Rakuten infoseek

辞書

労働力【ろうどうりょく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

労働力
ろうどうりょく
Arbeitskraft
マルクス経済学用語。資本制生産のもとでは労働力が特殊な商品として売買される。すなわち商品としての労働力は,他の商品と同じく使用価値と交換価値をもつが,それが特殊な商品であるのは,労働力の使用価値である労働が自己の交換価値を上回る価値を生み出すことにある。労働力の価値は,労働力の所有者である労働者の生活手段の価値によって規定され,したがってこれを上回る価値が,いわゆる剰余価値となる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ろうどう‐りょく〔ラウドウ‐〕【労働力】
物を生産するために費やされる人間の精神的、肉体的な能力

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ろうどうりょく【労働力 labor force】
労働能力ともいう。労働者が商品として所有するものという観点からK.マルクスによって定義された。資本主義のもとで大量の商品として現れる労働力は,ある特定の能力ではなく,無差別で一般的な能力である。それは生産活動に入る以前では,生産活動の際の人間の肉体的・精神的能力の総体という抽象的規定を受けるにすぎない。この労働力は年齢に応じて,また一般に教育の普及に応じて発達する。それゆえ年齢,教育に応じた充用が考えられるようになる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

ろうどうりょく【労働力】
人間が生産活動の際に用いる肉体的・精神的諸能力。労働能力。
労働の担い手。労働者。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

労働力
ろうどうりょく
Arbeitskraftドイツ語
どのような社会においても、人間は自然に働きかけて自然を合目的的に変え、人間が生きていくのに必要な使用価値を生産しなければならない。この場合、人間の身体のうちに実存していて、人間がなんらかの使用価値を生産する際に運用する肉体的・精神的な諸能力の総体を労働力または労働能力という。資本主義社会においては、この労働力が商品化しており、労働者が労働力を商品として資本家に販売し、それによって賃金を受け取る関係が資本主義社会を特徴づけている。というのは、資本主義以前の封建制社会においては、直接的生産者は主要な生産手段である土地に結び付けられ、しかも領主に対して人格的に隷属していたため、労働力商品化の条件は存在しなかったからである。したがって、労働力が商品化するためには、直接的生産者を土地などの生産手段から強制的に引き離す歴史的な過程が先行しなければならない。これが資本の本源的蓄積過程である。この本源的蓄積の結果として、二重の意味で自由な労働者が発生し、労働力商品化の条件が生み出される。ここで、二重の意味で自由な、というのは、自由な人格として自分の労働力を自由に処分しうるということであり、また生産手段から引き離されているために、労働力以外に売るべき商品をもたないということである。
 労働力が商品として売買される限り、労働力商品は他の商品と同様に使用価値と価値との二要因を有する。労働力商品の使用価値は、買い手である資本家に対して新しい価値を創造するということである。労働力はその現実的消費が労働の対象化であり、単に価値を創造するのみならず、それ自身の価値よりも大きな価値を創造するという独自な使用価値をもっている。他方、労働力商品の価値は、他の商品と同様、その再生産に必要な労働時間によって決まる。労働力の再生産は現実の労働者を前提とし、そのためにはある特定額の生活手段を必要とするので、労働力を再生産するのに必要な労働時間とは、労働者が消費する生活手段を生産するのに必要な労働時間に帰着する。したがって労働力の価値は、労働者の維持に必要な生活手段の価値に等しい。そしてこれは、労働者本人の正常的生活状態の維持費、家族の扶養費、および労働者の訓練や育成に必要な育成費、という三つの構成部分からなっており、歴史的・社会的要素を含むが、特定の国の特定の時代には一定のものと考えられる。[二瓶 敏]
『K・マルクス著『資本論』第1巻第2篇(向坂逸郎訳・岩波文庫/岡崎次郎訳・大月書店・国民文庫)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ろうどう‐りょく ラウドウ‥【労働力】
〘名〙 生産を作るために費やされる人間の精神的・肉体的な諸能力。また、労働のための人手。
※初年兵江木の死(1920)〈細田民樹〉三「敵の来ない前の、ほんの短い瞬間に、異常な労働力を絞り出して散兵壕を掘らねばならない」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

労働力」の用語解説はコトバンクが提供しています。

労働力の関連情報

他サービスで検索

「労働力」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.