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勲位【くんい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

勲位
くんい
国家的功労を表徴する栄誉のこと。8世紀に制定された『大宝令』にその定めがあり,栄誉の位階は,文位位に分れて,勲位は主として軍人に与えられた。勲位は一等から十二等まであって,文位の正三位から従八位までにそれぞれ相当するように定められ,古代,中世においては王朝貴族が地方豪族に対する身分的優位を保持する意味をもっていた。勲位の一等に及んでなお功績があれば,その父子に,五位の文位を有するものに限っては賜田が,勲二等以上にはその子に特典が,それぞれ与えられた。 1875年勲一等から八等までの勲位に,また 90年,功一級から七級までの功労に対する勲章制度ができ第2次世界大戦後,生存者叙勲は廃止されたが,1964年になって復活した。

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デジタル大辞泉

くん‐い〔‐ヰ〕【勲位】
勲等位階
国家や君主に対して功労のあった者に与えられる位階。律令制では一二等、明治以後は八等まで。

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世界大百科事典 第2版

くんい【勲位】
大宝律令(701成立)で創始された位階の一種。勲一等~十二等の等級があり,原則として軍功に授けられた。唐の勲官制をモデルにして創設され,対蝦夷・隼人軍事行動で軍功のあったものに授けた。大宝令位階体系のなかで,内・外位に比べて,勲位の処遇は著しく低く,また勲一等は正三位,勲十二等は従八位下を帯びる官人の末席に序列された。令制では無位帯勲者が内・外位を取得できる方式がなく,704年(慶雲1)にその道が開かれた。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

くんい【勲位】
勲等と位階。
律令制で、国家に対する功労者に与えられる位階。勲一等以下一二等に分かれていた。1876年(明治9)以後は八等となる。

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勲章・褒章がわかる事典

くんい【勲位】
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日本大百科全書(ニッポニカ)

勲位
くんい
律令(りつりょう)制における位階の一種。おもに軍功者に与えられた場合と、神社に授与された場合があった。「大宝令(たいほうりょう)」において創設され、勲一等より十二等までの等級があり、各勲位はそれぞれ正三位(しょうさんみ)以下従(じゅ)八位までの各官位に比当され、朝儀に列立する際などの序列の目安とされた。勲位は蝦夷(えみし)・隼人(はやと)征討に功をたてた軍士に与えられた例が多く、俘囚(ふしゅう)軍(投降してきた蝦夷を編成した軍隊)の軍功者にも授与された。また藤原仲麻呂(なかまろ)の乱(764)の際には、内乱鎮圧の功に対しても勲位が授けられ、叙勲の範囲は著しく拡大した。しかし9世紀後半以降、勲位制は急速に衰え、わずかに神社の帯勲のなかに命脈を保った。1875年(明治8)に至り、明治政府は8等よりなる勲位を定め、以後制度の改定を重ねたが、1946年(昭和21)に生存者への叙勲は停止された。しかし64年ふたたび生存者叙勲が復活し、現在に及んでいる。[吉岡眞之]
『野村忠夫著『律令官人制の研究』増訂版(1970・吉川弘文館) ▽渡辺直彦著『日本古代官位制度の基礎的研究』(1972・吉川弘文館)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

くん‐い ‥ヰ【勲位】
〘名〙
① 勲等と位階。国家・社会に功績のあった者に与えられる。勲階。
※冷笑(1909‐10)〈永井荷風〉一〇「今日に至っても猶欧洲の帝王は俳優に勲位を授くるの光栄を惜しまない」
② 令制の位階の一種。通常の位階(文位)と並んで行なわれ、国家に功績のある者、主に武勲のある者に与えられる。一等より十二等まであり、勲一等は文位の正三位に、勲二等は従三位に相当し、順次降って勲十二等は従八位にあたる。勲位は特に地方豪族に授けられる栄位であったが、一〇世紀頃よりすたれた。
※続日本紀‐大宝元年(701)三月甲午「勲位始正冠正三位、終追冠従八位下階、合十二等」
③ 勲位ある人。
※令義解(718)軍防「通用散位勲位〈謂。外六位。勲七等以下也〉」
④ 明治政府によって明治九年(一八七六)に復活された位階。

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