Rakuten infoseek

辞書

出挙【すいこ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

出挙
すいこ
古代の貸付けの一種。公私の2種がある。公出挙とは,春,国司官稲を貸し与え,秋の収穫のとき5割ないし3割の利息をつけて返納させたことをいい,目的は,勧農救貧にあったが,奈良時代頃からは,貸付けも強制的になり,一種の雑税となった。私出挙は営利が目的で,利息も 10割に及んだ。 (→借貸 )

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

しゅっ‐きょ【出挙】

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

すい‐きょ【出挙】

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

すい‐こ【出挙】
古代、農民へ稲の種もみや金銭財物を貸し付け、利息とともに返還させた制度。国が貸し付ける公出挙(くすいこ)と、私人が貸し付ける私出挙(しすいこ)とがある。すいきょ。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

すいこ【出挙 chū jǔ】
〈出〉は貸出し,〈挙〉は利付きの貸付け,〈出挙〉となると利貸の汎称
【中国】
 中国では日本古代律令制下のごとき制度用語としては用いられていない。しかし日本の出挙の源流には,春時農民に穀物(食糧ないし種子)を貸し付け,秋の収穫時に5割(ときには10割)の利息をつけて返還させる中国における一般的慣行の存在があった。本来は農民の再生産を保証する機能を担うべきものであったが,州県の財政収入として重視されるにいたり,公廨(こうかい)(官庁)の麦粟を強制的に貸し付け,凶作の際は抵当物件を差し押さえたりする収奪の手段となった。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

すいきょ【出挙】

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

すいこ【出挙】
古代の、利息を付けて稲や財物を貸し付ける制度。春に農民に官稲を貸し付け、秋に三割から五割の利稲とともに回収する。国が行う公出挙くすいこと私人が行う私出挙しすいことがある。公出挙は初め勧農・救貧を目的としたが、奈良中期以降強制的に行われ、一種の税となった。私出挙は稲のほかに銭や物を貸し付け五割から一〇割の高利を認められ、中世まで広く行われた。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

出挙
すいこ
古代に行われた稲粟(とうぞく)、銭、財物の利息付き貸付。一種の高利貸であった。国家が行うものを公出挙(くすいこ)、民間で行われるものを私出挙といった。養老令(ようろうりょう)の規定では、稲粟出挙の利息は年に10割、公出挙の場合は5割であり、財物出挙は480日で利息が10割を超えてはならぬとされている。出挙の起源については諸説があるが、本来は端境(はざかい)期に食料や種稲を貸し与える共同体の慣行から出たものと考えられる。しかし律令(りつりょう)国家の地方財政が、田租として徴収した稲を直接支出せず、いったん出挙してその利息を消費するという形で運営されたため、出挙が国家財政の運用に欠かせぬものとなり、財政の膨張に伴って租税化していった。諸国で行われた公出挙の収支は、毎年作成される正税帳(しょうぜいちょう)に記載され、中央政府に報告された。出挙は初め個人を対象にして行われたが、平安初期には戸に貸し付けられるようになり、ついで田地に割り当てられて、田租と並ぶ土地税に変わってゆく。私出挙は貴族、豪族、有力農民らの重要な収入源であったが、生活に困窮した農民の側も出挙を必要としたため、出挙を媒介とする農民の隷属化が進んだ。ことに利息を返済できない場合に、債権者のもとで労働する役身折酬(えきしんせっしゅう)の制度は、農民の隷属を強めることになった。私出挙の弊害を認めた政府は、奈良時代から平安時代にかけて何度か禁令を出したが効果はなかった。[長山泰孝]
『薗田香融著『日本古代財政史の研究』(1981・塙書房)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

しゅっ‐きょ【出挙】
※発心集(1216頃か)二「律師は出挙(シュッキョ)をして命つぐばかりを事にし給へりと聞に」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

しゅっ‐こ【出挙】
〘名〙 (「こ」は「挙」の呉音) =すいこ(出挙)色葉字類抄(1177‐81)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

すい‐きょ【出挙】

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

すい‐こ【出挙】
〘名〙 (「こ」は「挙」の呉音) 古代、稲や財物を貸しつけて利息を取ること。春の耕作前に貸し出し、秋の収穫後利息と共に収納した。元来は勧農と貧民救済のためのものであったが、奈良時代以降一種の税として諸国の有力な財源となった。官が貸し付けるものを公出挙(くすいこ)といい、私人が行なうものを私出挙といった。利率は、公出挙で五割、ときに三割、私出挙で一〇割。また、後世ひろく利息付貸付のことをいう。
※令義解(718)雑「凡出挙。両情和同。私契。取利過正条者。任人糺告」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

出挙」の用語解説はコトバンクが提供しています。

出挙の関連情報

他サービスで検索

「出挙」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.