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地力【ちりょく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

地力
ちりょく
土地が作物を生育させうる能力のこと。特定の作物を生産するために,光,水分,温度,および土壌の物理性などが,適当なときに,適量で,また適当なバランスを保ちながら養分を供給できるような土壌の性質。計測することは不可能であるが,近接した圃場間で同一管理下で作物栽培を行えば,その圃場間の地力差に似たようなものを収量差として表示することができる。

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デジタル大辞泉

じ‐りき〔ヂ‐〕【地力】
その人が持っている本来の力。実力。「地力を発揮する」

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監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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ち‐りょく【地力】
その土地が作物を生育させることのできる能力。土地の生産力。「地力が衰える」

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世界大百科事典 第2版

ちりょく【地力 soil fertility】
作物の収穫をつくりだす土壌の能力であり,農業生産にとってもっとも重要な土壌の性質である。地力とは土壌の(1)化学的性質 養分供給能,土壌反応・酸化還元電位,緩衝能,毒性物質の除去,(2)物理的性質 水分供給能・排水性・透水性,通気性,易耕性,耐侵食性,(3)生物的性質 有用生物活性(有機物分解,窒素固定など)の促進,寄生的生物活性(病害虫の爆発的発生)の抑制などの総合されたものである。農水省の地力保全事業で使われている土壌生産力分級のための基準項目,すなわち地力の要因としては表土の厚さ,有効土層の深さ,表土の礫(れき)含量,耕耘の難易,湛水(たんすい)透水性,酸化還元性,自然肥沃度,養分の豊否,障害性,災害性などがあげられている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

じりき【地力】
その人が本来もっている実力。底力。 「 -を発揮する」 「 -のある男」

出典:三省堂
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ちりょく【地力】
その土地の農作物を育てる力。土地の生産力。 「 -を保つ」 「 -増進」 「 -逓減ていげん

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日本大百科全書(ニッポニカ)

地力
ちりょく
作物を生産する土壌の能力のことをいう。しかし地力の正確な定義はなく、国により人により多様に解釈され使用されているが、現在までの地力の概念を集約するとおよそ次のようになろう。すなわち地力という概念は、農業の開始とともに人類に自然的に発生してきた土に対する認識であり、作物の収穫をつくりだしていく土壌の能力をさす。したがって地力とは、人類にとってもっとも重要な土壌の性質である。この地力は次の二つの側面をもっている。その一つは養分的側面であり、高生産をあげるには養分が十分に、しかもバランスよく適切に作物に供給される必要があること。もう一つは土壌の機能的、容器的な側面であり、肥料の保持や緩衝能を含めた物理化学性、有害物の消去性、保水や排水の機能を含めた物理性、そのほか微生物活性などの生物的性質を総合的に機能させることができる条件をもった土壌であること。この二つの側面からその土壌のもつ地力が決定されてくる。近年、農業労働力の減少などで有機物の施用が減り、また、過剰の施肥により塩基バランスが悪化するなど、日本の地力が低下した。1984年(昭和59)に地力増進法が制定され、対策がとられている。地力の改善のためには堆肥(たいひ)などの有機物の施用、的確な耕うん、適正な施肥がとくに重要な手段となっている。[小山雄生]
『農林水産省農蚕園芸局農産課内地力問題研究会編『地力増進法解説』(1985・地球社) ▽川波剛毅著『ドイツ農業経営論――農法転換と地力維持』(1988・九州大学出版会) ▽江川友治著『農と土の科学を考える』(1992・養賢堂) ▽椋代譲示著『地力はよみがえる――「地力」を回復する土づくり農法のすすめ』(1999・たちばな出版)』

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精選版 日本国語大辞典

じ‐りき ヂ‥【地力】
〘名〙 (「りき」は「力」の呉音) その人にもとから備わっている力や能力。本来の力。実力。
洒落本・客者評判記(1780)立役之部「深川を我物にさるる所、ぢりきがつよい故たれも叶ませぬ」

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ち‐りょく【地力】
〘名〙 その土地が作物を生育させることのできる能力。土地の生育力。
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)「民が多ければ地力も尽が、民が少ければ地力肥るぞ」 〔史記‐騶奭伝〕

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