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体液【たいえき】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

体液
たいえき
body fluid; humor
体内に存在する水分総称。体液は身体の内部環境を恒常に保つため,常にその全量浸透圧,pHなどが一定に維持されるように調節されている。体重の 60~70%が水分で,40%は細胞内,20%は細胞外にある。細胞外液はおもに間質液で,残りが血漿リンパ脳脊髄液など。女性は男性に比べて全体液量が5%ぐらい少い。これらの体液成分は体内を移動し,組織細胞へ栄養分や酸素を運び,老廃物を運び去ったり,病原体撲滅,体温調節などの機能をもつ。なお古くヒポクラテスは,血液粘液,黄色胆汁,黒色胆汁を四大体液とし,その不調和が病気の原因になると考えた。

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デジタル大辞泉

たい‐えき【体液】
動物の体内を満たしている液体の総称。脊椎動物では血液・リンパ・組織液に分けられる。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

体液
 生体の液状成分の総称.血液,リンパ液,間質液,脳脊髄液,細胞内液など.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

たいえき【体液 body fluids】
動物体内の細胞外に存在する液体の総称。細胞外液ともいう。血液,リンパ液,細胞間液,体腔液などの区別がある。脊椎動物の循環系は閉鎖型であって,これらの区分がはっきりしており,血液は血管内を,リンパ液はリンパ管内を流れるが,開放循環系をもつ節足動物や軟体動物,そのほか一般に無脊椎動物では,血液とリンパ液と細胞間液ははっきり区別できず,体液は血リンパと呼ばれることがある。 体液は細胞にとっての直接の環境であるから,その恒常性の維持は動物の生理機能にとって重要な意味をもつ。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

たいえき【体液】
動物の体内にある液体成分の総称。脊椎動物では、血漿・リンパ液・組織液など。
精液や唾液などの俗称。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

体液
たいえき
ヒトおよび動物の体内に含まれる液体成分を総称して体液という。ヒトの場合、体液は男子で体重の約60%、女子で約55%を占める。体液は細胞の内部に含まれる細胞内液と、細胞の外に存在する細胞外液とに分けられる。細胞内液は全体液の約3分の2を占め、細胞外液は約3分の1を占める。細胞外液の代表的なものは血液(血漿(けっしょう))であるが、そのほかに間質液、リンパ液などがある。細胞内液の組成はカリウムイオンが多く、細胞外液にはナトリウムイオンおよび塩素イオンが多い。
 身体を構成する細胞の中では、エネルギー産生のほか、さまざまな化学反応が行われているが、これらはすべて水溶液の形をとって行われる。すなわち体液、とくに細胞内液が生体内化学反応の場となるわけである。一方、細胞外液は主として生活現象に必要な物質の輸送を媒介している。たとえば、各種栄養素や各細胞から排泄(はいせつ)された二酸化炭素は水溶液の形で輸送され、酸素は血漿中に浮遊する赤血球に結合して各組織に送られる、などである。細胞内液と間質液とは細胞膜を隔てて相接し、間質液と血液は毛細血管壁を隔てて相接している。また血液は肺においては外気と、腎臓(じんぞう)においては尿と相接し、これらの間で盛んに物質交換を行い、生体機能維持のうえで不可欠の役割を果たしている。なお、水は比熱が大きく、かつ化学的に安定であるため、体温その他生体の内部環境を一定に保つためにも役だっている。[真島英信]

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精選版 日本国語大辞典

たい‐えき【体液】
〘名〙 動物の体内で細胞外にある液体の総称。脊椎動物では血液、リンパ液、組織液に区別される。〔医語類聚(1872)〕

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