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分解能

デジタル大辞泉

ぶんかい‐のう【分解能】
器械・装置などで、物理量識別できる能力望遠鏡顕微鏡では、見分けられる二点間の最小距離または視角分光器では、近接する2本のスペクトル線を分離できる度合い。分解力解像度

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

ぶんかいのう【分解能 resolving power】
光学系の結像性能を表すもので,その評価法には対象とする光学系によって次のような種類がある。
mall>[分光器の分解能]
 近接する2本のスペクトル線を分離して観察できる能力をいい,波長λの近くでδλの波長差を分離できるときの分解能をλ/δλで定義する。これは分散系の性能とレンズの結像性能で決まるが,レンズを無収差としたとき,回折格子分光器では回折次数をm,開口に含まれる格子線の数をNとしてmNで,またファブリ=ペロー干渉分光器では干渉次数をkフィネスRとしてkRで,プリズム分光器ではプリズムの底辺の長さをt,プリズム材料の分散をδn/δλ(nはプリズムの屈折率)として,t・(δn/δλ)で与えられる。

出典:株式会社平凡社
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

分解能
ぶんかいのう
resolving power
測定装置がある物理量の値を区別できる能力。分光器では,光の波長を測定するときに識別可能な非常に接近した2本のスペクトル線の平均波長 λ と波長の差 δλ の最小値との比 λ/δλ を分解能という。質量分析器についても同様に MM をもって分解能とする。 M はイオンの質量,δM は識別可能な最小の質量差。眼,望遠鏡,顕微鏡などの結像系については,見分けうる2点間の最小距離,もしくは視角をいう。写真感光材料においては,被写体の微細部を画像として記録できる限界をさして解像力という場合が多い。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

分解能
ぶんかいのう
resolving power

接近した二つの点や線を分離して見分ける能力。望遠鏡では対物レンズが有限の大きさであるので光線束が制限され、光の回折現象によって点や線の像がぼけて広がる。この結果、二つの点や線がある程度以上接近すると、像は二つの山でなく一つの山になってしまって分離できなくなる。分解能はのように無限遠の2点(2線)が分離できる極限の角度をθ(ラジアン)としてθ=1.22(λ/D)(λは光の波長、Dは対物レンズの直径)で与えられる。顕微鏡では、像が物体の構造を再現するためには、物体で回折した光(一次回折光)が対物レンズに入射することが必要で、この条件から分解能は、分離できる最小の距離をdとしてd=λ/NAで与えられる。ここでNAは開口数とよばれる量で、光軸上の物体から対物レンズに入射する光の広がりを2θ、物体と対物レンズの間の媒質の屈折率をnとしたときNA=nsinθである。正常な目の分解能は、視角でいって、2点のとき1′、2線のとき10″程度である。

 分光器の分解能は、接近した波長λとλ+Δλの2本のスペクトル線を分離する能力で表され、λ/Δλで与えられる。プリズム分光器や回折格子分光器では、プリズムや回折格子の大きさが有限であることから、回折によるスペクトル線の広がりが生じて分解能が制限され、前者ではhΔn/Δλ(hはプリズム底辺の長さ、Δn/Δλはプリズム材料の屈折率nの波長λによる変化、すなわち分散)、後者ではmNmは回折の次数、Nは格子線の本数)で与えられる。

[田中俊一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ぶんかい‐のう【分解能】
〘名〙 測定器械や測定装置などで、物理量を識別できる能力。望遠鏡・顕微鏡では、二点間の最小距離または視角を、分光器では、近接するスペクトル線を分離できる度合をいう。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

分解能
ブンカイノウ
resolving power

分光器分解能:波長λにおいて,δλなる波長間隔を有する2本のスペクトル線を識別できるとき,λ/δλを波長λに対する分解能という.プリズム分光器の場合の分解能は最小偏角の位置で最大となり,プリズムの屈折率n,底辺の長さをtとすれば,

となる.回折格子階段格子,ルンマー-ゲールケ平行板の場合の分解能は,干渉に関与する格子本数または光束の数をNとすると,スペクトル次数pに対してpNで表される.一般に回折格子,干渉計による分解能は,プリズムの場合に比べてはるかに大きくすることができる.【】[同義異語]解像力

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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