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動悸【ドウキ】

デジタル大辞泉

どう‐き【動×悸/動気】
胸がどきどきすること。心臓鼓動がいつもより激しく打つこと。「―が鎮まる」「―がして冷や汗が出る」

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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生活習慣病用語辞典

動悸
心臓の拍動の乱れを自覚した状態のこと。「がドキドキする」などと表現されます。心臓の病気の自覚症状、または心因性のストレスなどで起こる場合もあります。

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世界大百科事典 第2版

どうき【動悸 palpitation】
胸がどきどきするという自覚症状。似たことばに心悸亢進tachysystoleがあるが,これは動とともに心臓部の不安感や心臓の存在感を伴うもので,動悸よりも広い概念をもつ。動悸は,心臓の収縮力が増強しているとき,発作性頻拍症などにより頻脈のあるとき,期外収縮など不整脈があるときや血流異常などによって生じる。しかし,動悸の感じ方は,本人感受性によって,かなり異なる。たとえば,健康な人でも,激しい運動をしたときやその後,脱水状態や精神的興奮が高まったときには,しばしば動悸を感じるものであるが,感受性の強い人や心臓神経症のあるときは,安静時や体を動かしたときなど,ふつうでは感じるはずのない状態にもかかわらず,動悸を自覚することがある。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

どうき【動悸】
胸がどきどきすること。心臓の鼓動がふだんより激しくなったり、リズムが乱れたりすること。 -がする

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

動悸
どうき
心臓の拍動を自覚した状態、あるいは心拍動を異常に強く意識することをいい、心悸亢進(しんきこうしん)ともよばれる。かならずしも心疾患によっておこるものではない。原因としては、心拍数の増加による場合、心拍数は正常でも拍動が強いためにおこる場合、心臓の刺激伝導障害である期外収縮や房室ブロックなどの不整脈による場合などがある。とくに不整脈では、動悸がもっとも主要な自覚症状となることがある。
 動悸をきたす疾患としては、発熱やバセドウ病、褐色細胞腫(しゅ)、貧血など心臓以外の疾患の主要症状として頻脈あるいは心収縮の亢進をきたすものと、弁膜症や先天性心疾患、高血圧性心疾患、不整脈などの器質的心疾患によって心拍の不整、頻脈をきたすものとが考えられる。また、とくに疾患がなくても、飲酒、喫煙、嗜好(しこう)品、薬剤の過剰な摂取や神経循環無力症、不安神経症などによってもおこりうる。
 動悸の原因診断は、常時出現している不整脈によるものであれば、心電図をとることによって診断可能であるが、不定期に突発的に出現する動悸発作の診断には24時間の心電図を記録するホルター心電図法が用いられる。心電図だけではなく、付随する自覚症状、そのほかの諸症状や既往症、基礎疾患の有無から総合的に判断することが必要である。[木村和文]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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内科学 第10版

動悸(症候学)
概念
 動悸とは,通常自覚しない心臓の拍動や脈の乱れを不快に感じる症状の総称であり,心悸亢進とほぼ同義であるが,特定の疾患によるものではない.患者が動悸を表現するときには,“心臓がドキドキする”,“心臓がドキッとする”,“脈がとぶ”,“胸が突き上げられる”,“息がつまる”など多彩な訴えをする.動悸の感じ方には個人差が大きく,心因性のものや,心配を要さない不整脈を強い動悸と感じることもあれば,生命に危険がある重症不整脈患者が動悸を訴えないこともあることに注意が必要である.動悸の感じ方に個人差がある理由に関しては,臓器からの知覚神経に関する知見がいまだに不明確なこともあってよくわかっていない.
 動悸の原因となる疾患を表2-34-1に示す.動悸の原因は多岐にわたるが,重症の心疾患に伴う場合や,高度の徐脈性不整脈や心室頻拍など緊急を要することがあるため,診断にあたっては,まずバイタルサインの確認と心電図の記録が必要である.また,頻脈をきたす種々の疾患が原因となるために,随伴するほかの症状を注意深く聴取することや,身体的所見のほかにも種々の検査が必要になることがある.動悸を訴えとして来院した190名の調査では,心臓に原因があった患者が43%であり,その頻度は心房細動,上室性頻拍症,心室性期外収縮,心房粗動,心室頻拍の順であった.次いでは心因性が31%と多く,薬剤によるものや甲状腺機能亢進症などのその他の原因によるものが10%あり,全体の16%では原因不明であった.
病態生理
 運動時や精神的興奮時に心拍数が増えて動悸を感じるのは生理的なものであるが,以下のようなときに動悸を感じる.①脈の不整によるもので,原因としては種々の不整脈がある.②脈拍数が増えることによるもので,心疾患による頻脈性不整脈以外にも心不全や後述する内分泌疾患や呼吸器疾患,貧血,低血糖などが,頻脈による動悸を起こす原因となる.③1回心拍出量または心筋収縮力の増大によるもので,洞不全症候群や完全房室ブロックで極端な徐脈があるときには,1回心拍出量の増加のために動悸を訴えることがある.期外収縮では脈の不整を動悸として感じる以外に,早期収縮後の代償性休止後には,拡張期が長くなるために左室拡張末期容量が増加して心拍出量が増大することも,動悸を感じる原因となる.不整脈以外でも,大動脈閉鎖不全症などの弁膜疾患や左右短絡を有する先天性心疾患では,1回心拍出量の増加による動悸を訴えることがある.また,大動脈弁狭窄症や高血圧では,後負荷の増大により心収縮力が増強して動悸を感じることもある.一方,これらの各種心疾患や高血圧では,不整脈を合併することがあるので注意が必要である.④心因性のものとして,パニック障害不安神経症過換気症候群がある.
鑑別診断
 動悸の鑑別診断のためには,詳細な病歴の聴取,身体的所見,心電図の記録が基本である.症状の問診においては,動悸の特徴と持続時間,始まり方と終わり方,誘発因子の有無,随伴症状の有無,頻度,服用している薬剤を聞くこと,そして突然死の家族歴の有無の聴取も重要である.また,心疾患の鑑別のために心エコー検査が適応となることが多い.
1)不整脈および心疾患による動悸:
期外収縮や,頻脈性不整脈の発作性頻拍症,心房細動・粗動が動悸として訴えられることが多いが,洞不全症候群や房室ブロックによる徐脈性不整脈も1回心拍出量の増加により動悸として感じられることがある.期外収縮(上室性,心室性)では,胸がドキッとする,ドキドキすると訴えることが多いが,息が詰まるとの症状もある.また,このときに脈の結滞,または脈がはねたり,とんだりすると訴えることもある.一方,期外収縮が頻発していても症状を訴えないこともまれではない.
 急に動悸を感じてしばらく続き,また急に停止するときには発作性頻拍症,心房細動,心房粗動を疑う.運動時や精神的興奮時の洞性頻脈では,徐々に脈拍が増えて,おさまるときにも徐々に脈拍が減少することが鑑別となる.上室性頻拍症は毎分150〜200くらいの規則的な頻脈である.心房粗動も規則的な頻脈であることが多いが,不定の伝導比を示す心房粗動では脈は不整となる.心房細動では,通例脈拍が不整(絶対性不整脈)であるが,患者にとっては脈が規則的か不規則かの判断が困難であることが多い.心室頻拍では,心拍数が多いときや心機能が低下している患者では血圧低下やめまい・失神をきたすこともあるが,正常の心機能であれば動悸以外の症状を訴えないこともある.重症心室性不整脈や徐脈性不整脈の診断においては,動悸以外にも失神,めまい,ふらつきの有無を聞くことが重要である.特に心室頻拍などの重症心室性不整脈や,洞不全症候群や房室ブロックなどの徐脈性不整脈では緊急の治療が必要になることもある.また,心予備能が低下している心不全では,労作時に頻脈を訴えることが多い.立位で動悸を感じた後にときにふらつきや失神をきたすときには,神経調節性失神を考える.
 来院時に動悸があれば,多くは標準12誘導心電図を記録することで診断が可能である.来院時には症状がない場合には,患者の症状が強いときや,重篤な疾患を疑われるときにはHolter心電図(24時間心電図)を施行する.動悸の頻度が少ないときには,ループレコーダーも有益である.動悸に随伴して失神や意識消失があれば,重症の不整脈を診断するために電気生理学的検査が必要となることもある.注意を要することは,動悸の訴えがあるときには,不整脈の有無を診断するだけではなく,後述するような頻脈を起こす心疾患以外の病気や,動悸として訴えられることがある心不全や狭心症を示唆する症状や身体的所見を見逃さないようにすることである.心不全の診断には,労作時の呼吸困難や易疲労感,下腿浮腫や胸部X線における心拡大の有無が重要であり,血液検査ではBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)が測定される.労作時の胸部圧迫感があるときには狭心症の存在を疑い,Holter心電図のほかに運動負荷心電図の施行を考える.
2)心疾患以外で動悸を起こす病態:
心疾患以外で頻脈となる疾患として,甲状腺機能亢進症,褐色細胞腫などの内分泌疾患がある.発汗過多,いらいら感,体重減少があり,甲状腺腫や眼球突出があれば甲状腺機能亢進症を疑う.カテコールアミン過剰による症状である頭痛,発汗過多があり,高血圧,高血糖などがあれば褐色細胞腫を疑う.その症状は発作性のこともあれば持続型のこともあり,疑ったときにはホルモンの定量が必要となる.そのほかには,低酸素血症による頻脈を起こす呼吸器疾患,貧血,発熱,低血糖がある.
 薬剤に関連して,ジギタリスやカテコールアミンなどの強心薬は,1回心拍出量または心筋収縮力の増大により動悸をきたすことがあるが,副作用としての不整脈にも注意が必要である.その他,降圧薬による急激な血圧低下による反射性交感神経刺激や,抗コリン作用のある薬剤によっても頻脈をきたすことがある.
 パニック障害,不安神経症,過換気症候群や閉経期症候群などの心因性の動悸は,ほかの不定愁訴が多いことや,発作時の心電図やほかの検査で異常を認めないことから診断されることが多い.患者の不安を和らげることが重要であるが,心療内科や精神科との連携も考える.[林 秀晴]
■文献
Abbott AV: Diagnostic approach to palpitations. Am Fam Physician, 71: 743-750, 2005.
Giada F, Gulizia M, et al : Recurrent unexplained palpitations (RUP) study. J Am Coll Cardiol, 49: 1951-1956, 2007.
Weber BE, Kapoor WN: Evaluation and outcomes of patients with palpitations. Am J Med, 100
: 138-148, 1996.

出典:内科学 第10版
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

動悸
どうき
心悸亢進」のページをご覧ください

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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