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台密【たいみつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

台密
たいみつ
日本天台宗密教のこと。真言宗の密教を東密というのに対する。台密は,密教を特別に立てず,天台宗の教えのなかに融合しようとしている。最澄は天台宗の学生たちの日常生活の規範として,止観業 (しかんごう) ,遮那業 (しゃなごう) を設けたが,このうちの遮那業にあたり,密教の行のこと。

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デジタル大辞泉

たい‐みつ【台密】
日本の天台宗で伝える密教最澄円仁(えんにん)円珍らが入唐(にっとう)して伝えたもので、空海東密に対していう。延暦寺園城寺を中心に発達。

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世界大百科事典 第2版

たいみつ【台密】

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大辞林 第三版

たいみつ【台密】
日本の天台宗の密教。真言宗の東密に対していう。最澄に始まり、円仁流の山門派(延暦寺)と円珍流の寺門派(園城寺)の二派となって発展した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

台密
たいみつ
日本天台宗に伝える密教。教(真言(しんごん)宗)に対する天台密教の略称。天台密教は、入唐(にっとう)した最澄(さいちょう)が順暁(じゅんぎょう)らから諸法を受け、805年(延暦24)高雄山寺(たかおさんじ)で日本初の灌頂(かんじょう)を行い、翌年には遮那(しゃな)(密教)止観(しかん)の両業の年分度者(ねんぶんどしゃ)が勅許されたことに始まる。ついで円仁(えんにん)・円珍(えんちん)が入唐して胎蔵(たいぞう)・金剛(こんごう)両界の密教に加え、蘇悉地(そしつじ)の法を伝え、安然(あんねん)に至って教学大系が完成した。平安時代には台密は盛行し、その末期から分流して台密十三流といわれる。各流は、事相(じそう)といわれる修法に多少の差はあるが内容は類同である。台密の特色は、東密が胎蔵界と金剛界の不二(ふに)を主張するに対して、蘇悉地法によって両部統合を図る三部の密教とするもので、天台の法華(ほっけ)円教と密教の融合を主張して円密一致を説く。さらに大乗仏教を広義の密教となし、法身大日如来(ほっしんだいにちにょらい)と久遠釈迦(くおんしゃか)如来を異名同体とし、金剛界曼荼羅(まんだら)に中央成身会(じょうしんえ)の八十一尊曼荼羅を配して尊重する点などが東密との差異といわれている。[塩入良道]

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精選版 日本国語大辞典

たい‐みつ【台密】
〘名〙 仏語。
① 天台宗で伝えられる密教。最澄、円仁、円珍らが中国から伝えたもので、延暦寺や園城寺を中心として発達。一三流に分かれ、これを台密十三流という。
※元亨釈書(1322)二七「延暦之末、伝教弘法一時異受、故有台密、有東密
② 天台宗でいう止観業(しかんごう)と遮那業。あるいは、法華と密教、また、顕教と密教。
※元亨釈書(1322)三「学亘台密

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