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俗語【ぞくご】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

俗語
ぞくご
slang
一般によく用いられてはいるが標準語法からははずれているとみなされる口語表現。広い範囲で用いられる点で隠語と区別される。俗語的特徴は,発音や音調,文法の面にもみられるが,最も普通には語彙の面にみられる。「買ったばかりなのにすぐイカレタ (=こわれた) 」「きょうはツイテル (=運がいい) 」などでわかるように,書き言葉や正式の話し言葉で用いることはためらわれるが,逆に文学作品などで効果をねらって用いられることもある。俗語と感じられる程度は語によってさまざまであり,「非常に」の意味の「とても」は現在では俗語とは感じられなくなっている。また,素性も多様で,新しい語形,従来の語に付加された新しい意味,外国語や方言からの借用などがある。

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デジタル大辞泉

ぞく‐ご【俗語】
文章語や雅語に対して、世間で日常的に用いる言葉。口語。
あらたまった場面では使われないような卑俗な言葉。「てめえ」「やばい」の類。スラング。
俗諺(ぞくげん)」に同じ。
「奢(おご)る者は久しからずと―にも云ひ伝へ」〈都鄙問答・四〉

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世界大百科事典 第2版

ぞくご【俗語】
日常のくだけた卑俗な表現に用いられる語。スラング。特殊な職業用語,学生言葉,隠語の類もこれに属する。現在の日本語のように書き言葉と話し言葉が接近し,その差が小さくなると,俗語とそうでないものの具体的な限界を示すことはむずかしい。またある時期には目新しい表現でも,使い古されると新鮮みが失せてふつうの語彙になってしまう。たとえば〈大きい〉に対する〈でっかい〉,〈非常に〉に対する〈うんと〉などは,すでに卑俗な感じが薄れている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ぞくご【俗語】
(詩文に用いる雅語に対して)日常会話に用いる言葉。俗言。口語。俗話。主に明治期に用いられた用語。
(標準的な口語に対して)あらたまった場では用いにくい、くだけた言葉。スラング。さとびごと。俚言りげん

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日本大百科全書(ニッポニカ)

俗語
ぞくご
今日では、くだけたことば、卑俗なことばを意味することが多く、スラングとほぼ同義に用いられている。しかし「俗語」という語は古くから文献にみえる。『風土記(ふどき)』『万葉集』などに使われている「俗語」は、土俗の語、方言といった意味であると思われる。ついで、「雅語」「文章語」に対して日常普通に用いる語を意味するようになった。
 今日、俗語とされるものには、「ちゃらんぽらん」「ちゃんばら」「とっちめる」「わりかた」などがあるが、普通の語とどこで境界線を引くかについては、判断に個人差がある。一つの語を、ある辞書では俗語とし、他の辞書では普通の語とするという場合もみられる。[鈴木英夫]
『永山勇「古典に見える『俗語』の意義に就て」(『国語と国文学』1942年6月号所収・至文堂) ▽樺島忠夫・飛田良文・米川明彦編『明治大正新語俗語辞典』(1959・東京堂出版)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ぞく‐ご【俗語】
〘名〙
① 詩歌、文章などに用いる文字ことば(雅語)に対して、日常の話しことば。
※令集解(738)職員「古記云。端正。俗語賀富好也」
※古今著聞集(1254)四「さりながらも俗語はばかりあればとて」 〔後漢書‐蔡邕〕
② 標準的な口語に対して、あらたまった場面では用いられないような、くだけたことば。俗言
※時間(1969)〈黒井千次〉二「ペーパーバックスのアメリカの小説を選んだ〈略〉俗語が多すぎて読みにくいのよ」
③ 人々が言いならわしていることわざ。俗諺。
※蔭凉軒日録‐寛正二年(1461)七月一五日「風夏中有暴雨。則必有三日之雨也。世俗常之語也。十三十四下雨也。今日不下雨。然則俗語又不当也」
④ 仏法に関係のない俗人のことば。〔日葡辞書(1603‐04)〕
⑤ 中国近世の口語をいう。
※随筆・秉燭譚(1729)三「因て按ずるに、後世の俗語に人を儞們と云ことあり。児郎偉もそのたぐひなるべし」

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