Rakuten infoseek

辞書

円口類【えんこうるい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

円口類
えんこうるい
ヤツメウナギ類とヌタウナギ類に用いられることもある名称軟骨魚類条鰭類および肉鰭類(→硬骨魚類)とは起源も体の造りも大いに異なる。体は細長い円筒形で,粘液に富んだ皮膚をもち,はない。胸鰭腹鰭を欠く。口は吸盤状または裂口状となっていてがない。外鼻孔は頭頂部または吻端に 1個ある。鰓は嚢状で,種によって 5~16対ある。内部骨格はすべて軟骨。雌雄異体または同体。ヤツメウナギ類は変態する。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

えんこう‐るい〔ヱンコウ‐〕【円口類】
軟骨魚類硬骨魚類とともに広義魚類を構成する一群現生では最も原始的な魚で、ヤツメウナギ目とヌタウナギ目がある。体はウナギ形で、骨は軟骨。うろこを欠き、粘液に富む。胸びれ腹びれがなく、背びれ尾びれしりびれはつながる。口は円形の吸盤状で、あごがない。嚢状(のうじょう)のえらが6~15対ある。大部分は淡水産、一部が海産。嚢鰓類(のうさいるい)。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典

円口類
 無顎類と同義に使われる場合(Agnatha)とその中のメクラウナギなどが属するメクラウナギ目とヤツメウナギが属するヤツメウナギ目をまとめて指す場合(cyclostomes)がある.無顎類は脊索動物門,脊椎動物亜門,無顎動物下門をいう.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

えんこうるい【円口類】
脊椎動物のうち,もっとも原始的な形質をもつ無顎口上Agnathaに属する魚類(無顎類)はデボン紀末までにほとんど絶滅し,残った現存種を含む唯一の綱が円口類Cyclostomiである。メクラウナギ目,ヤツメウナギ目がこの綱に属する。いずれも体は細長い円筒形で,皮膚は柔軟で,つねに粘液を分泌しているため表面粘滑であり,うろこはない。口はまるく吸盤状で,上下の両顎骨はない。円口類の名称もこれによる。口の中に角質の歯を備え,他の動物の体表に吸着したうえ,この歯を突出させて肉を食い血液を吸う。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

えんこうるい【円口類】
脊椎動物無顎類のヤツメウナギやメクラウナギの仲間の総称。最も原始的な魚類。一般にウナギ形で骨格は軟骨からなり、鱗うろこ・胸びれ・腹びれ・肋骨・顎骨がない。口は円形の吸盤状ないし漏斗状で、大形魚類に吸いつき歯で穴をあけ、体液や筋肉を餌えさとする。ビタミン A を豊富に含み、食用にもする。 → 無顎類

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

円口類
えんこうるい
CyclostomiCyclostomata
無顎(むがく)上綱Agnathaのなかの現生種に対して用いられていた分類名。動物分類学上、脊索(せきさく)動物門のヤツメウナギ類とヌタウナギ類に属するもっとも原始的な魚類の総称であったが、化石種を含めた分類体系を構築するなかで、ヤツメウナギ類は頭甲綱に、ヌタウナギ類はヌタウナギ綱になった。両類をまとめた円口類は、正式な分類名ではないが、便利な用語として慣習的に使われることがある。しかしこの類の分類体系は研究者によって異なり、きわめて流動的である。この類の体はウナギ型で皮膚は滑らかである。口は円形で吸盤状で、明瞭(めいりょう)な両あごをもたない。えらは袋状で5~15対、外鰓孔(がいさいこう)は1~15対。背びれと尾びれはあるが、胸びれや腹びれはない。魚類に含まれているが、あごに骨がなく、外鼻孔や生殖腺(せん)が無対であるなどの特徴から、現生の魚類とは大きく異なる。この類はそれぞれで古生代に栄えた魚類の特徴を現在も保持している点で「生きた化石」といえる。淡水や海洋に分布し、魚類や大形の水生動物に吸着し、肉をそぎ取るように食べるほか、体液も吸う。このため、サケ・マス類など有用魚類を大量に死滅させることがある。[落合 明・尼岡邦夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

えんこう‐るい ヱンコウ‥【円口類】
〘名〙 脊椎動物の最も原始的な一群(綱)の名。体は細長くウナギ形。上下の両顎(あご)、胸びれ、腹びれを欠く。外鼻孔は一個で、目の直前の背中線上または吻(ふん)の前端に開く。鰓孔(さいこう)が七対で、八個の目があるようにみえる。ヤツメウナギ目と、目が退化的で皮下に埋没し外からその存在が認められないメクラウナギ類とに大別される。〔生物学語彙(1884)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

円口類」の用語解説はコトバンクが提供しています。

円口類の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.