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叙位【じょい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

叙位
じょい
朝廷の儀式の一つで,五位以上の位階を進授する行事。もと1月7日白馬節会 (あおうまのせちえ) のときに行われたが,村上天皇のときからは,5日または6日に行われるようになった。式日以外に行われるものを臨時叙位という。女人の叙位 (女叙位) は1月8日,隔年に行われた。

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デジタル大辞泉

じょ‐い〔‐ヰ〕【叙位】
位階を授けること。
平安時代以後、正月5日ごろ、宮中で五位以上の位階を授けた儀式。臨時の叙位に対して、例の叙位ともいう。

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世界大百科事典 第2版

じょい【叙位】
位階体系の中心系列である内位,傍系的な外位(げい),勲位を授けること。令制で位階を授ける方式は,内・外五位以上を授ける勅授,内八位・外七位以上を授ける奏授,外八位および内・外初(そ)位を授ける官判授に分かれるが,勲位は六等以上が授,七等~十二等が奏授であった。五位以上を授ける勅授の儀は,宮廷の年中行事のひとつになり,男叙位と女叙位とがあったが,ただ叙位といえば男叙位をさした。8世紀前半には,その叙位が正月に行われるのが一般的であったが,日付は一定していない。

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大辞林 第三版

じょい【叙位】
位階を授けること。
平安時代以後、正月に宮中で五位以上の位階を授ける儀式。

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勲章・褒章がわかる事典

じょい【叙位】
古代日本の律令制度のもとでは、官職の序列を示す位階を授与することをさし、大納言以下の官職を任ずる除目(じもく)とともに、朝廷の重要な仕事となっていた。明治以降は栄典で位を授与することをさすようになった。律令制下では、位階体系の中核をなす内位、地方豪族などが対象の傍系的な外位(げい)、武功に対する勲位の3つが授与された。叙位方式は、内・外五位以上、勲位六等以上を授ける勅授、内八位・外七位以上、勲位七等以下を授ける奏授、外八位と内・外初位(そい)を授ける判授に分かれていた。勅授は天皇の勅旨、奏授は天皇の裁可によってそれぞれ叙位され、判授は太政官が叙位した(親王・内親王の品位(ほんい)を授ける儀式は叙品(じょほん)と呼ばれていた)。このうち勅授は宮廷の年中行事の一つとなり、平安時代には正月7日の男叙位(毎年)と8日の女叙位(隔年)を「例(れい)の叙位」と称し、即位などに際して行われる臨時の叙位と区別していた。鎌倉時代以降、武士の叙位・任官は幕府からの要請で行われた。位階制において諸臣は正一位(しょういちい)以下30階に分けられ、それに官職が対応していた(官位相当制)。しかし明治維新後、官位相当制は廃止されて位階と官職の関係は断たれ、さらに1887年(明治20)公布の叙位条例によって位階は栄典の役割に特化された。位は一位から八位までをそれぞれ正従に分け16階となった。1926年(大正15)には叙位条例を引き継いだ位階令が公布され、現在にいたっている。ただし、1964年(昭和39)に、第二次世界大戦後に停止されていた生存者への叙勲が再開されたあとも、生存者への叙位は再開されず、故人に対する叙位のみが行われている。

出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

叙位
じょい
(1)位階を授けること。
(2)勅授(ちょくじゅ)である従(じゅ)五位下以上の位階を授ける政務。定例では正月5日または6日に清涼殿(せいりょうでん)に公卿(くぎょう)以下参入し叙位議(じょいのぎ)(単に叙位ともいう)を行い、申文(もうしぶみ)などを審議して叙すべき者を決定し、7日に豊楽院(ぶらくいん)(のちには紫宸殿(ししんでん))で白馬節会(あおうまのせちえ)とともに叙位儀が行われ、天皇の宣命(せんみょう)によって授位される。また内親王以下女子に対する女叙位(おんなじょい/にょじょい)が別の日に行われるようになり、これは正月8日が定日で、のちには隔年が例となったが、式日のほうは不定となる。ほかに臨時の叙位もあり、あるいは女叙位の際に男子の叙位を加えることや、除目(じもく)のときに若干の叙位を行うこともあった。厳重な儀式のうちに行われることは除目と同様である。[黒板伸夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

じょ‐い ‥ヰ【叙位】
〘名〙
① 位階を授けること。
延喜式(927)七「其悠紀主基両国主典以下諸郡司。主帳以上把笏者。別勅叙位者」
※平家(13C前)一「叙位除目と申すも偏(ひとへ)に此時忠卿のままなり」
② 平安時代以後、正月五日頃に宮中で、五位以上の位階を授けた儀式。臨時の叙位に対して、例叙位ともいう。《季・新年》
※延喜式(927)一一「凡正月七日、賜宴於五位已上若有五位以上者、前二日、大臣及参議以上、於御所択定叙位、即令位記仰之」

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