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内部生命論【ないぶせいめいろん】

大辞林 第三版

ないぶせいめいろん【内部生命論】
論文。北村透谷著。1893年(明治26)発表。山路愛山との論争のなかで書かれたもの。肉体的(外部)生命に対し、人間独自の精神的(内部)生命の実存を主張。

出典:三省堂
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デジタル大辞泉

ないぶせいめいろん【内部生命論】
北村透谷による評論。明治26年(1893)「文学界」誌に発表。キリスト教的な生命概念に基づき、封建的価値観対置するものとして、近代的人間の内面実存強調

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ないぶせいめいろん【内部生命論】
北村透谷の評論。1893年《文学界》第5号に発表。この論文は,山路愛山との間で激しく交わされた〈人生相渉論争〉を踏まえ,あらためて自分の思想的な立場を原理的に明らかにするために書かれた。そこで透谷が中心に置いたのは,もともとキリスト教からきている〈生命〉の概念である。彼はこれを内部の経験,根本の生命と呼んで,勧善懲悪などの儒教道徳や戯作文学の封建的・形式的な価値観に対置させ,それを主体的に転換させる近代的な内容で満たそうとした。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

内部生命論
ないぶせいめいろん
北村透谷(とうこく)の文芸評論。1893年(明治26)5月に、彼を中心とする同人誌『文学界』に発表したものだが、そのすこし前の論文『人生に相渉(あいわた)るとは何の謂(いい)ぞ』(1893.2)以来の、民友社的功利主義の文学観に対する一連の根本的批判の文章のうちのまさにピークをなす論文で、同時に透谷の文芸評論全体を代表する。『人生に相渉るとは何の謂ぞ』ではまず山路愛山(やまじあいざん)を批判したが、ここでは、透谷が青年時代以来種々の示唆を与えられてきた民友社の総帥徳富蘇峰(そほう)の啓蒙(けいもう)主義文学論に対する根本的な批判を始めている。もはや啓蒙の段階は終わったのだ、創造の現場で人間の「内部生命」を引き出してこれを「ソルブ(解釈)」することと結び付いての批評でなければならぬ、というのが透谷の主張で、それは日本近代文学の目的を初めて理論的に明らかにしたものでもあった。[小田切秀雄]
『『北村透谷選集』(岩波文庫) ▽『人生に相渉るとは何の謂ぞ』(旺文社文庫)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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