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分国法【ぶんこくほう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

分国法
ぶんこくほう
戦国大名がその分国を支配統制するために公布した法令家法戦国家法ともいう。法典と単行法令とがある。法典には『御成敗式目 (貞永式目) 』を模範としたものが多いが,それぞれの領国に応じた具体的条項が並んでおり,戦国大名の領国経営の支配意図を読み取ることができる。家臣統制,喧嘩両成敗 (けんかりょうせいばい) ,負担の責任体系,分割相続の禁止などはこれらに共通した内容である。著名なものに,『大内家壁書』『朝倉孝景条々 (朝倉敏景十七個条) 』『今川仮名目録』『相良家法度』『六角氏式目』『結城家法度』『塵芥 (じんかい) 集』『長宗我部元親百箇条』などがある。江戸時代の幕府法令に大きな影響を与えた。

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デジタル大辞泉

ぶんこく‐ほう〔‐ハフ〕【分国法】
戦国大名が領国支配のために制定した法令。民制関係の規定など具体的なものが多い。今川氏の今川仮名目録武田氏の甲州法度など。戦国家法。国法

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世界大百科事典 第2版

ぶんこくほう【分国法】
戦国大名が領国支配のため制定した基本法。戦国家法ともいう。戦国大名が発令した戦国法は,個別的に出された単行法と分国法に大別されるが,分国法は,戦国大名により,その支配対象である家臣団および領国のすべての法の基礎とする目的で制定されたものである。分国法には長期的見通しのもとで重要とみなされる条項が採用され,恒久的効力が付与されており,その大部分は法典の形式をとっている。 分国法を法の規制対象の面より大別すると,家臣団を対象とする家法の要素と,領国民一般を対象とする国法の二つの要素に大別される。

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大辞林 第三版

ぶんこくほう【分国法】
戦国大名が領国統治のために制定した法令。その分国内にのみ有効。国法。壁書。戦国家法。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

分国法
ぶんこくほう
戦国大名が領域(分国)支配のために制定発布した法令。戦国家法(かほう)ともいう。戦国大名が随時必要に応じて発給した個別法に対し、家臣団および分国に対する法全体の基礎とする目的で、恒久的効力を付与し制定発布した集成法である。その性格は、御成敗式目(ごせいばいしきもく)以来の武家法の伝統を継承し、さらに一族や子孫を規制対象とした家訓や相互規制を目的とした一揆(いっき)契状等の在地慣習法を吸収して、分国内における独自の公権の確立を目ざしたものであった。さらに、分国法は以後の江戸幕府法や諸藩法などの近世武家法に大きな影響を及ぼしている。分国法のなかでは、大内家壁書(かべがき)や相良(さがら)氏法度(はっと)などがもっとも早い例であり、そのほか、今川(いまがわ)氏の今川仮名目録、伊達(だて)氏の塵芥集(じんかいしゅう)、武田氏の甲州法度之次第(しだい)(信玄(しんげん)家法)、結城(ゆうき)家法度、六角(ろっかく)氏式目、三好(みよし)氏の新加制式(しんかせいしき)、長宗我部元親(ちょうそがべもとちか)百箇条などが代表的なものである。また、集成法としての分国法をもたない戦国大名においても、後北条(ごほうじょう)氏の場合のように、「国法(こくほう)」とよばれる領国内における基本法規の存在したことが知られている。[大久保俊昭]

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精選版 日本国語大辞典

ぶんこく‐ほう ‥ハフ【分国法】
〘名〙 戦国大名が分国支配・家臣団統制のために制定した法令、特に法典。幕府法・守護法・家法・慣習法一揆契状のような領主間協約等を集大成したもので、法そのものの自立的権威を強調している。法典としては大内家壁書、今川家の仮名目録、伊達家の塵芥集、相良家法度、武田家の信玄家法、結城家の新法度、六角家の義治式目、三好家の新加制式、長宗我部元親百箇条、吉川氏法度などが有名。

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