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司教【しきょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

司教
しきょう
episkopos; bishop
ローマ・カトリック教会をはじめ伝統的な職制を保有するキリスト教会で,信徒を監督,指導し,司祭ないし長老以下の聖職者を叙階する権能を有する役務者。一般に一定地域 (司教区) における最高教導権を有し,歴史的にキリスト教会組織の根幹をなしていた。東方正教会,聖公会では主教,その他のプロテスタント教会 (北欧およびドイツのルター派教会,アメリカのメソジスト教会,プレスビテリアン教会など) では監督と呼ばれる。使徒の後継者として使徒の権能を受継いだものと信じられているが,その継承 (→使徒承伝 ) がある司教座を歴史的に継いできたものか,あるいはサクラメントによるものか異論がある。ローマ・カトリック,東方正教会などは後者を主張している。司教の存在はすでに新約聖書に言及があるが (使徒行伝 20・28,ピリピ書1・1,テモテ1書3・2,テトス書1・7,ペテロ1書2・25) ,その起源と性格の詳細は明らかでない。いずれにしても2世紀の初め以後キリスト教の伝播した主要都市を中心に司教制度の確立がみられ,その基本的特徴は 16世紀の宗教改革によってプロテスタント系教会の多くがこの制度から離脱するまで変ることなく受継がれた。

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デジタル大辞泉

し‐きょう〔‐ケウ〕【司教】
カトリック教会の高位聖職。使徒の継承者と見なされ、司祭の上に位する。司教区の長としてこれを統轄。ギリシャ正教およびイギリス国教会では主教とよぶ。→大司教

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世界大百科事典 第2版

しきょう【司教 bishop】
新約聖書のギリシア語エピスコポスepiskopos(監督)という言葉のもつ役割が制度化されたキリスト教会の役職。〈司教〉との訳語は,特にローマ・カトリック教会で用いられ,日本聖公会,日本ハリストス正教会では〈主教〉の語があてられる。按手礼によって使徒の後継者として立てられた,地方教会の統治者であり,各地に分散しているキリスト者が祭司として一致して礼拝を行うために,一同に奉仕する司祭(長老)団の中心人物。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

しきょう【司教】
ローマカトリック教会の聖職位の一。司祭の上に立つ。教区の監督者。正教会・聖公会の主教に当たる。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

司教
しきょう
bishop英語
episcopusラテン語
ローマ・カトリック教会の用語で、東方正教会や聖公会では主教とよばれる。キリストが福音(ふくいん)の宣教のために諸国に遣わした12人の使徒たちの後継者として、その使命を今日に受け継ぐもの。そのため、全世界の司教たちは、十二使徒の頭(かしら)、ペテロの後継者としてのローマ教皇の権威のもとに司教団を形成して教会活動の最高責任を担っている。また司教職は、司祭職の最高の完成ともいわれ、担当教区内の司祭たちのつくる司祭団の長として、布教、統治、秘蹟(ひせき)の授与など、一つの司教区の司牧、宣教活動の責任者ともなる。司教のなかには、管轄する教区の性質に応じて、総大司教(パトリアーク)、首都大司教(メトロポリタン)、大司教(アーチビショップ)、司教、名義司教などがある。現在、日本には、東京、大阪、長崎の三大司教区と、札幌、仙台はじめ13の司教区が存在する。使徒職の解釈を異にするプロテスタント諸教会では、司教職制度は存在しない。[鶴岡賀雄]

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精選版 日本国語大辞典

し‐きょう ‥ケウ【司教】
〘名〙 ローマ‐カトリック教会の職制で、司祭の上に立ち、教区を監督する。使徒たちの信仰を継ぐ者として始められ、その職を中心として、教会組織がなされてきた。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
※朝野新聞‐明治二一年(1888)六月二〇日「加特力教及び司教〈略〉去る十一日教会の命により横浜滞在のミドン氏に司教の位を授与し」

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

司教
しきょう
bishop
枢機卿 (すうきけい) につぐカトリック教会の最高聖職者の地位
大司教も法律的には司教の上位であるが,位階的な優位はもたない。教会行政区の支配者で,各教会の司祭の上に立ち,司法権・行政権・指導権をもつ。4世紀ごろから地位が確立した。特定の地域には大司教が置かれた。正教会や聖公会では主教と呼ばれる。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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