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周密【しゅうみつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

周密
しゅうみつ
Zhou Mi
[生]紹定5(1232)
[没]大徳2(1298)
中国,南宋末の文学者。済南 (山東省) の人。字,公謹。号,嘯翁,草窓,四水潜夫など。景定2 (1261) 年,馬光祖の幕僚となって以来,臨安府の官を歴任し,義烏 (浙江省) の知事となったとき南宋が滅びた。以後元には仕えず湖州で文人生活をおくって終った。曾祖父の代から蓄積された膨大な蔵書による広い学識をもち,南宋の首都臨安の風俗を記した『武林旧事』 10巻をはじめ,『癸辛雑識』『斉東野語』『雲烟過眼録』など著書が多く,書画にも巧みであった。また詞では,こまやかな描写のうちに哀愁をこめた作風で名声が高く,張炎,王沂孫と並んで宋末を代表する作家であり,また南宋詞の選集『絶妙好詞』の編者としても知られる。詞集『蘋州漁笛譜』『草窓詞』。

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デジタル大辞泉

しゅう‐みつ〔シウ‐〕【周密】
[名・形動]注意が隅々にまで行き届いていること。また、そのさま。「周密をきわめた計画」「周密な配慮」
[派生]しゅうみつさ[名]

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世界大百科事典 第2版

しゅうみつ【周密 Zhōu Mì】
1232‐98
中国,宋末・元初の文人。字は公謹,号は草窓。浙江省呉興の出身,原籍は済南。宋末に任官したが,滅亡後は隠退して風雅の生涯を送った。歌辞文芸,の作家として有名,詞集に《蘋洲漁笛譜》《草窓詞》2巻がある。また精華集《絶妙好詞》7巻を編集。そのほか詩集《草窓韻語》6巻,随筆集《武林旧事》《斉東野語》《癸辛雑識》《浩然斎雅談》,美術批評集《雲煙過眼録》など。【村上 哲見】

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大辞林 第三版

しゅうみつ【周密】
( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
細かな点にまで注意が行き届いているさま。 「 -なる観察から得た材料を綜合して見ると鼠賊の逸出するのには三つの行路がある/吾輩は猫である 漱石
[派生] -さ ( 名 )

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日本大百科全書(ニッポニカ)

周密
しゅうみつ
(1232―1298)
中国、宋(そう)末元初の文人、詞人。字(あざな)は公謹、号は草窓。呉興(浙江(せっこう)省)の人。原籍は済南(山東省)。宋末に任官したが、宋の滅亡後は杭州(こうしゅう)(浙江省)に流寓(りゅうぐう)し、風雅の生涯を送った。詩文、書画に優れ、美術の鑑識で重んじられた。歌辞文芸「詞」においてことに有名で、先輩の呉文英(号夢窓)とあわせ「二窓」と称せられ、高雅幽遠な南宋文人詞を代表する。詩集は『草窓韻語』6巻。詞集は『蘋洲漁笛譜(ひんしゅうぎょてきふ)』または『草窓詞』2巻。また詞の名作を選んで『絶妙好詞』7巻を編集。ほかに美術評論『雲煙過眼録』や随筆集『武林旧事』『斉東野語(せいとうやご)』『癸辛雑識(きしんざっしき)』『浩然斎(こうぜんさい)雅談』などの著述がある。[村上哲見]
『村上哲見著『中国詩文選21 宋詞』(1973・筑摩書房)』

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精選版 日本国語大辞典

しゅう‐みつ シウ‥【周密】
〘名〙 (形動) すみずみまでゆきわたること。よくゆきとどいて手ぬかりのないこと。また、そのさま。周到。綿。緻密。〔文明本節用集(室町中)〕
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉九「穵林登(ウヱリントン)凡かくの如き事を処辦する、周密に心を用ひ、曲折を尽し」 〔漢書‐宣帝紀〕

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しゅう‐みつ シウ‥【周密】
中国、宋末・元初の学者。字(あざな)は公謹。号は草窓。浙江呉興の人。官は義烏令。宋の滅亡後、節を守って仕官しなかった。泗水潜夫とも号し、作詩、著作にふけった。著に「癸辛雑識」「斉東野語」「武林旧事」「絶妙好詞」などがある。(一二三二‐九八頃

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