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和様【ワヨウ】

デジタル大辞泉

わ‐よう〔‐ヤウ〕【和様】
日本固有の様式。日本式。日本流。和風。
書道で、日本風の書体。平安中期、小野道風(おののとうふう)に始まり、藤原行成(ふじわらのゆきなり)世尊寺流によって大成法性寺(ほっしょうじ)流青蓮院(しょうれんいん)流など、種々の流派がある。
寺院建築の様式の一。鎌倉時代に導入された大仏様建築と禅宗様建築に対し、奈良時代に大陸から伝えられて平安時代に日本で発展した伝統的な建築様式。現代まで続く。鎌倉室町時代にかけては折衷様も現れた。興福寺東金堂など。

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世界大百科事典 第2版

わよう【和様】

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大辞林 第三版

わよう【和様】
日本古来の様式。日本風。和風。
書道で、中国の書法を基礎に日本で創始された書体。漢字を、柔らかく流麗に書き表したもの。世尊寺流・御家流などの流派がある。
鎌倉時代に中国から伝来した唐様・天竺てんじく様の新様式に対する、それ以前からの建築様式の呼称。飛鳥・奈良時代に中国から伝えられ、その後日本化した建築様式。興福寺東金堂など。 → 寺院建築

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日本大百科全書(ニッポニカ)

和様
わよう
日本美術用語。唐様(からよう)に対することばで、日本風、日本様式をさす語として用いられ、美術史ではとくに書、建築などの様式に用いる。
 書では、唐様とともに日本書道の大きな流れとなったが、和様のうち平安時代に完成された和様をとくに上代様と称して他と区別している。
 建築では、鎌倉時代に新たに導入された大仏様、禅宗様に対する呼称。奈良時代に伝来した中国唐(とう)代の建築様式が母胎となり、平安時代を通じて日本的に発展したものを和様の建築様式という。[永井信一]

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精選版 日本国語大辞典

わ‐よう ‥ヤウ【和様】
〘名〙
① 日本固有の様式。日本で、昔から行なわれているような風習や様式。日本流。日本式。和風。⇔唐様(からよう)
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四「東坡米芾(べいふつ)が妙だとか、奇絶だとかいふ人も、和様(ワヤウ)の一筆啓上で覚たものだから」
② 書道で、法性寺流・青蓮院流・御家流(おいえりゅう)の系列に生まれた日本的な書体。漢字の筆法をやわらげて書くもの。和流。⇔唐様
※随筆・槐記‐享保一二年(1727)閏正月二八日「日本にては尊円を和様の祖と仰ぐ」
③ 鎌倉時代に中国大陸から輸入された建築様式である大仏様(天竺様)・禅宗様(唐様)などに対して、平安時代以前から日本に行なわれてきた建築様式。蓮華王院本堂、興福寺東金堂などの様式をさす。和様建築。⇔唐様(からよう)
※紙上蜃気(1758)「倭様 又作和」

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旺文社日本史事典 三訂版

和様
わよう
書道・建築における日本化した様式
書道では平安中期に日本化の傾向が強くなり,三蹟らによって和様書風が大成。藤原行成の世尊寺流などが著名である。建築では,鎌倉時代の大仏様や禅宗様に対して,それ以前に行われた寺社建築や寝殿造の様式をいう。本来,優美な姿を特色としたが鎌倉時代には簡素となった。代表的遺構として石山寺多宝塔・三十三間堂などがある。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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