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北マケドニア【キタマケドニア】

デジタル大辞泉

きた‐マケドニア【北マケドニア】
バルカン半島中部の国。首都スコピエ。1945年、ユーゴスラビアを構成する共和国の一となったが、1991年にその解体再編に伴い独立。北マケドニア共和国。人口207万(2010)。
[補説]旧称はマケドニア共和国(外務省での呼称はマケドニア旧ユーゴスラビア共和国)。1990年代よりギリシャはマケドニアに対し、「マケドニア」がギリシャ古来の名称であることを主張、また、同名称の使用はギリシャ領内のマケドニア地方を要求する野心を示すものとして、国名としての使用を反対。2018年、両国間で国名を変更する合意が結ばれ、現名称となった。→マケドニア

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

北マケドニア
きたマケドニア
North Macedonia
正式名称 北マケドニア共和国 Republika Severna Makedonija。
面積 2万5713km2
人口 207万7000(2018推計)。
首都 スコピエ

バルカン半島の南中央に位置する内陸国。マケドニア地域の北部にあたり,コソボセルビアブルガリアギリシアアルバニアに囲まれる。1991年までユーゴスラビア社会主義連邦共和国を構成する六つの共和国の一つであった。国土の大部分は山地で,盆地や渓谷が点在,北西のシャール山地周辺は森林に覆われている。バルダル川アクシオス川)とその支流が南東方向へ流れ,ギリシアでエーゲ海に注ぐ。気候は変化に富むが,全般に穏やかな大陸性気候で,1月の最低気温は 0℃前後,7月の最高気温は 20~25℃,年間降水量は 500~700mm。山の多い西部では,東部に比べて冬の寒さが厳しい。住民の約 3分の2がスラブ系のマケドニア人で,そのほかアルバニア人,トルコ人などが居住する。公用語はマケドニア語アルバニア語ギリシア正教の一派であるマケドニア正教徒が 6割以上を占め,イスラム教徒が約 3割。
マケドニア地域は古来戦略上の要地として争奪の対象となってきた。かつてはアレクサンドロス3世(大王)のマケドニア王国の本拠地としてヘレニズム世界に君臨した時代もあったが,その後ローマに敗れ,のちビザンチン帝国領となり,14世紀末からはオスマン帝国領となった。19世紀末以後マケドニア問題として領有が国際問題化。1912~13年のバルカン戦争後はブルガリア,ギリシア,セルビアの 3国によりほぼ今日の形に分割された。セルビアに分割されたマケドニアは 1918年セルビア人・クロアチア人・スロベニア人王国(1929ユーゴスラビア王国と改称)の一部となり,1945年ユーゴスラビア連邦人民共和国を構成,1963年ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の成立とともにマケドニア社会主義共和国となった。1991年マケドニア共和国として独立を宣言したが,マケドニア地域の南半分はギリシア領であることや,マケドニアの名は古代ギリシアに由来することなどから,ギリシアが「マケドニア」の国名を使うことに反対したため,1993年の国際連合加盟の際は暫定的に「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」の名称でなされた。2001年国内のアルバニア人が権力拡大を求め,北部を中心に衝突が発生したが,憲法の改正や北大西洋条約機構 NATOなどの仲介により対立を克服した(→マケドニア紛争)。2018年国名をめぐって対立していたギリシアとの長年にわたる交渉の末,国名を北マケドニア共和国とすることで合意し,2019年正式に変更した。銅,鉛,亜鉛などを産出するため金属工業が盛んなほか,自動車部品,電気機器,繊維などの工業も行なわれる。農牧業関連ではヒツジ,ウシの牧畜やタバコ,コムギの生産,ブドウなどの栽培が中心をなす。主要都市はスコピエのほかビトラプリレプなど。(→ユーゴスラビア史

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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