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助詞【じょし】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

助詞
じょし
日本語の品詞の一つ。一般に,付属語 (辞) のうち活用しないものをさす。それ自身単独で発話されることはほとんどなく,その前の単語に続けて発話される単語である。この点で,助詞は後置詞の一種とみることができる。助詞の分類は学説により異なる。山田文法では,句のなかで果す機能を中心に,格助詞副助詞係助詞終助詞間投助詞接続助詞に分ける。橋本文法では,切れ続き,接続関係などをもとに,副助詞,準体助詞,接続助詞,並立助詞,準副体助詞,格助詞,準副助詞,係助詞,終助詞,間投助詞の 10種に分ける。時枝文法では,話し手の表現の立場を重視し,格を表わす助詞,限定を表わす助詞,接続を表わす助詞,感動を表わす助詞に4分する。

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デジタル大辞泉

じょ‐し【助詞】
品詞の一。付属語のうち、活用のないもの。常に、自立語または自立語に付属語の付いたものに付属し、その語句と他の語句との関係を示したり、陳述に一定の意味を加えたりする。格助詞副助詞係助詞接続助詞終助詞間投助詞(さらに準体助詞並立助詞その他)などに分類される。古くから助動詞あるいは接尾語などとともに「てにをは」とよばれた。

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世界大百科事典 第2版

じょし【助詞】
日本語の品詞の一つ。古来〈てにをは〉とよばれているものにあたり,〈雨がふる〉〈学校から帰る〉の〈が〉〈から〉などがそれである。この品詞に属する語は,文節の構成にあたって,つねに他の語の後に伴われ,文節の頭に立つことがない。この点で助動詞とともに,名詞,動詞,形容詞,副詞,接続詞などの自立語と区別して付属語とよばれるが,さらに付属語の中で活用の体系をもたないと認められる点で,助動詞と区別される。 助詞の役目は,名詞,動詞,形容詞などが,客観視される事態そのものを表すのに対して,それらの事態についての言語主体(話し手)の意味づけに関係する。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

じょし【助詞】
国語の品詞の一。付属語で活用のないもの。自立語に付いて、その語と他の語との関係を示したり、その語に一定の意味を添えたりする。文中でのはたらき、接続の仕方、添える意味などによって一般に格助詞・接続助詞・副助詞・係助詞・終助詞・間投助詞などに分類される。なお、これらのほかにも、並立助詞・準体助詞などが加えられることがある。てにをは。助辞。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

助詞
じょし
日本語の品詞の一つ。辞のうち、活用がなく、単独で用いられることのないもの。それ自身は実質的観念をもたず、上接語句の指し示す客体的な事物・事態に対する言語主体のかかわり方や、聞き手に対する言語主体のかかわり方などを示す。活用をもつ辞である助動詞とともに、膠着(こうちゃく)語としての日本語の特色をなしている。助詞の働きには、素材間の関係の認定に関するもの、素材に対する評価限定を示すもの、陳述の強さに関するもの、文の性質を決定するもの、聞き手との関係を結ぶものなどがあるが、学説によって分類基準が異なり、また名称が同じでも所属語に異同がある。
 大槻文彦(おおつきふみひこ)は、付く語の種類によって1類、2類、3類に分かち、山田孝雄(よしお)は職能とその示す関係とによって次のように分類した。(1)格助詞――体言または副詞に付いて、それらが句の構成要素としてどんな資格にたつかを示すもの。「が・の・を・に・へ・と・より・から・で」など。(2)副助詞――用言の意義に関係をもつ語に付いて、はるか下にある用言の意義を修飾するもの。「ばかり・まで・など・やら・か・だけ・ぐらい」など。(3)係助詞――陳述をなす用言に関係をもつ語に付いて、その陳述に勢力を及ぼすもの。「は・も・こそ・さえ・でも・ほか・しか」など。(4)終助詞――述語に関するもので、つねに文の終止にだけ用いられるもの。「か・え・な(禁制・命令)・よ・い・ろ・とも・ぜ・さ」など。(5)間投助詞――語勢を添えたり、感動を高めたりするのに用いられ、他の助詞に比してその位置が自由なもの。「よ・や・ぞ・ね・がな」など。(6)接続助詞――述格の語に付いてこれを次の句と接続させるもの。「ば・し・と・が・ところが・に・のに・ものを・から・も・とも・けれども」など、の6類である。また、これらの助詞が相互に重なる場合、その順序に規則のあることも説いた。
 橋本進吉は、切れるか続くか、またどんな語に付くかによって分類し、山田の6類のほかに、(1)並立助詞――種々の語に付き、対等の関係で下の語に続くもの。「と・や・やら・に・か・なり・だの」。(2)準体助詞――付く語に体言の資格を与えるもの。「の(安いがほしい)・ぞ(何処(どこ)ぞへ隠した)・から(そういうからには)・ほど」。(3)準副体助詞(連体助詞ともいう)――付く語に副体詞の資格を与えるもの。「の(松の雪)」。(4)準副助詞――付く語に副詞の資格を与えるもの。「と・ながら・まま・きり・がてら・ぐるみ・ごと(皮ごと)・とも(三つとも)」の4類をたてて10分類とし、助詞が相互に重なるときの順位をも詳しく示した。
 時枝誠記(もとき)は、話し手の立場を理解するうえから、意味によって分かち、格を表す助詞、限定を表す助詞、接続を表す助詞、感動を表す助詞の四つとした。学校文法では格助詞、副助詞(係助詞と副助詞をあわせる)、接続助詞、感動助詞(終助詞と間投助詞をあわせる)とする。
 歴史的にみると、助詞は、感動詞、指示語、体言など他の品詞から転じたものが多いと思われるが、その成立は古い。助詞の類に対する認識は奈良時代からすでにあるが、その後、漢文訓読に際して、助詞のほか、同じく日本語特有の文法構造である助動詞、活用語尾、接尾語などもヲコト点によって示され、これらすべてがテニヲハ、テニハと称された。のち、歌学においては、感動詞や一部の副詞の類までも含んでのテニヲハが重視され、その研究は比較的早くから行われていたが、不純物を含まず、しかも助詞の名称が定着するのは山田孝雄以後のことである。
 なお、助詞はparticleと英訳されるが、英文法でのparticleとは「不変化詞」という意味で、冠詞、前置詞、接続詞、副詞、間投詞などを含み、日本語の助詞とは、概念が異なっている。助詞は西欧語の一品詞にのみ該当するものではなく、その働きは西欧語の格変化、前置詞、接続詞や副詞の一部、語序などの役割に対応する。[青木伶子]
『山田孝雄著『日本文法学概論』(1936・宝文館) ▽橋本進吉著『助詞・助動詞の研究』(1969・岩波書店) ▽国立国語研究所編『現代語の助詞・助動詞――用法と実例』(1951・秀英出版) ▽石垣謙二著『助詞の歴史的研究』(1955・岩波書店) ▽此島正年著『国語助詞の研究――助詞史の素描』(1966・桜楓社) ▽松村明編『古典語現代語助詞助動詞詳説』(1969・学燈社) ▽鈴木一彦・林巨樹編『品詞別日本文法講座9 助詞』(1973・明治書院)』

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精選版 日本国語大辞典

じょ‐し【助詞】
〘名〙 品詞の一つ。付属語のうちで、活用がなく、常に自立語、または自立語を含む連語に付属して、その語句の他の語句への関係を示すもの、陳述に一定の意味を加えるもの、相手への働きかけにかかわるものなどがある。助動詞・活用語尾・接尾語などとともに、古くから「てにをは」と呼ばれた。格助詞・副助詞・接続助詞・終助詞の四分類、またはこれに係助詞・間投助詞を加えた六分類が多く用いられる。その他、こまかくは準体助詞・準副体助詞・並立助詞・準副助詞などを立てる。後置詞。助辞。〔日本文法論(1902‐08)〕

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