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南部(町)【なんぶ】

日本大百科全書(ニッポニカ)

南部(町)(鳥取県)
なんぶ
鳥取県西部、西伯(さいはく)郡にある町。2004年(平成16)西伯郡の西伯、会見(あいみ)の2町が合併して成立。町域の南部は鎌倉山(731メートル)をはじめ標高400~700メートル内外の山々が連なり、北部は中央に要害(ようがい)山(手間(てま)山、332メートル)が聳えるが、200~300メートルの低山・丘陵地である。南部山地を水源とする日野川支流法勝寺(ほっしょうじ)川が西部を北流し、途中で鎌倉山から発した東長田(ひがしながた)川を合わせ、要害山の西麓を抜けて北接する米子(よなご)市域に入る。米子市域で法勝寺川に注ぐ小松谷(こまつだに)川が要害山の東麓を北流する。法勝寺川、小松谷川が並行する北部と各河川の流域に沖積平野が開け、稲作地帯となっている。法勝寺川沿いに国道180号(法勝寺往来)が通じる。県下有数の古墳密集地域で、要害山北麓に位置する普段寺一号墳(ふだんじいちごうふん)(かつては普段寺三号墳とよばれた)から出土した三角縁神獣鏡(唐草文帯二神二獣鏡)は国の重要文化財。小松谷川右岸にある金田瓦窯跡(かねだがようせき)は白鳳期の大寺(おおてら)廃寺(伯耆町)の瓦を焼成した。江戸時代、法勝寺往来は米子城下と日野郡方面を結び、奥日野産の鉄や雲州木綿の流通路として賑わいをみせた。法勝寺村には同往来の宿が置かれ、法勝寺川上流の山間部ではたたら製鉄が盛行。1924年(大正13)に天万(てんまん)に設立された南部製糸販売利用組合の製糸工場は、近隣における最初の近代的工場であった。現在、基幹産業は稲作を中心とした農業で、カキ、ナシ、イチジクなどの果樹栽培や畜産も盛ん。特産の法勝寺焼は江戸時代以来の伝統を有する。北部に米子ニュータウン(東町、西町)が建設されるなど、米子市のベッドタウン化も進む。1988年(昭和63)に法勝寺川を堰止めた賀祥(かしょう)ダムが竣工、ダム湖(緑水(りょくすい)湖)周辺一帯はアウトドアスポットとして整備が進められている。面積114.03平方キロメートル、人口1万0950(2015)。[編集部]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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