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光化学スモッグ【こうかがくスモッグ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

光化学スモッグ
こうかがくスモッグ
photochemical smog
大気中の窒素酸化物 NOx と炭化水素 HC が,強い太陽光線により環境中で化学的に反応し酸化力の強いオキシダントまたは還元性物質であるホルムアルデヒドアクロレイン,その他硝酸ミスト硫酸ミストを発生させる現象。オキシダントが白色や薄青色の靄 (もや) 状となって視程に影響を与えることから命名された。主成分過酸化物であるオキシダントで,オゾン O3 ,パーオキシ・アセチル・ナイトレート PAN-RCO3NO2 など。このうち O3 がオキシダントの 90%を占める。目やのどを刺激し,ときには起立性調節障害アレルギーの原因ともなり,また四肢のしびれ呼吸困難などの重症被害を引起すこともある。植物にも影響を与え,タバコサトイモなどの被害が報告されているほか,ゴムの劣化が起る。 1991年の光化学オキシダント注意報の発令は,延べ 121日(15都府県)であった。原因は主として工場,ビル冷暖房などの小規模発生源,自動車から排出される NOx と,主として自動車,工場,石油類貯蔵所などから排出される HC である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

光化学スモッグ
大気中で高濃度になった光化学オキシダント(オゾンなど)が主な原因。車や工場が排出する窒素酸化物などが、太陽光を浴びて化学反応を起こして生じる。ごく細かい微粒子も同時にできるため、もやがかかったような状態になる。目やのどの粘膜を刺激したり、農産物悪影響を与えたりする恐れがある。
(2007-07-18 朝日新聞 夕刊 環境)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

光化学スモッグ
車や工場が排出する窒素酸化物などが太陽光を浴び、化学反応を起こして発生する光化学オキシダントが主な原因。目がチカチカする、のどが痛いなどの症状が出ることもある。
(2008-04-19 朝日新聞 朝刊 1総合)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

こうかがく‐スモッグ〔クワウクワガク‐〕【光化学スモッグ】
太陽からの紫外線などによる光化学反応で、大気中のオキシダントなどの濃度が高まって発生するスモッグ。多くは、自動車の排気ガスなどに含まれる炭化水素窒素酸化物が反応して生じる。人体・動植物に有害。

出典:小学館
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編集協力:曽根脩
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世界大百科事典 第2版

こうかがくスモッグ【光化学スモッグ photochemical smog】
光化学スモッグとは,光化学オキシダントが大気中で生成し,逆転層の形成や風が弱く太陽光線が適度に強く気温が高いなどの気象条件によって,地表での光化学オキシダント濃度が高くなる現象をいう。光化学オキシダントoxidantは酸素よりも酸化力が強く中性ヨードカリ溶液中のヨードカリを酸化してヨードを遊離させる大気中物質を総称する呼名で,その大部分はオゾンO3であり,パーオキシアセチルナイトレートperoxyacetilnitrate(PAN),パーオキシベンゾイルナイトレートperoxybenzoylnitrate(PBzN)などの過酸化物も微量含まれている。

出典:株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版

こうかがくスモッグ【光化学スモッグ】
光化学オキシダントが大気中に高濃度に滞留した状態。目や呼吸器に障害をもたらす。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

光化学スモッグ
こうかがくすもっぐ
photochemical smog
汚染した大気中の炭化水素と窒素酸化物とから、光化学反応によって生成するスモッグ。最初アメリカロサンゼルスでみいだされたためにロサンゼルス型スモッグとよばれることもある。窒素酸化物のうち、二酸化窒素NO2は太陽光線を吸収して、一酸化窒素と酸素原子に解離するが、この酸素原子の大部分は酸素分子と結合してオゾンとなる。このオゾンや窒素酸化物などの酸化性物質と、炭化水素との間の複雑な反応から、種々の汚染物質が生じるものと考えられている。
 汚染物質のなかには、PAN(ペルオキシアセチルナイトレート)などの過酸化物や、アクロレイン、アセトアルデヒド、硝酸アルキルエステルなどが認められているが、これらの物質が、複雑な化学変化をおこして生じた、強い酸化性のある物質がオキシダントと総称される。視程障害の原因となるスモッグ粒子についてはまだ未解明の部分が多いが、高分子量の難揮発性成分の凝縮したもの、あるいは、ほかの浮遊粒子の表面に汚染成分が吸着したものなどと考えられている。発生機構、本体などにはまだ不明の点が多く、研究はこれからである。[山崎 昶]

気象

多少視程を悪くするのでスモッグというが、この場合のスモッグには自然の霧は普通含まれない。排出されたガスは大気中で変質するから、そのときの気象によって変質の度合いが異なる。法令で定められている光化学オキシダントの環境基準は1時間値0.06ppm以下である。都市では光化学スモッグの濃度が高くなると、注意報や警報が出され対策がとられる。それらのレベルは大気汚染防止法に基づいて都道府県条例で定められるが、一般には注意報レベルとして1時間値0.12ppm、警報レベルとして0.4ppmが採用されている。[大田正次]
『J・W・ムーア、E・A・ムーア著、岩本振武訳『環境理解のための基礎化学』(1980・東京化学同人)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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