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呼吸器官【こきゅうきかん】

世界大百科事典 第2版

こきゅうきかん【呼吸器官】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

呼吸器官
こきゅうきかん
外呼吸のために分化した器官をいう。体のつくりが単純な動物は、皮膚を通してガス交換を行い、特別な呼吸器官をもたない。しかし、高等動物になるにつれて体制が複雑になり、体内の物質代謝も盛んになる。その結果、皮膚からの拡散作用による酸素吸収だけでは、呼吸には不十分となる。そこで、ガス交換を効率よく行うために呼吸器官が分化発達してきた。呼吸器官は、薄い膜と発達した血管系からなる呼吸表面をもつ。呼吸表面は表面積を増すために、しわや分岐、突起をもち、ガス交換が効率よく行われるように適応している。
 脊椎(せきつい)動物の呼吸は、えらや肺で行われる。また、咽頭(いんとう)粘膜、うきぶくろ、食道、胃や腸、排出口、皮膚などで行われるものもある。魚類のえらは、消化管の咽頭部が膨らんでできたものである。うきぶくろも消化管壁の一部が変化したものであり、肺魚や高等脊椎動物の肺と相同な器官である。肺は、イモリなどでは薄い膜でできた袋であるが、高等動物になるにつれて複雑になり、哺乳(ほにゅう)類では気管は細分化し、肺胞が発達している。肺胞の外側は毛細血管網で取り囲まれている。水生の有尾両生類の肺は、体の浮沈を調節する役割をもち、呼吸はおもに皮膚で行われているといわれる。鳥類では、肺に付属して気嚢(きのう)があり、飛行中に呼気を一時ためておくのに役だっている。
 環形動物、軟体動物、節足動物などの水生無脊椎動物では、えらが発達している。環形動物のゴカイの仲間では、体節ごとにある側脚の一部が突出してえらとなっている。軟体動物の二枚貝は櫛鰓(しっさい)(くしえら)をもち、ウミウシなどの仲間は弁状のえらをもっている。頭足類のえらは1対または2対で、えら心臓をもっている。節足動物の甲殻類では、脚(あし)の付け根にえらがある。昆虫類、クモ類では気管系が発達している。各体節に開口した気門から取り入れられた空気は、細かく分枝した気管により体中に運ばれる。クモには気管のほかに書肺がある。[高橋純夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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デジタル大辞泉

こきゅう‐きかん〔コキフキクワン〕【呼吸器官】

出典:小学館
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