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【く】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典



phrase
文法用語。言語単位の一つで,一般に,2つ以上の単語や付属形式が連結され,あるまとまった概念を表わし,そのままあるいは複合して文を構成するもの。英語では,2つ以上の単語がひとまとまりになって1個の単語 (いろいろの品詞に属する) に相当する作用をし,「主語+定動詞」を含まないもの。相当する品詞によって,名詞句 (例:how to swim) ,形容詞句 (water to drinkの to drink) ,副詞句 (at home) ,前置詞句 (in front of) ,接続詞句 (as well as) などに分けられる。

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デジタル大辞泉

く【句】
[名]
文中の言葉のひと区切り。
詩歌の構成上の単位。
和歌俳句などで、韻律上、5音または7音からなるひと区切り。また、その組み合わせでひとまとまりとなったもの。「上(かみ)の
漢詩で、4字・5字・7字などからなるひと区切り。
連歌連句発句(ほっく)。また、俳句。「を詠む」
慣用句やことわざ。
言語単位の一。
㋐単語が連続して一つのまとまった意味を表し、文を形成するもの。また、それが文の一部分をなすもの。フレーズ。
㋑二つ以上の単語が連なって、あるまとまった意味を表し、一つの単語と似たような働きをなすもの。「副詞
㋒文の構成要素の一つで、一つの自立語、または、それに付属語のついたもの。文節。
[接尾]助数詞。連歌の各句や俳句などを数えるのに用いる。「一浮かんだ」

出典:小学館
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編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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く【句】[漢字項目]
[音](呉)(漢)
学習漢字]5年
文章の切れ目。切れ目をつけること。「句点句読(くとう)章句
いくつかの単語が連なって、ある意味を表すもの。フレーズ。「禁句警句語句字句冗句成句絶句文句
和歌・連歌・俳諧・漢詩などの構成上の単位。「句法起句結句詩句初句承句俳句発句連句
俳句。「句会句稿句作句集選句類句

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世界大百科事典 第2版

く【句 phrase】
言語学の用語。単語が二つ以上つながったもので,全体としてまとまりを有するものをいう。ただし,従来通俗的には,そのようなもののうち,単語のあるもの(あるいはある品詞)と同じ機能を有するものをこう呼んできたようである。たとえば,名詞句(“a young lady”といったもの)とか動詞句といった呼び方が用いられている。もっとも,内部構造がに類似しているものは〈節clause〉と呼ばれてきた。しかし,本質的にいうと,それと同じ機能を有する単語があるかどうかを句と呼ぶべきか否かの規準にすることも,内部構造の違いによって句,節といった区別をすることも問題がある。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

く【句】
[1] ( 名 )
言葉や文章の中の一区切り。
文の中で、ある一つの意味を示す単語のまとまり。文の成分となる。 「副詞-」 「従属-」
詩歌を構成している単位。
和歌・俳句などで、韻律上、一まとまりとなる五音または七音の区切り。 「二-切れ」
連歌・俳諧の発句ほつくまたは付句つけく。俳句。 「長-(=一七音)」
漢詩で、四字・五字・七字などからなる一まとまり。 → 二の句
格言。慣用句。
( 接尾 )
助数詞。連歌・俳諧の発句・付句や俳句・川柳などの句を数えるのに用いる。 「表八-」 「応募するのは三-まで」

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日本大百科全書(ニッポニカ)


統語上の単位で、節よりも下位のもの。伝統的分類では、句は節と異なり、文の資格を備えた統語体を含まないものとされる。句は統語上の機能に応じて、名詞句、動詞句、形容詞句、副詞句の四つに分類されることが多い。名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞は単独でも句になりうるが、句は語連続からなるのが普通であり、一つの句が複数の句から構成されることも少なくない。たとえば、「赤い花」は、形容詞句「赤い」と名詞句「花」とがあわさった一つの名詞句である。
 上記4種の句以外にも、句が認められる。「太郎は花子にダイヤの指輪をやった」の「花子に」は句であるが、これは副詞句とはいえない。これに対応する英語表現‘Taro gave a diamond ring to Hanako.’の‘to Hanako.’は前置詞句とよばれることがあるが、これは句の機能ではなく、句の構成要素の名に基づく名称である。これに倣うと、「花子に」は「助詞句」ということになるが、この名称は一般的ではない(国文法では、この種の句を「連用修飾語」とよぶことがある)。
 以上の句と節とは、英文法でいうフレーズphraseとクローズclauseにほぼ対応する(英分法ではclauseを「主語、述語をもつ統語体」とし、それ以外をphraseとする)。なお、国文法では、句と節を以上とは逆の意味で使うことがある。また、生成文法では、文以外の任意の統語体を句とよび、節を含む構造、たとえば「彼が書いた本」などを名詞句とよぶので、注意を要する。[山田 進]

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精選版 日本国語大辞典

く【句】
[1] 〘名〙
① 文章の中でひとまとまりをなしている、意味を持つことばのひと区切り。また、ことばのひとつづき。
※古事記(712)序「上古の時、言と意と並びに朴(すなほ)にして、文を敷き句を構ふること、字に即ち難し」
※虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一九「甲野さんは句(ク)を切った。母は下を向いて答へない」 〔文心雕龍‐章句〕
② 詩歌の構成単位。
(イ) 漢詩で、四字、五字または七字などをつづけたひとまとまり。
※宇津保(970‐999頃)祭の使「ここら興あるくをおもしろき声に、多くの人誦する声にまじらず」 〔詩品‐総論〕
(ロ) 和歌で、韻律上、五音節、七音節などで区切られたもの。
※古今(905‐914)羇旅・四一〇・詞書「かきつばたといふいつもじをくのかしらにすゑて」
※八雲御抄(1242頃)一「旋頭歌。三十一字に今一句を添へたる也。普通歌は五句、是は六句也」
(ハ) 短歌、連歌などで、五七五、または、七七などの音節の組み合わせでまとめられるひと区切り。上の句、下の句前句、付け句の類。
※連理秘抄(1349)「いかにも前の句に思ひあはぬ句の出で来る折に」
③ 俳句。連句の発句をいう。
※俳諧・笈日記(1695)上「季の言葉なし。雑の句といはんもあしからじ」
④ 格言、または慣用句をいう。〔日葡辞書(1603‐04)〕
⑤ 説いて聞かせることば。説明する事柄。
※洒落本・遊婦里会談(1780)「その身うけの金の事にゃア、大ぶ句のある事さ」
⑥ 言語単位の一つ。
(イ) 単語をつづって、ひとまとまりの思想を表わすもの。思想の言語的表現の最小のまとまり。学説によっては、主語、述語を備えたものとし、また、それが文の部分となっているものとする。
※和英語林集成(初版)(1867)「Ikku(イック)〈訳〉一つの文」
(ロ) 二個以上の単語が続いて、一個の名詞または動詞、その他の単語と同様の働きをなすもの。〔日本俗語文典(1901)〕
(ハ) 一個の自立語に助詞、助動詞を伴ったひとつづき。文節。
⑦ 平曲で、その語られる一章段。
⑧ 個々の単音を文(もん)、その文が連続して作られた事物の名称を名(みょう)といい、その名が連なってまとまった意を表わす章句を句という。「花は紅(くれない)」の類。また、能詮の教を句といい、所詮の理を義といい、合わせて句義という。〔倶舎論‐五〕〔金剛仙論‐一〕
[2] 〘接尾〙
① 連歌の各句や俳句などを数えるのに用いる。
※八雲御抄(1242頃)一「三句が内は可病。四句五句がうちにも、同事は可用意
※俳諧・去来抄(1702‐04)先師評「ただ此一句のみ『丈草、出来たり』との給ふ」
② 平曲の章段を数えるのに用いる。
※看聞御記‐応永二三年(1416)六月八日「椿一撿挍参。当時有名望堪能者也。則於導場平家三句申」

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