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供犠【くぎ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

供犠
くぎ
sacrifice
供物やいけにえ神霊えること。人身供犠の場合もある。一般には動物や人間の犠牲供物とは区別されており,その歴史的な前後関係などの論議もなされてきたが,両者を一括した呼称として供犠という用語がある。

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デジタル大辞泉

きょう‐ぎ【供犠】

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編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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く‐ぎ【供犠】
神に、いけにえを供える宗教的・呪術的(じゅじゅつてき)儀式。また、そのいけにえ。きょうぎ。

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世界大百科事典 第2版

きょうぎ【供犠】

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くぎ【供犠】

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大辞林 第三版

きょうぎ【供犠】

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(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

くぎ【供犠】
宗教などで、特定の宗教的目的と共同体の結束のために、いけにえ・犠牲を神に捧げること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

供犠
くぎ
sacrifice
神霊に対して供物(くもつ)や生贄(いけにえ)を捧(ささ)げること。初穂を神に供えることと、人間を宗教的に殺戮(さつりく)する人身御供(ひとみごくう)とでは、「残酷さ」という基準において大きな隔たりがある。したがって一般には、供物offeringと生贄victimとを区別して、生贄それも人身の供犠を歴史的先行形態と考え、人間感情の成熟とともに人身から動物へ、生贄から供物へと供犠が変化してきたと説明できる。しかし、このような供物と生贄との区別は、「残酷さ」という近代人の感覚を基準としたものであり、本質的根拠に欠け、かえって供犠という現象の全体性を理解しにくくしている。同時に、供犠という広範な現象のなかで、とくに近代人が「残酷だ」と感じるような殺戮、流血といった特定の要素だけが供犠として強調される傾向がある。このことがさらに、供犠―残酷―野蛮―未開という狭隘(きょうあい)な観念連合を生み出す。そもそも神前にて奴隷ののど笛をかき切ってその死肉を食べることと、仏壇に供えたおはぎを食べることとは同じである。アステカ人は毎年5月と12月の2回、小麦粉をこねて大神の像をつくり、これを礼拝したのちに砕いて厳かに食べた。また9月には美しい少女奴隷を女神の装束で飾り礼拝したのちに、彼女の首をはねて鮮血を振りまいた。彼女の手足が食べられることもあった。このことは、供物が犠牲の単なる代替物ではないことを示している。供物も人身御供もともに供犠の一部を形成している。サクリファイスsacrificeの原義は「聖化」であり、その意味ではあらゆる聖なる行為をサクリファイスとよぶことができる。実際に、その形態や機能は多様だが、供犠はあらゆる文化に広範にみられる現象である。
 供犠として捧げられるものは多様である。供物としては初穂などの新穀のほかに酒類や乳製品などがある。動物犠牲としてはウシ、ヒツジ、ヤギなどの食用家畜が一般的だが、ほとんどすべての動物が犠牲となる。犠牲のと畜法も斬殺(ざんさつ)、刺殺、絞殺、撲殺などいろいろだが、アイヌやインドのように流血を好まない場合がある。供物やと畜された犠牲は、人間によって消費される以外は、破砕、散布、焼却などによって処理される。こうした供物や犠牲は、神霊に対して捧げられるのだが、その目的は、霊的交流、贈与、交換、取引、厄払い、浄化、贖罪(しょくざい)、生命力の獲得などである。
 供犠についての学説は、神に対する贈与であるという考え(タイラーの贈与説)や、神と人間が犠牲を共食することによって交流するという考え(ロバートソン‐スミスの交流説)などが有名であるが、犠牲の性質に対する考え方によって三つに分けられる。(1)犠牲を単なるモノとみなす(贈与説)。(2)神と犠牲との同一化を強調する(ロバートソン‐スミス、フレーザー)。(3)人間と犠牲との同一化を強調する(ユベールとモース)。しかしリーチによれば、犠牲を聖界と俗界との媒介物として位置づけることによって、これらの諸説を包括することができる。神霊の属する聖界と人間の属する俗界は排他的に区別されているのだが、この二つの世界を媒介する境界領域が供犠の行われるとき空間となる。したがって供犠に際して、供物や犠牲は聖化されるにしたがって俗界から境界へとその帰属を移し、その聖性の高まりにおいて破却される。この時点で、俗界と聖界は混交した状態にあり、犠牲はきわめて危険なものとなりタブー視される。この後、犠牲の生命は聖界へ帰属して神霊のものとなり、死体は俗界に帰属して人間のものとなる。このことによって混交した二つの世界はふたたび分離され、俗界は安定を回復するとともに生命力、浄化力、繁殖力などを獲得している。すなわち、供犠が対立する聖俗界を媒介することにより、聖界の超越的な力が俗界に転移する。こうした力が供犠によって要請されるのは、病気や干魃(かんばつ)といった危機に際してであり、ジラールはギリシア神話における供犠の背景に共同体の危機をみている。[杉野昭博]

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精選版 日本国語大辞典

きょう‐ぎ【供犠】
〘名〙 (「きょう」は「供」の漢音) =くぎ(供犠)
※いろは引現代語大辞典(1931)「供儀 キョーギ 宗教上一定の媒介物により神聖なる者と卑俗なる者とを接合交通せしめる行為のこと」

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く‐ぎ【供犠】
〘名〙 宗教儀礼の一つとして神に捧げられるいけにえのこと。また、その儀式。きょうぎ。

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