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出血【しゅっけつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

出血
しゅっけつ
hemorrhage
血液の全成分がそのまま血管外に出る現象。血管の破綻による場合と,血管壁から漏出する場合とがある。前者には,外傷,脳出血などのほか,腸チフス腸結核胃潰瘍などでの出血があり,後者は出血性梗塞子癇黄疸などの場合に認められる。体外への出血を外出血体腔や組織内への出血を内出血という。また出血部位により,胃や食道では吐血,肺では喀血,鼻では鼻出血と呼ぶほか,血尿血便などがある。血液総量の2分の1,約 1.5l以上を失えば失血死を起す。

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デジタル大辞泉

しゅっ‐けつ【出血】
[名](スル)
血液が血管の外に流れ出ること。外出血内出血喀血(かっけつ)吐血下血血尿などがある。「傷口から出血する」「出血多量」
損害をこうむること。犠牲を払うこと。「出血サービス」

出典:小学館
監修:松村明
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栄養・生化学辞典

出血
 血液が血管外にでること.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

しゅっけつ【出血 hemorrhage】
血液の全成分が血管外に出ること。血液中の血漿成分や白血球が血管外に出ることは,血管の損傷がなくとも起こることで,出血とはいわない。出血には,血管壁が破れて出血する破綻(はたん)性出血と,血管壁からにじみ出ることによる漏出性出血とがある。破綻性出血には,外傷による外傷性出血,動脈瘤静脈瘤などの血管壁の病気により血管壁が破れやすくなり出血する場合,悪性腫瘍や結核および胃潰瘍などで血管周囲の組織の破壊が血管壁にも及び出血する侵食性出血などがある。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

しゅっけつ【出血】
( 名 ) スル
体から血が流れ出ること。 「傷口から-する」
血液が血管の外に出ること。 「内-」
損害。犠牲。
人員の損傷・犠牲。 「 -を最小限にくいとめる」
商売上の損害・赤字。 「 -サービス」

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

出血
しゅっけつ
血液のすべての成分が血管の外に出ることで、医学的に重要な現象であり、症状でもある。血管壁が破綻(はたん)して出血する場合を破綻性出血とよび、これには、外傷による外傷性出血、腫瘍(しゅよう)や炎症の病変によって血管壁が周囲から侵されておこる侵食性出血、血圧の亢進(こうしん)が血管壁の破綻をおこす血圧亢進性出血が含まれる。一方、血管壁の破綻がなくても、血管の内皮の接合部から漏れるように出血する場合を漏出性出血という。これは、細静脈、ことに毛細血管と細静脈との合流部に相当する領域でもっともしばしばおこる。また、ビタミンCの欠乏や細菌毒素、アレルギーなどによって血管内皮の相互結合が障害された、いわゆる血管病の際にもおこりやすい。このほか、血液の凝固機転の種々な段階において障害がおこれば、血液の凝固が阻止されて、出血性素質とよばれる出血が生じやすく、止血しにくい状態となる。
 出血は、出血する血管の種類によって、動脈性出血、静脈性出血、毛細管性出血に分けられ、実際に、動脈からの出血は鮮紅色で拍動を有し、静脈からの出血は暗赤色でわいてくるように認められ、毛細管性の出血はじわじわとしみ出すようにみえるなどで区別できる。また、出血は、その大きさによって、皮膚・粘膜などにみられる帽針頭大の大きさを示す点状出血、それより大きく斑点(はんてん)状の斑状出血、および出血した血液がひとかたまりになり腫瘤(しゅりゅう)状として認められる程度の血腫とに分類される。さらに出血の部位によって、それぞれ特別の名称がつけられている。たとえば、鼻腔(びくう)からの出血、つまり俗にいう鼻血は鼻(び)出血あるいは衄血(じくけつ)とよばれ、肺・気管支などから出血して吐き出されたものは喀血(かっけつ)であり、胃・食道などの消化管から出血して吐き出されたものは吐血(とけつ)、逆に肛門(こうもん)から排出されるものは下血(げけつ)とよび分けられている。また、月経の過剰なときは月経過多、月経とは無関係に子宮から出血する場合は子宮出血という。さらに心嚢(しんのう)腔、胸腔、腹腔などの体腔に出血して血液がたまっている状態を、それぞれ血心嚢、血胸(けっきょう)、血腹(けっぷく)とよぶ習慣がある。とくに心筋梗塞(こうそく)の破裂などによって心嚢内に200~800ccの多量の出血をきたすと、この圧迫により心機能が抑制されて急死することがあるが、これは心タンポナーデといわれる。
 一般に出血した血液が体外に流出するものを外出血、組織内あるいは体腔内にとどまっている場合を内出血と総称している。出血などによって血液が失われた状態を失血とよぶが、これには、出血の状況により急性失血と慢性失血とがある。生理的状態における失血としては月経と分娩(ぶんべん)があり、その出血量は月経で約50cc、分娩で約300ccとされている。一般に健康成人では全血量の半分にあたる約2000cc以上を失うと失血死をきたすといわれている。出血が少量でも持続しておこれば貧血をきたし、大量の出血が急速におこればショック状態となる。出血に対しては適切な止血処置と輸血・輸液による血液量の補給が重要である。[渡辺 裕]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

しゅっ‐けつ【出血】
〘名〙
① 血が出ること。赤血球を含む血液の全成分が血管の外に出ること。血液が体外に出るものを外出血、組織内または体内に出るのを内出血、内臓の出血が体外に出るものを喀血・吐血・下血・血尿という。
※鶴岡事書日記‐応永二年(1395)五月一一日「御出血事者以て人馬同事候」
※坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一〇「鼻柱をなぐられて大分出血したんださうだ」 〔徐陵‐東陽双林寺傅大士碑〕
② 犠牲をはらうこと。損害をこうむること。欠損すること。
※赤い自転車(1952)〈阿川弘之〉「パチンコ屋に改業して『プロ的行為お断り、出血的サービス』等という貼り札を出して」

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