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坊主【ぼうず】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

坊主
ぼうず
かつては房主と書き,僧房を管掌する主僧で住職をいう。転じて一般僧侶の称呼となり,さらに髪を剃っている頭あるいはその人をもさした。また武家時代大名などに仕えて,僧形茶の湯など雑役をつとめた者も坊主と呼ばれた (→茶坊主 ) 。現代では僧侶をさすほか,男児を親しんでいう語としても用いられる。

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デジタル大辞泉

ぼう‐ず〔バウ‐〕【坊主】
寺坊の主(あるじ)である僧。寺院で一坊を構えた僧をさしていった。
一般に、僧。室町時代以後に行われるようになった称。
髪の毛のない頭。また、毛をそったり短く刈ったりした頭。「負けたら坊主になる」「丸坊主
表面を覆っているべきものがないさま。「山が坊主になる」「植木が坊主になる」
《昔、男児が頭髪をそる習慣があったところから》男の子を親しんだり、あざけったりして呼ぶ語。「坊主を連れて買い物に行く」「坊主、よくやったな」
釣りで、まったく釣れないこと。おでこ。「坊主に終わる」
茶坊主」の略。
奥坊主」「表坊主」「数寄屋坊主」の略。
《形状の類似から》花札の薄(すすき)(月)の20点札。
10 他の語の下に付いて複合語をつくる。
㋐男の子への親しみの意を表す。「いたずら坊主」「やんちゃ坊主
㋑あざけりやからかいの意を表す。「三日坊主

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デジタル大辞泉プラス

坊主
東京都で生産されるウド

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坊主
鳥取県岩美郡岩美町、網代埼にある無人島。2009年に政府の総合海洋政策本部が策定した「海洋管理のための離島の保全・管理のあり方に関する基本方針」に基づき、名称付与された離島のひとつ。

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世界大百科事典 第2版

ぼうず【坊主】
もとは房主とも書き,僧房の主をいった。のちの住持,住職にあたり,また一般に僧侶の呼称ともなった。坊主衆
[武家の職名]
 江戸幕府には同朋頭(若年寄支配)の配下に茶室を管理し,将軍,大名,諸役人に茶を進めることを職務とする奥坊主組頭(50俵持扶持高,役扶持二人扶持,役金27両,御目見以下,土圭間詰,二半場),奥坊主(20俵二人扶持高,役扶持二人扶持,役金23両,御目見以下,土圭間詰,二半場)100人前後,および殿中において大名,諸役人に給事することを職務とする表坊主組頭(40俵二人扶持高,四季施代金4両,御目見以下,躑躅(つつじ)間詰,二半場),表坊主(20俵二人扶持高,御目見以下,焼火間詰,二半場)200人前後があった(この職は大名,諸役人からの報酬が多く,家計は豊かで,そのため奢侈僭越に流れたという)。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ぼうず【坊主】
もと、寺院内の一坊の主僧。寺房の住職。転じて、僧侶全般の俗称。
〔僧侶の剃髪ていはつした頭との類似性から〕
髪を剃ったり、短く刈った頭。毛のない頭。また、その人。 「 -頭」 「丸-」
〔剃髪の習慣が昔あったところから〕 男の幼児を親しみ、またはぞんざいにいう語。 「うちの-は今一年生だ」
表面をおおうべきものがない状態やものをたとえていう。 「冬になり、木々が-になる」 「土地開発で、山が-になった」
花札で、すすき(八月の札)の二〇点札。
釣りで、えものが全くないこと。おでこ。
室町・江戸幕府の職名の一つ。剃髪・法服で茶の湯や給仕など城内の雑用を務めた。奥坊主・表坊主・数寄屋坊主などがある。
芸事や学問などの師で、頭を丸めている人。師匠。
他の語の下に付けて用いる。
親しみの気持ちを含んで、そのような男の子の意を表す。 「やんちゃ-」
あざけりの気持ちを含んで、そのような人の意を表す。 「三日-」 「なまけ-」

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

坊主
ぼうず
本来は寺院の僧坊(房)の主の意で、寺坊の住職を称し、「房主」とも書き、「ぼうしゅ」ともいった。室町時代以後、意味が拡大し、広く僧侶(そうりょ)の総称となり、さらに髪を剃(そ)ったり短く刈った頭や、そのような人をも称するようになった。また、江戸幕府の役職として、大名や諸役人に対して、茶の接待をする「奥(おく)坊主」、給仕をする「表(おもて)坊主」、さらに茶礼・茶器・喫茶を受け持つ「数寄屋(すきや)坊主」もいた。また、近世では芸事や学問の師匠で髪を剃った人をも称した。また昔、幼児が頭髪を剃る習慣があったことから、親愛や軽卑の感情を込める称呼としても用いられた。男児が多いが、女児にも用いられた例もある。形状の類似に基づく連想から意味はさらに拡大し、木の生えていない禿(はげ)山や、花札の「月」の札や「ネギ坊主」など、さらには、盗人や的屋などの隠語のなかにもみいだされるなど、きわめて多義的に用いられている語である。[藁科勝之]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ぼう‐ず バウ‥【坊主】
〘名〙
① 仏語。大寺院の中の、一坊の主僧をいう。僧房のあるじ。寺房の住職。「房主」とも書く。房主。
※今昔(1120頃か)四「此の象を僧房に繋げり。其の房主、常に法花経を誦し奉るに」
② 僧侶の俗称。室町時代以後、行なわれた称呼。
※謡曲・鞍馬天狗(1480頃)「姿も心も荒天狗を、師匠や坊主とご賞翫は」
③ 髪を剃(そ)ったり短く刈ったりした頭。毛のない頭。また、その人。
※浄瑠璃・赤染衛門栄華物語(1680)三「誠にむくつけき此ばうずめをあはれとおぼしめさるる事」
④ 江戸幕府の職名。同朋頭(どうぼうがしら)の支配に属し、剃髪(ていはつ)、法眼(ほうげん)で城内の雑役に従ったもの。茶室を管理し、将軍や毎日登城する大名・役人に茶をすすめる奥坊主と、登城する大名の世話をやき、大名や諸役人の給仕をする表坊主に分かれたが、他に数寄屋頭(すきやがしら)の支配に属し、茶礼・茶器を掌り、喫茶を取り扱う数寄屋坊主などもいた。
※武家厳制録‐四〇・奥坊主衆御条目・万治二年(1659)九月五日「表二箇所之茶湯之席に当番之坊主、懈怠なく有之て」
⑤ 丸くて毛の生えていないもののたとえ。木の生えていない山や葉の散ってしまった木などにもいう。
※俳諧・鷹筑波(1638)二「枝折て坊主(バウズ)になすなちご桜〈一徳〉」
⑥ (昔、剃髪する習慣があったところから) 男の幼児を、親しみまたはあざけりの気持をこめて呼ぶ語。男女に関係なくいうこともある。
※浮世草子・風流曲三味線(1706)一「此お家へ坊主(バウズ)の時御奉公に参って」
⑦ 芸事や学問などの師で頭を丸めている人。師匠。
※玉塵抄(1563)一五「坊主の曾子が弟子をひきつれてその難をはづいたぞ」
⑧ カルタの用語。
(イ) 天正カルタで一〇の札。
※咄本・軽口あられ酒(1705)五「九壱枚にぼうず二まいもかう」
(ロ) 花札で、八月の芒(すすき)の二〇点札。また、芒の札四枚(二〇点札・一〇点札各一枚と素札二枚)をもいう。
※歌舞伎・小袖曾我薊色縫(十六夜清心)(1859)五立返し「いや、雨は真平だ。坊主を消しやす」
⑨ ある語に添えて、他人に対する親しみ、またはあざけりの意を表わす語。「三日坊主」「いたずら坊主」など。
⑩ 稲・麦などの品種。主に北海道で栽培された耐寒・多収品種。
※千曲川のスケッチ(1912)〈島崎藤村〉一一「なにしろ坊主九分混りといふ籾ですからなア」
⑪ (坊主の頭に毛が一本もないというところから)
(イ) 釣り用語で、一尾も釣れないこと。
(ロ) タイヤなどが磨り減って溝がない状態をいう。〔マイ・カー(1961)〕
⑫ 丸太のこと。江戸時代、上方の大工仲間が用いた語。
⑮ マッチをいう、盗人仲間の隠語。〔日本隠語集(1892)〕
※林檎の下の顔(1971‐73)〈真継伸彦〉四「『エンタはあるけど、ボウズがあらへん』ひとりが答え、やがて紫煙のたつ煙草をまわしあうと」

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