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厚紙【あつがみ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

厚紙
あつがみ
カードなどに使用する厚手の洋紙。すき合せの厚手の紙は含まれない。厚さ 0.15~0.23mm程度の腰の強いものをいう。上質のブリストルのほか索引記録に使われるインデクス,招待状,絵はがきなどに用いるアイボリー,よく締ったボンド紙などがある。

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デジタル大辞泉

あつ‐がみ【厚紙】
厚い紙。
㋐厚くはり合わせた紙。帳簿などの表紙に用いる。板目紙(いためがみ)。
㋑厚く漉(す)いた和紙。
㋒ボール紙。
鳥の子紙の古名。厚葉(あつよう)。〈下学集

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世界大百科事典 第2版

あつがみ【厚紙】
厚さ0.15~0.23mmの腰の強い厚手の紙一般の総称。筆記図画用紙に属し,サイズ(インキなどのにじみ止め)がきいた筆記性のよい紙である。索引カード,ボンド紙bond paper(ぼろパルプや化学パルプ原料とし,よく叩解(こうかい)してサイズをきかせて作った,かたく締まった紙)などが含まれる。なお,厚紙に相当する英語はcard boardであるが,その用法はあいまいで板紙との区別ははっきりしない。

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大辞林 第三版

あつがみ【厚紙】
厚手の紙。 ⇔ 薄紙
すき合わせたりはり合わせたりして厚く作った紙。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

厚紙
あつがみ
薄紙に対することばで、厚手の紙のこと。和紙が初め溜(た)め漉(ず)き法によってつくられていたころは、薄手の紙が得にくかったので、正倉院に伝わっている奈良時代の紙はほとんどが厚手のものである。748年(天平20)の『正倉院文書』に初めてみられる厚紙は、とくに厚く漉き上げたり、貼(は)り合わせたりして厚くした紙のことをさしている。したがって、のちに流し漉き法によって薄手の紙が容易に漉き上げられるようになって初めて薄紙に対して厚紙を区別するようになった。流し漉き法開発の端緒を与えた厚さの調節が容易な斐紙(ひし)(雁皮(がんぴ)紙)は、その薄手の紙を薄様(うすよう)(または薄葉)とよぶのに対し、厚手のものを厚様(あつよう)(厚葉)とよんだ。厚様のもっとも早い用例は鎌倉時代の万葉学者僧仙覚(せんかく)にみられる。中世になると、斐紙の系統である鳥の子紙(雁皮紙)を厚さによって厚様、中様、薄様と区別し、近世では一般に楮(こうぞ)紙などの厚紙をも厚様と称するようになった。美濃(みの)(岐阜県)、大和(やまと)(奈良県)、伊予(愛媛県)、周防(すおう)(山口県)、土佐(高知県)、越中(えっちゅう)(富山県)などの産紙が傘紙や畳紙(たとうがみ)などに多く使用された。[町田誠之]

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精選版 日本国語大辞典

あつ‐がみ【厚紙】
〘名〙
① (厚手に漉(す)くところから) 「とりのこがみ(鳥子紙)」の古名。厚葉(あつよう)
※延喜式(927)四二「(そてかみの)料厚紙五十三張」
※御湯殿上日記‐享祿二年(1529)六月一九日「とさよりとしのはじめの御礼とて、あつかみ一そく。御扇十本まいる」
② 楮(こうぞ)紙を数枚、糊(のり)で貼り合わせた厚い紙。
※浄瑠璃・心中万年草(1710)中「逢はぬ昔の白紙も、忍びかさねてあつがみを、人にさかるる横紙に」
③ 美濃(岐阜県)、周防(山口県)、土佐(高知県)をはじめ、各地で産した厚い紙。傘張り、本の表紙、または呉服物の包み紙などに用いた。
⑤ ボール紙。板紙、馬糞紙の類。
※小学読本(1873)〈田中義廉〉四「今厚紙の袋を以て、うちに半分まで空気を入れ、其口を厳しく緊り」

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こう‐し【厚紙】
〘名〙
① 厚い鳥の子紙。
※高野本平家(13C前)四「厚紙(コウシ)十枚ばかりにこまごまとしるいて」
② 厚く漉(す)いた紙。厚くはりあわせた紙。あつがみ。

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