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内皮【ナイヒ】

デジタル大辞泉

ない‐ひ【内皮】
物の内側の皮。⇔外皮
脊椎動物の血管リンパ管などの内腔表面を覆う1層の扁平な上皮細胞群。一般に透過性があり、毛細血管では血液成分などが出入りする。
植物の根・茎・葉の皮層の最も内側にあり、中心柱を取り巻く1層の細胞からなる組織。

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栄養・生化学辞典

内皮
 血管,リンパ管,心臓などの内面を覆うへん平な表皮細胞の層.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

ないひ【内皮】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ないひ【内皮】
植物の皮層の最も内側の層。中心柱まれに個々の維管束の外側を囲む一層の柔細胞群。種子植物の根や羊歯しだ類に普通にみられる。
脊椎動物の血管・リンパ管・心臓の閉鎖された内腔の壁をおおう一層の薄い上皮細胞群。 → 外皮

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

内皮
ないひ
維管束植物の維管束組織を取り巻く基本組織に属する細胞層をいい、ほとんどの場合一層からなる。内皮細胞細胞壁のうち、器官の表面に対して垂直方向の壁の一部は、細胞を鉢巻状に取り囲んでスベリン(木栓質)化するという明確な特徴をもつ。このスベリン化した部分をカスパリー線といい、細胞壁の断面を観察したとき、点状にみえる場合はとくにカスパリー点という。内皮細胞どうしは、カスパリー線の部分で互いに強く接着するとともに、内側の原形質体の細胞膜とも強く結合している。これは、原形質分離をおこさせてもここだけは分離しないことで確かめられる。このように、内皮の特徴は、基本組織と維管束組織の間を水や物質が輸送されるとき、細胞間隙(かんげき)を通ってきたものでも、かならず内皮細胞の細胞質を通過しなければならないという構造になっていることである。内皮は、普通、シダ植物では根・茎・葉において、裸子植物では根と球果類の葉で、被子植物では根でみられる。なお、中心柱説(高等植物の基本構造に中心柱を置き、その諸型の発達から高等植物の進化をとらえようとする学説)では、内皮は皮層と中心柱とを境する組織で、皮層の最内層にあたる。
 根での放射中心柱では、根端分裂組織から皮層へと分化してきた組織のうちの最内層において内皮に分化する過程が示される。種子植物の茎では、ほとんど内皮が認められないが、若い茎では、維管束組織を取り囲んで、多くのデンプン粒を含むデンプン鞘(しょう)とよばれる細胞層がみられる。双子葉植物ではカスパリー線を生ずる例もあるため、デンプン鞘は内皮と関連づけられている。もちろん、内皮は中心柱の外側を取り囲むだけではなく、シダ植物の環状中心柱では、内側にも内皮のある場合があり、網状中心柱では分柱が内皮に取り巻かれている。
 内皮細胞の細胞壁が二次肥厚することは、単子葉植物の根でよくみられる。とくにこの場合は、内側の細胞壁が厚くなり、リグニン(木質素)化もおこる。このとき、木部のすぐ外側の内皮細胞は、二次肥厚が遅れて、穴があいたようになるが、これを通過細胞という。種子植物の根が二次肥大するときや、側根が分化するときは、内鞘の細胞の増殖などによって、内皮はやがてつぶれていく。しかし、シダ植物の根では、側根は内皮起源によるため、内皮細胞は増殖して根端を形成する。[西野栄正]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

うち‐かわ ‥かは【内皮】
〘名〙
① 内側の皮。ないひ。
※自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉写生帖「菊石と云はうか、柘榴の内皮(ウチカハ)と云はうか」
② 宝石などの磨き上げたもの。

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ない‐ひ【内皮】
〘名〙
① 内側の皮。⇔外皮
小学読本(1873)〈榊原芳野〉一「糠 米の内皮なり。其用多し。菜蔬を漬貯へ、味噌を作り、物を洗ふ」
高等植物の根・茎・葉で、皮層の最内層をなし、鞘状に中心柱を取り巻く一層の細胞からなる組織。細胞壁は特殊な肥厚を示す。〔生物学語彙(1884)〕
脊椎動物の血管・リンパ管・心臓などの内腔壁を覆う単層扁平上皮性組織。

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