Rakuten infoseek

辞書

器楽【きがく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

器楽
きがく
instrumental music
楽器で演奏される音楽。使用される楽器は一定しておらず,楽器の組合せも多様。ときにはベートーベンの第9交響曲などのように補助的手段として声楽が用いられることがあるが,オペラ,オラトリオカンタータのように声楽と器楽が同等に用いられる音楽は声楽として扱われる。歴史は非常に古いが,近代の器楽の合奏の基礎が確立され,器楽と声楽との区別が明確になったのは西洋ではルネサンス時代になってからである。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

き‐がく【器楽】
楽器だけで演奏する音楽。⇔声楽

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

きがく【器楽 instrumental music】
声楽に対する言葉で,楽器により演奏される音楽をさすが,器楽に含まれる形態にも部分的に声楽を含むものがある(ベートーベンの《第九交響曲》など)。器楽は演奏に要する楽器の編成にしたがって独奏,重奏,合奏に区別され,さらに使用楽器によってピアノ独奏,弦楽四重奏,クラリネット五重奏(弦楽四重奏とクラリネット一つ)などに分けられる。複数奏者による編成のうち,各声部を独立した1人の奏者が受け持つ場合を重奏,2人以上からなる声部を含む場合を合奏と呼ぶのが普通である。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

きがく【器楽】
楽器のみで演奏する音楽。 ⇔ 声楽

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

器楽
きがく
instrumental music
声楽の対語で、楽器のみで演奏される音楽の総称。演奏形態から独奏と合奏とに大別されるが、各演奏者が対等な合奏は重奏とよばれることが多い。また管弦楽は多種類の楽器を用いた多人数による合奏である。器楽は独立した楽曲を形成するだけではなく、オペラやオラトリオなどの大規模な声楽曲において、序曲や間奏曲として用いられることも少なくない。
 この器楽と声楽という分類概念は、とくに17世紀以降の西欧音楽と密接に結び付いている。すなわち中世、ルネサンス音楽では、器楽と声楽との間に明確な区別は存在せず、同じ作品が器楽としても声楽としても演奏されたのである。ようやく16世紀から、鍵盤(けんばん)楽器やリュートなどのための独奏曲や各種の楽器の組合せによる重奏曲が多数現れた。このような器楽曲の多くは、多声声楽曲の編曲や舞踊音楽の様式化によって成立したものであるが、さらに前奏曲やトッカータが調弦の必要性などから純然たる器楽曲として発生した。バロック時代(1600~1750)には器楽と声楽が同等の重要性をもつようになり、楽器の特性を生かした独自の器楽様式が声楽様式と互いに影響を与えつつ発展した。さらに古典派以降には器楽は声楽よりも概して優位になるが、それは科学技術の発展による楽器の整備改良と密接に関連している。また、ことばに制約されない器楽は抽象的で普遍的な表現に適しており、古典派の時代には3~4楽章構成を標準とするソナタが理想的形式として確立された。
 西欧以外の音楽に関しても、しばしば便宜的に器楽と声楽とに分類する方法がとられることが少なくない。たとえば、おおむね声楽が優位にたつ日本音楽でも、雅楽はオーケストラの一例であり、尺八本曲(ほんきょく)や箏曲(そうきょく)の段物は高度の芸術性を示す独奏器楽曲である。[寺本まり子]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

き‐がく【器楽】
〘名〙 楽器で演奏する音楽。独奏、重奏、管弦楽などがある。⇔声楽
※東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下「今や最も都下に行はるる器楽といへば、先づ指を三絃に屈せざるべからず」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

器楽」の用語解説はコトバンクが提供しています。

器楽の関連情報

他サービスで検索

「器楽」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.