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動産【どうさん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

動産
どうさん
民法上,不動産以外の物をいう (民法 86条2項) 。また,土地に付着していても定着物でない物 (仮植中の樹木など) は動産であり,無記名債権も動産とみなされる (3項) 。しかし,船舶自動車航空機などは特別法によって不動産に準じた取扱いを受ける。動産は,その性質上,不動産と異なり,取引によって転々としてその場所を変えるので,その物権変動の対抗要件は引渡しによる (178条) 。しかし物権変動の対抗要件としての引渡しは動産の物権変動を公示する方法としては不十分なので,取引の安全をはかるため,動産の占有公信力を与え,占有を信頼して取引した即時取得の制度によって保護している (192条) 。

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デジタル大辞泉

どう‐さん【動産】
土地およびその定着物をいう不動産以外の物。現金・商品・家財などのように形を変えずに移転できる財産。無記名債権は動産とみなされ、船舶は不動産に準じた扱いを受ける。→不動産

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世界大百科事典 第2版

どうさん【動産】
不動産に対立する概念。民法上の定義では,土地およびその定著物(不動産)以外の有体物をすべて動産という(86条2項)。したがって,その種類,範囲は無限にちかい。物の生産に使用される各種の機械器具から,日常の衣食住(消費生活)に供される食料品医薬品衣料品,各種電気製品,家具,自動車,書物,はては,船舶・航空機等々,すべて動産である。(1)通常の動産 動産と不動産との区別は古くからなされ,それは主として,その自然的性質およびその財産的価値の相違根拠とするものであった。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

どうさん【動産】
土地、およびその定着物である建物・立ち木などを除いた一切の有体物。不動産以外の物。ただし、船舶は不動産、無記名債権は動産とみなされ、強制執行においては、不動産や財産権も含む。 ⇔ 不動産

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日本大百科全書(ニッポニカ)

動産
どうさん
土地およびその定着物を不動産といい(民法86条1項)、それ以外の物をすべて民法上動産という(同条2項)。したがって、土地に付着する物であっても、定着物でない物(仮植中の樹木や庭石など)は動産である。建物の造作も建物の構成部分とされないもの(障子、ふすまなど)は動産である。また、民法は、無記名債権(たとえば、無記名公債・商品券・乗車切符などのように、証券に債権者名を表示せず、債権の成立・存続・行使などに証券の存在を要件とする債権)を動産とみなした(86条3項)。
 動産と不動産とは法律上の取扱いを異にする。たとえば、権利の得喪・変更の対抗要件は、不動産では登記である(177条)が、動産の場合には引渡しである(178条)。また、日本の民法上、登記には公信力がなく、したがって、不動産の場合には、他人の物を善意・無過失で取得しても即時取得(善意取得)されない(したがって、所有権を取得しない)が、動産の場合には、一定要件のもとに即時取得が認められる(192条)。なお、船舶、自動車、農業用動産(農業用機械、牛馬、漁船など)などは動産であるが、特別法によって不動産に準じた取扱いがなされている。[淡路剛久]

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精選版 日本国語大辞典

どう‐さん【動産】
〘名〙 土地およびその定着物を除いた一切の有体物。無記名債権は、法律上動産とみなされ、また船舶については、不動産に準じて取り扱われる。
※仏国政典(1873)〈大井憲太郎訳〉二「財産は之に動産と不動産との二類あり」

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