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元素記号【ゲンソキゴウ】

デジタル大辞泉

げんそ‐きごう〔‐キガウ〕【元素記号】
元素種類を示すほか、その元素の原子1個あるいは1グラム原子を表す記号元素名の頭文字か、頭文字に1字添えて表す。水素はH、塩素Clなど。原子記号。→周期表補説

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

元素記号
 原子記号ともいう.元素の種類を表す記号.

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世界大百科事典 第2版

げんそきごう【元素記号】

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大辞林 第三版

げんそきごう【元素記号】
元素(原子の種類)を表す記号。現在使われているものは、スウェーデンのベルセーリウスが1814年に元素のラテン語名や英語名・ドイツ語名などの頭文字か、頭文字に他の一字をそえてつくったものに若干の改良と付け加えをしたもの。元素記号は、化学式中ではその元素の原子一個あるいはその一モルを表している。原子記号。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

元素記号
げんそきごう
symbol of element
元素の種類を表す記号。たとえば水素はH、酸素はOなどと示す。原子の種類を表すものと考えて原子記号ともいう。これらの記号は、それぞれの元素を表すとともに、その元素の1原子あるいは1グラム原子をも意味し、さらに同位体(アイソトープ)の発見に伴い、記号の左肩などに質量数をつけて同一元素名の各原子を区別するようになったので、その意味では原子記号というほうが妥当である。
 一般に元素の名称の頭文字、またはつづり字中の適当な文字との組合せで表され(基本的にはラテン語が使われる)、万国共通の記号が定められている。[中原勝儼]

元素記号の変遷

物質にそれぞれ特定の記号を用いることは、古くから行われており、今日のような元素記号になるまでには種々の変遷があった。そのような記号が用いられ始めた時代、地方あるいは民族について、よくわかっているわけではないが、金、銀、銅、水銀、鉄、錫(すず)、鉛の七つの金属を七星と対応させて、それらの記号としたことは、きわめて古い時代のようである。古代エジプト人はすでに図Aの(1)のような記号を用いていたといわれる。
 それらは、中世の錬金術時代に至るまでの長い間、いくぶんの変化はあったが、かなりよく使われていた。また、このほか、アリストテレスの四元素に対しては図Aの(2)のような記号も用いられていた。これらの記号は、神秘的な要素の強いもので、合理的な意義のあるものではなかったが、スウェーデンのベリマンは彼の著書のなかで(1775)、59の元素、化合物を記号で表し、反応式を示していることは注目してよい(図Aの(3))。
 しかし18世紀に元素観がようやく確立され始めるとともに、フロギストン説は否定され、新しい理論も生まれ、各種の化学反応を表すために便利な記号が要求されるようになった。このような意味では、1787年フランスのハッセンフラッツJean Henri Hassenfratz(1755―1827)らが用いた化学記号は重要な意味をもっていた。彼らは、化学記号は化合物中の元素の数、割合などを表すだけでなく、同時にそれらが互いに作用する様式を示すべきであると考えた。これは現在の元素記号の基となった考え方でもある。彼らは、たとえば図Aの(4)のような丸や四角、三角などの簡単な図形で物質の種類(金属、酸根、塩基根、土類など)を表し、それにさらに文字を入れるなどして区別した。このとき個々の金属を表すなどのため名称の頭文字を用いている。これはきわめて合理的で優れたものであったが、書くのにめんどうであったので、それほど普及しなかった。その後19世紀に入ってまもなく、イギリスのドルトンの用いた化学記号は有名であるが、ハッセンフラッツの記号と比べてそれほど優れたものとはいえない。ドルトンの記号は図Aの(5)のようなものである。各種の円を用いたドルトンの記号では、各記号は1個の原子を表し、さらに原子の重さを表すものであったが、このことは現代的な意味で非常に重要なものであった。
 ついで1813年スウェーデンのベルツェリウスは、各元素を表すのに文字記号を用いることを提案したが、これが現在の元素記号の基となった。しかし19世紀の間には多くの変遷があり、現在のような記号が用いられるようになるまでには、かなりの紆余曲折(うよきょくせつ)があった。たとえば酢酸について、年代順にその記号の変遷を示すと図Bのようになる。[中原勝儼]

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精選版 日本国語大辞典

げんそ‐きごう ‥キガウ【元素記号】
〘名〙 元素の種類を表わす記号。水素H、酸素Oなど、元素名のラテン語、英語、ドイツ語、フランス語などの頭文字をとって万国共通に用いられる。原子記号。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

元素記号
ゲンソキゴウ
symbol of elements

元素名を表す記号.例:水素H,酸素O.2008年現在,純正および応用化学連合(IUPAC)で制定されている元素記号は,原子番号1の水素Hから111番のレントゲニウムRgまでの111種.元素名の定まっていない112~116,118番元素は暫定的に組織名(ラテン語の数字の頭文字に金属を表す語尾iumを付け,たとえば,112はun un bium,Uub)を使用する.元素記号の歴史は古代にまでさかのぼることができるが,今日の元素記号の表示方式は,J. Berzelius(ベルセリウス)の提案によるもので,原則として元素のラテン語名の頭文字の大文字またはそれに適当な1字を加えたものである.幕末の写真家で津藩々校・有造館・蘭学講師の上野彦馬は,著書「舎密局必携」(文久2年,1862年)で,元素記号として宇田川榕菴の翻訳した「舎密開宗」の元素名の最初の一文字ないし二文字を使うことを独自に考案した.たとえば,水素は「喜度羅厄涅(ひどらげにむ)」で「喜」,炭素は「加爾勃(かるぼ)(に)究母(きゅむ)」で「加勃」である.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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