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国際通貨【こくさいつうか】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

国際通貨
こくさいつうか
international currency
国際間の決済に広く使用されている通貨。基軸通貨,準備通貨ともいう。その条件は,(1) 自由な交換性,(2) 価値の安定性,(3) 調達の容易さ,(4) その通貨の発行国の金融市場が国際金融市場としての機能を有していることなどである。かつてはイギリスポンドと米ドルだけがこれらの諸条件を満たしていたが,ポンドはもはや国民通貨にすぎなくなり,ドルだけが国際通貨の地位を保持してきた。しかしそのドルも 1971年8月 15日の金との交換停止後,その価値尺度機能を失い,またその後アメリカが債務国に転落したことから為替相場での下落傾向が続き,代ってドイツマルクや日本円の国際通貨としての地位が高まっている。なお国際通貨を世界通貨 world moneyと呼ぶ場合がある。

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デジタル大辞泉

こくさい‐つうか〔‐ツウクワ〕【国際通貨】
国際間の取引の決済に広く用いられる通貨。米ドル・英ポンドなど。→基軸通貨

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世界大百科事典 第2版

こくさいつうか【国際通貨】

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大辞林 第三版

こくさいつうか【国際通貨】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

国際通貨
こくさいつうか
international currency
国際間の決済に広く用いられる通貨のことで、基軸通貨ともいう。国際通貨制度は国内通貨制度に比べて発達が遅れている。一国のなかでは、中央銀行が発行する銀行券や市中銀行の預金通貨は国の信用保証によって通用力をもっているが、国際間では、通貨について権限をもつ世界政府はなく世界中央銀行もない。したがって、それ自体価値を有する金属貨幣(金貨や銀貨)が長い間使用されてきた。制度としては国際金本位制や銀本位制がその典型であった。
 しかし、ある時代には、諸外国に対して政治経済上絶対優位をもった国家または都市の貨幣が国際通貨として流通したことがある。古くはローマ帝国のコンスタンティヌス大帝時代のソリドゥス金貨、1251年にイタリアのフィレンツェでつくられたフロリン金貨などがそれであった。
 近代になって、世界貿易の決済の大部分がイギリスの政治経済上の勢力を背景としてロンドンで行われるようになると、英ポンドが典型的な国際通貨となり、第一次世界大戦前には金とともに国際間の決済に使用された。しかしイギリスの地位が低下するにつれて英ポンドの地位もまた沈下し、1931年の金兌換(だかん)停止後はポンド圏の域内に限定されるようになり、そして第二次世界大戦後は為替(かわせ)管理が厳しかったのでしだいに国際通貨の資格を失っていった。
 第二次世界大戦後、英ポンドにかわって登場したのが米ドルである。米ドルはかつての金本位時代のように完全な金交換性は保証されていなかったが、部分的には外国の公的保有ドルに対しては金1オンス=35ドルで金との交換を約束していた。そしてなによりもアメリカ政府は、世界の大半を占める金準備をもち、しかも背後には巨大な生産力をもつアメリカ経済が控えていたから、諸外国では金よりもむしろ米ドルを選好した。ところが1960年代になり、アメリカ経済の地位が西欧諸国や日本の追い上げによって相対的に低下したのを背景に、国際収支が悪化し、そのためにドル不安がしばしば発生した。そして懸命のドル防衛も功を奏することなく、71年にはついに金との交換性を全面的に停止した。
 以上のように、強大国通貨であるポンドやドルが金を補完するものとして国際通貨の役割を果たしてきたが、それも万全ではなくなったので、第三の通貨として国際通貨基金(IMF)にSDR(特別引出権)が誕生した。しかしSDRは使途に制限があったり返済義務があるなどで、まだ完全な通貨にはなっていない。現在のところ国際通貨としては、米ドル、1999年1月に発足したEU(ヨーロッパ連合)の単一通貨ユーロのほか英ポンド、日本円などが使われており、複数通貨体制となっている。[土屋六郎]
『滝沢健三著『国際通貨入門』(1990・有斐閣) ▽原信著『国際金融概論』(1992・有斐閣)』

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精選版 日本国語大辞典

こくさい‐つうか ‥ツウクヮ【国際通貨】
〘名〙 国際間の決済に広く用いられる通貨。米ドル、英ポンド、および一部の西欧通貨をいう。基準通貨。基軸通貨。準備通貨。
※現代経済を考える(1973)〈伊東光晴〉I「こうした国際通貨の調整は」

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