユダヤ系ドイツ語作家 F.カフカ小説。 1926年死後出版。未完。伯爵家の城から依頼されて,測量技師Kは城のふもとのにやってくるが,村の人に説明しても信用してもらえない。滞在だけは許されるが,いかなる手段をもってしても城にいたることができない。ようやくKは城に呼ばれるが,疲労に襲われて倒れてしまう。断ち切られたように終るこの小説には,さまざまな解釈が試みられているが定説をみていない。

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しろ
castle
高い壁,塔などによって外敵の侵入を防いだ王侯貴族の館あるいは要害化された建造物。古代から城や城壁は存在し,古代オリエントでは神殿を兼ねるものが多かった (→ジッグラト ) 。またバビロンやペルセポリスには王宮を兼ねた壮大な城が造られた。古代ギリシア・ローマにおける城は都市など共同社会を守るものであった。ヨーロッパ封建時代の城は,9世紀に始り,築城術の発達とともに西ヨーロッパに急速に広まり,土地によって石または煉瓦で築かれた。また,1096年の第1次十字軍はビザンチン,あるいはムーア人の城を学び,ヨーロッパの城の発達に影響を与えた。 15~16世紀に発達した火砲は,築城術を大きく変えた。城壁が低くなり,火砲によって守られるようになったが,城が要塞となる一方,王侯は別に無防備の館に住むようになった。中国では城は,周の時代から発達し,政治的都市をそのまま城壁で囲む都城の形をとった。また,前3世紀以来モンゴル地帯と中国本土との間に長城が築かれているが,これは北方民族を防ぐための城壁である。朝鮮では古く三国時代から山城が発達していたが,李朝では都市を囲む城壁が築かれた。日本では上代に中国を形式的に模倣した都城,土塁を主とした府城があり,中世に入って鎌倉時代の山城など簡易な城塞が築かれたが,室町時代になって封建時代の本格的な築城が始り,末期には天守閣が現れた。近世になって,領内を統治するために平城が発達し,17世紀初めには築城技術も進み,最盛期に入った。

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デジタル大辞泉

き【城/柵】
敵などを防ぐために垣をめぐらした所。とりで。しろ。
「筑紫の国は敵(あた)守るおさへの―そと」〈・四三三一〉

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さし【城】
《古代朝鮮語からという》しろ。
「新羅に到りて五つの―を攻めて抜きえつ」〈推古紀〉

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し‐き【城/×城】
《「し」は石、「き」は城という》
城。とりで。
「―を得爾辛に助け築(つ)かしむ」〈欽明紀〉
周囲に岩石をめぐらした祭場。
「―の神籬(ひもろき)を立てて」〈倭姫命世記

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じょう〔ジヤウ〕【城】
とりで。しろ。城郭
「―の内より石弓はづしかけたりければ」〈平家・二〉

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じょう【城】[漢字項目]
[音]ジョウ(ジャウ)(呉) セイ(漢) [訓]しろ
学習漢字]6年
〈ジョウ〉
城壁を巡らした町。天子や王の居所。都市。「城市王城宮城都城
防備のために堅固に築いた建造物。しろ。とりで。「城塞城主牙城居城古城築城長城本城名城落城籠城(ろうじょう)
山城(やましろ)国。「城州
〈セイ〉しろ。「傾城(けいせい)
〈しろ(じろ)〉「城跡出城根城
[名のり]き・くに・さね・しげ・なり・むら
[難読]磐城(いわき)・奥津城(おくつき)・葛城(かつらぎ)

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しろ【城】
敵襲を防ぐための軍事施設。古代には朝鮮・蝦夷(えぞ)対策のために築かれ、中世には自然の要害を利用した山城(やまじろ)が発達したが、このころのものは堀・土塁・柵(さく)などを巡らした簡単な施設であった。戦国時代以降、政治・経済の中心地として平野に臨む小高い丘や平地に築かれて城下町が形成され、施設も天守を中心とした堅固なものとなった。き。じょう。「を明け渡す」
他人の入って来られない自分だけの領域。「自分のに閉じこもる」
[補説]書名別項。→

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せい【城/情】[漢字項目]
〈城〉⇒じょう
〈情〉⇒じょう

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しろ【城】[書名]
《原題、〈ドイツ〉Das Schloßカフカ長編小説。未完。著者没後、友人マックス=ブロートが遺稿のノートを整理して1926年に出版。測量士のKが城の主に雇われるが、どうしても城の内部にたどり着くことができぬまま村に留まり続ける不条理小説。

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世界大百科事典 第2版

ぐすく【城】
奄美,沖縄地方にある,逃げ城,防御としての城,現在聖地墓地として使用されている所,倉庫,砲台などをいう。〈ぐしく〉あるいは〈すく〉とも呼ばれる。現在223ヵ所が知られている。発生は,奄美大島が12世紀,沖縄諸島が13世紀,宮古八重山諸島が13世紀後期ころと考えられている。発生の要因については聖地説,住居説,按司(あじ)居住説などがあり,決着をみていない。人口の多い沖縄本島では防御としての城が最も発達し,14世紀末から15世紀初めにかけて築城技術や様式において完成期のぐすくが出現した。

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しろ【城】
人類の発生以来争闘は絶えることなく,定住生活が始まるとともに外敵の侵入に対する防御が必要とされたが,集落が形成されると集落単位で柵や環濠を設けたことが知られる。日本でもすでに弥生時代集落址にこうした例が多くみられ,これらがのちの城郭の先駆的形態と考えられる。しかし整備された城が特に必要とされるのは都市や国家の成立に伴ってであり,他の国家・種族襲来に備えることはもちろん,領内の被支配者からの攻撃に備えて城を営むことも,世界各地で近世まで行われた。

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しろ【城 Das Schloss】
フランツ・カフカ作の未完の長編小説。三大作品の一つとして《アメリカ》(1911‐14作)および《審判》(1914‐15作)と並ぶものであるが,執筆時期は療養生活のつづく晩年の1922年2月から9月までの間と推定される。初版1926年。 主人公のKは遠くから測量士として呼ばれ,ないしは,呼ばれたと称して冬の寒村に到着するが,よそ者として村人に受け入れられず,また山上の城にたどりつくこともできない。上司となる城の官吏クラムから奪い取った酒場の女フリーダも,城から割りあてられてきた2人の助手とともに,結局はKを城から遠ざけるための役割しか果たさない。

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大辞林 第三版

じょう【城】
しろ。とりで。 「正成は、金剛山千早といふ所に、いかめしき-をこしらへて/増鏡 久米のさら山

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しろ【城】
外敵の侵入を防ぐために設けられた建築物。日本では、古代国家統一後の朝鮮式山城、奥州経営のための柵さくなどの造営の後、中世には、平野部の耕作地帯に設けた堀・土塁を巡らした方形館や、天険に拠った山城などが現れた。戦国末期に至り、軍事規模の増大と戦術形態の変化によって、山地から平野に築城が移りはじめ、安土桃山時代には、政治・経済的要求から、特に大名の拠点となるものは城下町をもつ大規模なものに発展した。この間に施設も永久化し、巨大な石垣や漆喰壁しつくいかべ・瓦かわら屋根が使用されるようになり、本丸に天守を設け、水堀を巡らせた平山城・平城が主流となった。今日まで遺構のある城の多くはこの時代のものである。江戸時代に至り、新規築城は制限され、城郭の発達は停止した。 「 -が落ちる」 「 -を枕に討ち死にする」
(比喩的に)他人の侵入を許さない自分だけの領域。 「自分の-に閉じこもる」

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精選版 日本国語大辞典

ぐすく【城】
〘名〙 沖縄の古語で、城(しろ)のこと。沖縄島の中城(なかぐすく)、玉城(たまぐすく)、宮古島の城辺(ぐすくべ)など地名の中に残されている。
※おもろさうし(1531‐1623)一三「きこゑ、みやきぜん、ももまがり、つみ、あげて、かはら、よせ 御くすく、げらへ 又とよむ、みやきぜん」
[補注]語源については、「ぐ」は接頭語「ご(御)」、「すく」は「すく(宿)」、「そこ(塞)」、「しき(磯城)」など、諸説ある。

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サシ【城】
〘名〙 城(しろ)を意味する古代朝鮮語。
書紀(720)雄略九年三月(前田本訓)「高麗の貢(みつき)を阻(ふせ)きて百済(くたら)の城(サシ)を呑む」

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じょう ジャウ【城】
[1] 〘名〙 防備のために築いたとりでの一区画。防備の建造物。しろ。
※高野本平家(13C前)二「数多(すた)の勢を率し、又登山して、さう井坂に城(ジャウ)をして、たてこもり」 〔呂氏春秋‐審分覧〕
[2] 「やましろのくに(山城国)」の略称

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しろ【城】
[1] 〘名〙
① 敵の来襲を防ぐための軍事的施設。古代では朝鮮半島からの来寇に備えた九州北部の大野城などがあり、また、東北の蝦夷対策のための多賀城や払田柵(ほったのさく)などがあった。前者は山の斜面、または尾根を利用して土塁・柵などをめぐらしたものであったが、後者は単なる軍事的施設ではなく、地方官庁的性格を合わせもったものであった。中世では山上に築き、山下に居館をおいていたが、このころのものは堀・土塁・柵などをめぐらした程度の簡単な施設しかなかった。室町時代末以後、戦乱が長引き、戦闘の規模が拡大してくると、山上の山城では常時の領国統治に不便なため、領地の中心に設ける必要が生じ、丘陵を利用した平山城ができ、周囲に家臣の邸宅をおき、城下町が形成され、城の施設も天守を中心とし、堀・石垣・土塀・櫓(やぐら)をめぐらした堅固なものとなった。また、全くの平地に築かれた平城もある。桃山時代には領地の中心にある本城のほか、支城・境目の城・繋ぎの城・詰の城・向城など、いくつかの城を築いたが、元和元年(一六一五)の「一国一城令」により、本城だけが許され、しかもその修理・改築にも厳重な制限が行なわれるようになった。城郭。き。じょう。
※日本紀略‐延暦一三年(794)一一月八日「此国山河襟帯、自然作城。因斯形勝〈略〉宜山背国山城国」 〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 比喩的に、他人のはいりこむことを許さない、自分だけの世界。自分だけの場所。「自分の城を持つ」
[2] (原題Das Schloss) 小説。カフカ作。一九二六年刊行。未完。城から招聘された測量師Kを主人公に、一個人の力で巨大な権力機構に立ち向かうことの困難さを描く。
[補注]語源については諸説あるが、(一)①の挙例の「日本紀略」に見えるように、延暦一三年(七九四)に桓武天皇が平安京に遷都したときに、山背国を山城国と改められてから「城」に「しろ」の訓が生じたとする説が有力である。「しろ」を城郭の意に用いた確例は中世以前には見あたらないようである。

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